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2010年10月25日 (月)

「金魚と熱帶魚の飼ひ方」 白木正光 厚生閣書店版 昭和7年 その4

第三 金魚
  一 金魚の歴史 3ページ
   「金魚愛玩經驗録」と「嬉遊笑覽」を引用し渡來説を2説紹介
   又、「西鶴置土産」、印本「江戸雀」を引用し金魚屋の存在を
   解説  

  二 金魚の種類 17ページ
   各種の解説
   和金
   琉金
    一名長崎又は尾長
   蘭(魚壽) (金鋳)
    又の名を朝鮮もしくは丸子
    らんちうの語源はオランダの金魚の意味
    肉瘤は關東趣味で關西は以前この獅子頭がなかったもの
    です。

   出目金
    日淸戦争頃渡來。一名支那金
    普通黒色もしくは黒色の斑のある鈍色(にぶいろ)の帶黄赤色
    (たいおうせき)、所謂南瓜色

   オランダ獅子頭
    天保年間既に存在していた

   和唐内
    相當当古くからあったが、公に現れたのは、明治十六年
    開催の魚類展覧會で、その時初めて和唐内の名がつけられた。

   秋錦
    明治二十八年頃に作られた。

   鐵尾長
    體はりゅうきん似。

   孔雀尾
    濱松在で流行

   朱文金
    色彩は白、紫靑(しせい)、鈍黄朱色(どんおうしゅ)、黒色
    その他の班點。

   金蘭子
    名は金襴のような深味のある。
    現在ではほとんど見られなくなった。

   キャリコ
    外人が更紗のような金魚と云う意味で呼んだ。

   頂天眼
    又は朝天眼  

  三 金魚の飼ひ方 14ページ
   容器と飼養數 省略
   食物
    動物質飼料
    植物質飼料

   ふすま、米糠
    鍋で煮て團子にし冷めてから與える

   あめがす、醤油粕
    鹽分の多い醤油粕は變色時期に与えると、色がさえる

   飼料の與へ方と分量
    當歳魚は頭の大きさ位、二歳魚は頭の二分の一位  

  四 仔を取る法 11ページ
   産卵の徴候
    列を作って泳ぎ廻るので、水換えを行うと産卵する。
   雌雄の見分け
    雄は胸鰭の前側一列に追星が出來る。
   親魚の飼ひ方
    完全を期すなら、前年の秋から雌雄を別にする。
   産卵の材料
    柳の根と金魚藻の使い方の説明  

  五 仔魚の育て方 6ページ
   仔魚の第一印象
   最初の食物
    初めて与えるもの、日にち、時間、天気
   産卵材料の除去
    取り出す時期
   仔魚の食物
    みぢんこ、その代替の食物
   一番水
    初めての水換え時期とその方法。二番水、三番水の時期
   選別
    小豆大での選別
    内面の白い蛤の貝に柄をつけたものを使う
   變色
    變色の時期、期間、日光または鹽分の関わり  

  六 金魚の害敵 10ページ
   魚虱
   害虫
    半翅類
     まつもむし、こみずむし、こおひむし、ゆりはなすい、
     みずかまきり、たがめ、たいこむし(やごことらしい)
    甲虫類
     げんごろう、すなむぐり

   病氣
    病魚の見分け
     動作、ヒレ、糞による見分け
    粗腐病
     一名銹病(さび)、綿被病のこと
    糜爛病
     説明を読むと尾腐病のこと
    鰓腐病
     昔は藁の先で腐敗部をかき取った。食鹽、石炭酸水を塗る
    松皮病
     松かさ病、立鱗病のこと
    眼病
    其の他
     糞詰り、てんかん
     とうがらし水の作り方と薬浴の仕方

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