「コイ科6種の幼期における識別について」 横手元義 水産庁淡水区水産研究所 1960年 その2
1,はしがき
・・・・実際には我々が野外調査をする場合、幼期の魚種の識別に手をやくことがしばしばある。・・・・。このような所から、筆者は特に厳密な分類学的検索によらずに、幼期の魚を識別する手がかりを見つける目的でこの観察を行った。・・・・
2,供試魚の飼育状況
池の大きさ、餌の種類、水換え頻度等が書かれている。
1.フナ
(1)キンブナ
- 1955年4月下旬群馬県館林市外の城沼で捕獲した親魚から得た卵・・・・
(2)ギンブナ
- 1958年愛知県渥美郡伊川津東大臨海実験場養殖池内で産卵したものを・・・・
(3)ゲンゴロウブナ
- 1959年5月11日当所実験池で産卵させたものを・・・・
2.コイ
(1)ヤマトゴイ
- 1958年6月11日長野県上田支所で産卵したものを・・・・
(2)マゴイ
- 1958年6月20日霞ヶ浦、土浦地先で天然に産卵したものを採集・・・・
3.ウグイ
- 1959年4月4日浅川の当研究所附近に作ったウグイつけ場で、天然に産卵したものを採集し・・・・
4.オイカワ
- 1959年6月17日多摩川と浅川の合流点で親魚を捕獲し、湿導法によって人工授精を行い・・・・
5.モツゴ
- 1958年5月9日当研究所のコンクリート池(ギンブナの項参照)中の死んだ二枚貝(カラスガイ)の殻内に産卵したものを・・・・
6.ホンモロコ
- 1959年5月滋賀県漁連から購入した卵を・・・・
3,用語について
- 幼期の魚の成長段階についてのよび方の定義について諸説を記述
Hubbs(1943)の提示を記述
embryo、larva、prolarva、postlarva、alevin、juvenile
Win,H.E.&Miller,R.R.(1954)の指摘
Balinsky(1948)の規定 Stage1からStage46
中村(1949),内田(1939),岡田・清石(1936)の定義
ここでの呼び方の説明
前期仔魚期
後期仔魚期
稚魚期
未成魚期
-----メモ-----
1936年=昭和11年
1958年=昭和33年
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