「フィッシュマガジン」 昭和42年7月号 通巻15号 その3
メダカの仲間達(7) 和泉克雄 7ページ
- ・・・・私が、この属のなかの、ギュンテリィの大量の繁殖に成功したのは、1958年であり、つづいてラコウィ、パルムクィスティにも成功した。・・・・
Nothobranchiusという属名は英語のPseudobranchiaeの意味で、Pseudoは<にせ、仮の>、branchiaeは<魚のえら>で何を意味しているのか不明。
ラコウィのノトブランキウス Nothobranchius rachovi
- ・・・・成長したオスの色彩には、赤、えんじ、ピンク、朱とよばれる、赤系統の色彩のすべてがあり、そのなかに、青、むらさき、黄がまざっている・・・・
・・・・ギュンテリィを千尾繁殖させることは、さほど困難ではないが、ラコウィを百尾に繁殖させることは容易ではない。
稚魚も、成魚も、サビ病によわいのである。・・・・
ギュンテルのノトブランキウス Nothobranchius guentheri
※ギュンテリー、ガンサアイ
- ・・・・彼らが泳ぐすがたは、全く小輪のパンジーそっくりである。特に水を替えた直後は、土中に産卵する魚特質、長い背びれと尻びれを、ハチスズメのはねのように、風にゆれるすみれの花のように、こまかく動かせてオスがメスを抱きしめる。・・・・
・・・・古い水を好む、とよく言われるが、あまりに古い水は、いい結果をもたらさない。・・・・
パルムキストのノトブランキウス Nothobranchius palmquisti
※パームクイスティ
- ・・・・この魚は、ギュンテリィよりは、よわい傾向にある。繁殖力もギュンテリィのようにさかんではない。
ノトブランキウス・オルトノタス Nothobranchius orthonotus
※オセレータス、オーソノータス、オルソノータス
- ・・・・ギュンテリィとも、パルムクィスティとも似ている。違いはわずかで、背びれの先の方が、ギュンテリィよりとがっている。・・・・
・・・・この魚は二回入手し、一回目はあっけなく死に、二回目はオマジナイにムラサキシキブの葉を二、三枚うかべたが、一ヶ月ほどでだめになった。・・・・
ノトブランキウス・マイエリィ Nothobranchius mayeri
- ・・・・アクセルロードの近著ではN.melanospilusとなっている。メラノスピルスという名は、耳のうしろにある<黒い点>をさしている、と言っている。事実、この黒い点だけが。この魚を、ギュンテリィ、パルムクィスティ、オルトノタスらと区別できるものとなっている。・・・・
新しい熱帯魚(15) ハセマニア・マジナタ 牧野信司 1ページ
Hasemania marginata
我が国に輸入されたのは1960年になってから。
ハセマニア属にはもう一種、マラヌラ種が知られている。
上記の違いを解説
« 「フィッシュマガジン」 昭和42年7月号 通巻15号 その2 | トップページ | 「フィッシュマガジン」 昭和42年7月号 通巻15号 その4 »
« 「フィッシュマガジン」 昭和42年7月号 通巻15号 その2 | トップページ | 「フィッシュマガジン」 昭和42年7月号 通巻15号 その4 »
コメント