「日本の淡水魚類」 岡田彌一郎,中村守純 共著 日本出版社 昭和23年 その3
2 各論 各種の形態と生態
- 和名、学名、科、点描の縮尺。説明は方言、特徴(鰭数、体色)、分布、習性(産卵等)、利用が書かれている。
ここでは、学名、方言と気になった点だけを書いておきます。
1,スナヤツメ Lampetra reissneri
- 方言:ヤツメ、ヤツメウナギ(東京附近)
2,カワヤツメ Lampetra japonica
- 方言:ヤツメ、ヤツメウナギ、ウナギ(富山)
3,ベニマス Oncorrhynchus nerka
- 方言:ベニ、ベニザケ(海産型)、ヒメマス(陸封型)、クニマス(田澤湖)、カバチェツポ(陸封型・アイヌ語)
4,サケ Oncorrhynchus keta
- 方言:シャケ、トキシラズ、アキアジ
5,ビワマス Oncorrhynchus rhodurus
- 方言:アメノウオ(琵琶湖・産卵期の大型魚)、アマゴ(河川型及湖沼型の稚魚)、エノハ(河川型。九州)
6,サクラマス Oncorrhynchus masou
- 方言:マス、ホンマス(降海型)、ヤマメ(陸封型・東京)、ヤマベ(陸封型及降海型の稚魚、東北及北海道,東京のヤマベは本種ではなくオイカワ)、ギンケヤマベ(降海期の稚魚・北海道)
7,ニジマス Salmo irideus
- 明治10年以降度々輸入された
8,ブラウントラウト Salmo trutta
- 米国からカワマスの卵に混じって輸入されたと云われている
9,イトウ Hucho perryi
- 方言:オヘライベ(アイヌ語)
10,イワナ Salvelinus pluvius
- 方言:イノウオ(福井)
11,カワマス Salvelinus fontinalis
- 明治35年初めて輸入された
12,、アユ Plecoglossus altivelis
- 方言:アイ、コアイ・コアユ(琵琶湖,小型魚)、ヒウオ(琵琶湖・幼期)、香魚、年魚
13,ワカサギ Hypomesus olidus
- 方言:アマサギ(山陰)、チカ(東北北海道のチカは別種)
14,シラウオ Salangichthys microdon
- 方言:シラス
15,メダカ Aplocheilus latipes
- 方言:ギンメ(群馬県)
16,カダヤシ Gumbusia affinis
- 方言:タップミンノー
17,ナマズ Parasilurus asotus
- 方言:チンコロ(東京附近 小型)
18,ギギ Pelteobagrus nudiceps
- 方言:ギンギ(琵琶湖)、ググ(高知県吉野川)
19,ギバチ Pelteobagrus aurantiacus
- 方言:ギギョオ(群馬県館林)、ギュウク(群馬県碓氷郡)
20,アカザ Liobagrus reini
- 方言:アカノ(滋賀県野洲郡)、アカナマズ(滋賀県高島郡)
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