「金魚と熱帶魚の飼ひ方」 白木正光 厚生閣書店版 昭和7年 その3
函
赤い琉金に睡蓮の蕾?
表紙
布張り、琉金のイラストで、ヒレの説明のための数字が記されている。藍色の不明な水草。
扉
アブラハヤ?のようなイラストと睡蓮の蕾?
口絵
カラーイラスト
ソードテール、ヘテランドリア・フォルモサ、グッピー、トップ・ミノウの混泳
ソードテールとグッピーかなりワイルドフォーム。
序 愛玩魚飼養禮讃 松平康昌
近頃漸く愛好者の數を增して來た、外國産のそれも主として熱帶産の珍しく美しい所謂Toy-fishは、・・・・・吾々の想像以上に、その飼育趣味が普及化されてゐます。
・・・・・觀て美しう、飼って見て飽きない、そしてうかゞひ知れぬ水中の自然を觀察し得る愛玩魚飼養こそは、草花や小鳥等の趣味に並行して、もっともっと普及化されても良いと思ふのです。
今回白木正光氏が「金魚と熱帶魚の飼ひ方」を上梓され、水鉢趣味の普及に努められるのは、この意味からも洵に喜ばしく思ふ次第です。
はしがき
アメリカでは目下水鉢趣味が流行で、・・・・・。元來水鉢趣味は日本のもので、大いに水鉢、泉水の趣味を一般家庭に普及させたいと云ふのが、本書執筆の動機です。・・・・・。
殊に熱帶魚は未だ邦文の書物は一冊もなく、本書が最初のものであることを潜に誇りとするものであります。・・・・・日本一の熱帶魚蒐集家の侯爵松平康昌氏及び吉井千代田氏の援助を仰いで、・・・・・。
主なる參考書
1,金魚とその飼ひ方(白木正光)
2,Fishes in the Home (Mellen)
3,Goldfish Culture (Hodge-Derham)
4,Tropical Aquarium Fishes (Hodge)
5,Goldfish Varieties Tropical Aquarium Fish (Innes)
6,Garden Pools (Ramsey Lawrenoe)
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第一 水を取り入れた生活 7ページ 省略
第二 容器篇
1、部屋の水鉢 35ページ
一 硝子の水鉢
大きさは十二番は直徑三寸、六番四寸五分、四番五寸五分位、二番七寸程
硝子のズン筒
硝子の水鉢より進んだもの。
直徑六七寸から一尺位、深さはその倍あるのが普通
硝子の水槽
燈籠形、太鼓胴形
長方形
小は五六寸から大は二尺、三尺に及ぶ。
横と縦は五と三位の割合。
大形のものは側面下方に蛇口がある。
入れる金魚の數 省略
水の取換へ方
差水の方法
愛玩魚の種類
金魚以外の淡水魚についても記述
愛嬌ものゝ昆蟲
水棲昆蟲の話
もえびと巻貝
ほかにいもりの話
水鉢の點景
水草、石の話
水鉢飼飼料
与え方の話
水鉢の掃除
石膏の効用解説
二 陶器の水鉢
より藝術的
今日、部屋に飾られる陶器製水鉢が見られなくなった。
新に使用の場合 省略
國貞の水鉢
「源氏物語皐月」に描かれた水鉢
歌麿の水鉢 省略
水盤 省略
錢龜と河鹿 省略
三 金属製水鉢
内面をセト引になったものがある。
四 木舟
1、周圍に靑ゴケが付着し、金魚の飼料になる。
2、内面が明るく反射しないため、金魚が落付く。
3、木製は熱の不良導體であるため、外界の影響が少ない。
2、庭の容器 42ページ
一 小型容器
金魚がめ
普通に金魚がめと云ふのは、常滑燒廣口の水がめ。
支那がめ
價が相當に高い
庭石と手水鉢
せいぜい直徑二尺内外
バードバス
小鳥の水浴盤
木舟
板の隙間にはわらび繩などを詰めた。
二 泉水(プール)
泉水の大きさ
最小限三尺四方、睡蓮でも栽培する場合は、一尺以上の深さ。
泉水の形状
平面イラストを解説
理想の泉水
三尺に六尺、四尺に六尺
幅が広いと手が届かない。
泉水の縁
断面イラスト照会
泉水の位置 省略
三 泉水の作り方 省略
四 池
池の三種
常に渓水(たにみず)などの流れ込む池
高燥地に設ける、底にコンクリートが必要な池
低地にあっては、泥底の儘の池
池の作り方 省略
飼育上の注意 省略
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