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2012年5月23日 (水)

「日本の淡水魚類」 岡田彌一郎,中村守純 共著 日本出版社 昭和23年 その4

 21,ゼニタナゴ Pseudoperilampus typus

  • 方言:オカメタナゴ(東京)、ヤスリメ(群馬県館林)、ビタ・ニガビタ(千葉県手賀沼) 近年(※この本出版年)諏訪湖へ移され蕃殖、天龍川(※天竜)水系の静岡県下にも見られる。

 22,バラタナゴ Rhodeus ocellatus
     ※この時点ではニッポンバラタナゴのこと

  • 方言:ボテ(タナゴ類一般の呼称、琵琶湖)

 23,カゼトゲタナゴ Acanthorhodeus atremius

  • 方言:記載なし
    バラタナゴが止水池に多いのに反し本種は緩やかな細流中に多い。
    天然記念物として保護すべき。

 24,ミヤコタナゴ Tanakia tanago

  • 方言:シランチョ(♀)・ナナイロ(♂)(埼玉県所沢町山口)、ベンタナ(ベニタナゴの意・群馬県館林市)、ミョーブタ(千葉県小湊)
    区域を限って保護すべき。

 25,カネヒラ Acheilognathus rhombea

  • 方言:ヒラボテ・タイジャコ(琵琶湖)

 26,タナゴ Acheilognathus moriokae

  • 方言:ワッサ・シラタ(群馬県館林市、タビラ・ヤリタナゴ及本種を総称し、ゼニタナゴを単にタナゴ又はヤスメリと呼んで区別する)
    タビラ、イチモンジタナゴとの違いを解説

 27,タビラ

  • 方言:タナゴ(東京)、シラタ(群馬)、ボテ(琵琶湖)
    四国からは未記録
    タナゴ類中最も外傷に弱く飼育困難

 28,ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolata

  • 方言:タナゴ・シラタ・ボテ(タナゴ類の総称)
    東京附近のタナゴ釣りは大部分本種を対象
    冬季美味

 29,アブラボテ Acheilognathus limbata

  • 方言:クソブナ(九州柳川)

 30,イチモンジタナゴ Acheilognathus

  • 方言:ボテ(琵琶湖・他のタナゴと混称)

 31,イタセンパラ Acheilognathus

  • 方言:センパ、センパラ(岐阜県)
    琵琶湖には見られない

 32,ニゴイ Hemibarbus barbus

  • 方言:サイ・セークッポ・サイコロ(東京)、マジカ(彦根)

 33,ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris

  • 方言:ウクガモ、ウキカマツカ

 34,ホンモロコ Gnathopogon elongatus

  • 方言:モロコ、ホンモロコ、ヤナギモロコ(琵琶湖)
    冬季は湖の最深部附近に群集

 35,タモロコ Gnathopogon elongatus elongatus

  • 方言:スジモロコ(大阪)、カキバヤ(静岡県原)、モロコ(琵琶湖を除く多くの地方)
    ホンモロコとの交雜可能で、生殖能力がある

 36,イトモロコ Gnathopogon gracilis

  • 方言:記載なし

 37,デメモロコ Gnathopogon japanicus

  • 方言:ヒラスゴ(琵琶湖 スゴモロコと区別する場合)、スゴジ(琵琶湖 スゴモロコと混称する場合)、シロモロコ(岐阜県養老郡笠郷村)
    イトモロコとの差異を記述
    冬季は多くは水深40~60m附近に降りる
    外傷に弱く養殖不適

 38,スゴモロコ Gnathopogon biwae

  • 方言:マルスゴ・ゴンボースゴジ(琵琶湖 デメモロコと区別する場合)、スゴジ・スゴモロコ(デメモロコと混称する場合)
    デメモロコとの差異を記述

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