「長良川の魚」 駒田格知 昭和62年 大衆書房 その4
(8)ニゴイ
- 八幡町から南濃大橋まで生息
1986年4月に五六川での平均は雌成魚で体長42cm、体重1153g。雄成魚では41.5cm、892g。
(9)カマツカ
- 下流域の代表的な魚種
支流の**川、**川にも生息するが本流より著しく少ない
(10)ゼゼラ
- 琵琶湖産アユの放流に混入
過去10年で1982年夏に**地区でタモ網で1尾採集しただけ
繁殖しているかどうか疑問に思う
(11)モツゴ
- 支流、水路、池、本流下流域に多数生息するが、中流域の藍川橋上流では全く見られない。
雄成魚は卵を孵化するまで保護する
(12)ウグイ
- 純淡水型と降海型
本流では河口から郡上郡高鷲村まで分布
産卵活動は中流域の**合流点附近で純淡水型、下流域は**橋の下流で降海型
支流の**川や**川では極めて少ない。
水槽内で孵化後3ヶ月を経過したものに体型異常(寸詰まり、彎曲)が多く出た。
(13)アブラハヤ
- 本流では**橋より上流域でしか生息しない。**地区では岸近くの巨石に囲まれた水溜まりに多数群れている。
下流域ではこの10年で1978年に**地区で1尾採集しただけ
(14)カワバタモロコ
- 本流の**地区では時々、柳の茂っている水の淀んだ所で採集される。
**町の東海道線のすぐ南の池や**町**地区の池で釣りをした時には次から次へと釣れたが、埋め立てられた。
(15)カワムツ
- オイカワとの決定的な違いは体側に幅の広い青紫色の明瞭な縦帯があること。
長良川の美濃橋より上流では、常時生息。下流域ではまったく確認されない。
五六川、天王川にはかなり多くいる。自噴水の池が上流環境に似ているのか。
(16)オイカワ
- 下流域から中流域まで生息
婚姻色を表した雄成魚を、岐阜地方ではオイカワパパと呼ぶ
岐阜名産「いかだばえ」。木場の筏の下に生息する冬季のオイカワが賞賛されたことから。
(17)ハス
- 琵琶湖産アユに混入。
本流では初夏に体長4~5cmが時々採集される。
長良川で繁殖している可能性はあまり高くない。
(18)フナ
- 分類についての見解
本流、支流での優占種
11月の声を聞くと、本流の流れのあるところにいない。
(19)コイ
- 母乳の分泌にコイ汁が有効
本流では多くはないが、支流や池には多く生息する。放流活動のため。
(20)ヤリタナゴ
- 下流域の流れのゆるやかな処に多数生息。支流にも非常に多い。
(21)アブラボテ(コイ科)
- 1986年11月中旬に支流の**川でタイリクバラタナゴの中に1尾確認。
本流では確認されていない。
(22)カネヒラ
- 10年間の調査を通じて、1985年4月に**川と**川の合流点で、体長10cmの成魚を2尾確認。
琵琶湖産アユに混入し成長したものと考える。
(23)タイリクバラタナゴ
- 本流では藍川橋上流地区や墨俣地区の流れのない淀みに生息している。
五六川、天王川、中川、犀川などの支流や、池にも多数いる。
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