「愛知の淡水魚類」 梅村錞二 平成5年 その4
7 愛知県の天然記念物(淡水魚)
ここでは7~8行程度の簡単な解説となっている。
(1) イタセンパラ(昭和49.6.25国指定、愛知・岐阜)
(2) ネコギギ(昭和52.7.2国指定、愛知・三重)
(3) ジキン(ロクリン)(昭和33.3.29県指定、県下一円)
四尾は遺伝するが、次の代の約40%はフナ尾が
出現してしまう。
(4) ウシモツゴ
(平成2.2.14西尾市指定、平成4.3.30豊田市指定)
(5) カワバタモロコ
(平成2.2.14西尾市指定、平成4.3.30豊田市指定)
第2章 愛知県下の淡水魚類(各論)
- 各種について名称、学名、科名、地方名と2ページの解説、魚体と生息河川の白黒写真を掲載。
種の特徴、繁殖、豊田市での生息状況を解説。
地方名と若干の記事を記しておきます。
アマゴ 地方名:アメ、アメノウオ
イワナ 地方名:特になし
アユ 地方名:アイ
タモロコ
- 地方名:モロコ(県下ではスゴモロコをいう地方と、タモロコをいう地方と、モツゴをいう地方とがある。)
スゴモロコ
- 地方名:モロコ、ムギツキ、モギツキ、イヤシンボ、イヤシンボウ、イシモロ、ムギツク
ニゴイ 地方名:カワゴイ(川鯉)
カマツカ
- 地方名 スナモグリ、スナモ、スナクグリ、ドウコウ、ドウケン、ドンコン、ドウコン、ドウコウ、ドイコン、ドイコウ、ドウコイ、ドウゼン、ドウゲン、ジンゴ、ハゼ、キス
ドウコイは土鯉から
モツゴ
- 地方名:タゴイ、イシゴイ、イシモロコ、イシモロ、モロコ、クチボソ、ギンモロ
イシが付くのは石の表面の藻類を食べるから。
タゴイは田鯉。
魚類学者の田中茂穂氏によると、モツゴは土佐の呼び名で「持つ子」から。
ウシモツゴ
- 地方名:形態がモツゴに類似するので地方名も同じ
現在、生息が確認されているのは、**市内では、***池だけである。
タモロコ、カワバタモロコとの混泳の注意点を記述。
モツゴとの区分点を記述。
ウグイ 地方名:アカハラ、アカウオ
特異な集団を作っている個所が保護されている。
アブラハヤ
- 地方名:ムギクソ、ムギメ、マノクソ、ドロクソ、ドロバヨ、ハヨ、クソッパヨ
カワバタモロコ
- 地方名:キンモロコ、キンパ、ギンモロコ(矢作川)、キンジャコ、キンタジャコ、オキンタ(琵琶湖)、キンバエ(長良川)
ソウギョ 地方名:なし
中国北部では草根魚、中国南部では魚編に完?魚。
約1ヘクタールの池で100尾で充分。
産卵の様から中国では「浮花」、「放花」という。
カワムツ
- 地方名:ムツ、アカムツ、アカモト、アカムド、アカブト、アカモツ、ヤナギバエ、ヤマバエ、ムツバヨ、クソクイ、ハエ、ハヨ
命名者は田中茂穂博士。
オイカワ
- 地方名:シラ、シラヨシ、シラハエ、ハエ、ハヨ、アヨ、オイカ、アカジジ、ジジバヨ、アカジイ、アカタ、アカブト、アカムト、アカモト
ハス 地方名:ケタ、ケタバス(琵琶湖・淀川水系)
和名起源を2説紹介
ハクレン 地方名:レンギョ、レンヒー
コクレンとの区別法を解説。
空気呼吸もできる。
ギンブナ 地方名:フナ、マブナ
ギンブナとキンブナの雄雌の性比を説明。
コイ 地方名:ホンゴイ、マゴイ、ドロゴイ、クロゴイ
岐阜県加子茂村の花子の話
ヤリタナゴ
- 地方名:タナヘラ、タナペラ、タナペー、タナヘー、タナヒラ、タナッペラ、タナッピラ、タナペッチョ、タニシ、ニガバエ、ニガ、ニガベラ、ニガビシャ、ニガタ、ニガプラ、ニガチョコ、ニモツ、センピー、センパ、ハラクサレ、ガナヒラ、キンカ、ヒゴイ
地方名の4つの特徴を解説。
タイリクバラタナゴ
- 地方名:特に地方名はない。
ニッポンバラタナゴが姿を消し、タイリクバラタナゴが繁殖する理由についての説明。
イタセンパラ 地方名:センパ
調査している佐藤武氏の禁止区域の見解を記載
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