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2012年5月21日 (月)

「日本の淡水魚類」 岡田彌一郎,中村守純 共著 日本出版社 昭和23年 その3

2 各論 各種の形態と生態

  • 和名、学名、科、点描の縮尺。説明は方言、特徴(鰭数、体色)、分布、習性(産卵等)、利用が書かれている。

 ここでは、学名、方言と気になった点だけを書いておきます。

 1,スナヤツメ Lampetra reissneri

  • 方言:ヤツメ、ヤツメウナギ(東京附近)

 2,カワヤツメ  Lampetra japonica

  • 方言:ヤツメ、ヤツメウナギ、ウナギ(富山)

 3,ベニマス Oncorrhynchus nerka

  • 方言:ベニ、ベニザケ(海産型)、ヒメマス(陸封型)、クニマス(田澤湖)、カバチェツポ(陸封型・アイヌ語)

 4,サケ  Oncorrhynchus keta

  • 方言:シャケ、トキシラズ、アキアジ

 5,ビワマス  Oncorrhynchus rhodurus

  • 方言:アメノウオ(琵琶湖・産卵期の大型魚)、アマゴ(河川型及湖沼型の稚魚)、エノハ(河川型。九州)

 6,サクラマス  Oncorrhynchus masou

  • 方言:マス、ホンマス(降海型)、ヤマメ(陸封型・東京)、ヤマベ(陸封型及降海型の稚魚、東北及北海道,東京のヤマベは本種ではなくオイカワ)、ギンケヤマベ(降海期の稚魚・北海道)

 7,ニジマス  Salmo irideus

  • 明治10年以降度々輸入された

 8,ブラウントラウト  Salmo trutta

  • 米国からカワマスの卵に混じって輸入されたと云われている

 9,イトウ  Hucho perryi

  • 方言:オヘライベ(アイヌ語)

 10,イワナ  Salvelinus pluvius

  • 方言:イノウオ(福井)

 11,カワマス  Salvelinus fontinalis

  • 明治35年初めて輸入された

 12,、アユ  Plecoglossus altivelis

  • 方言:アイ、コアイ・コアユ(琵琶湖,小型魚)、ヒウオ(琵琶湖・幼期)、香魚、年魚

 13,ワカサギ  Hypomesus olidus

  • 方言:アマサギ(山陰)、チカ(東北北海道のチカは別種)

 14,シラウオ  Salangichthys microdon

  • 方言:シラス

 15,メダカ Aplocheilus latipes

  • 方言:ギンメ(群馬県)

 16,カダヤシ Gumbusia affinis

  • 方言:タップミンノー

 17,ナマズ Parasilurus asotus

  • 方言:チンコロ(東京附近 小型)

 18,ギギ Pelteobagrus nudiceps

  • 方言:ギンギ(琵琶湖)、ググ(高知県吉野川)

 19,ギバチ Pelteobagrus aurantiacus

  • 方言:ギギョオ(群馬県館林)、ギュウク(群馬県碓氷郡)

 20,アカザ Liobagrus reini

  • 方言:アカノ(滋賀県野洲郡)、アカナマズ(滋賀県高島郡)

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