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2010年7月13日 (火)

「金魚 魚の話」 松井佳一 昭和19年 目黒書店 その7

第十三章 コヒ(鯉) ※コイ 18ページ
 一 最も古くから飼はれた魚
  各國の養魚歴史の話

 二 コヒの形態
  体型、側線鱗
  體長と體高の比は三倍が普通。養魚は二倍、天然は三・六倍
  コヒとフナの相違

 三 コヒの習性
  生息環境、食性、生長度、雌雄差、産卵の話

 四 コヒの種類

  • ・・・・新潟縣古志郡地方で多く養殖せられてゐた、色彩の鮮やかで、赤、白、黑等の斑の美しいものをイロゴイ、ニシキゴイ、ハナゴイなどと呼んでゐた。・・・・

    色素細胞の話

    ・・・・ドイツゴヒはオーストリア地方で出來た品種であって、日本へは明治三十七年に獨逸から輸入・・・・

    ヤマトゴヒの名称の由来
    アフミゴヒ(淡海鯉)の由来
    ヨーロッパ地方のアイシュグルンデル、ガリチール品種

 五 コヒの品種改良 省略

 六 コヒとフナとの雑種

  • コヒと大きなフナとを食べた味が、フナの方がはるかに美味である・・・・
    雑種は雄の作用が正常ではない

 七 コヒの養殖
  稻田養鯉(とうでん)、流水養鯉、池中養鯉

 八 コヒの利用

  • ・・・・進士といふ役人になる試驗に、合格することを登龍門といひ・・・・
    六六魚から九九魚へ

第十四章 フナ(鮒) 7ページ
 一 釣りに喜ばれる魚 省略
 二 フナの種類 動物學上と産業上とで異った種類の考へ方

  • マルブナをキンブナといひ、ヒラブナをギンブナともいふ。
    ゲンゴロウブナ、カワチブナ

    ・・・・琵琶湖の漁夫は春産卵の後に痩せた雄をハイオ、雌をタニハラともいひ、また秋に鰭などが血走って赤みのあるのをモミヂブナともいふ。・・・・(※モミジ)

    ・・・・また同地方ではマルブナをニゴロともいひ、其の中で十五センチメートル内外のものをモウズといひ、九センチメートル内外のものをガンゾとも呼ぶ・・・・

    チブロストム寄生蟲、ゴマブナ、クロブナ、琵琶湖地方ではヒワラ
    サメブナ、ヤキブナ(ギョウキブナともいふ)

 三 フナの形態 省略
 四 フナの雌雄
  雄が甚だ少ない
  ゲンゴロウブナは雌雄の割合が普通
 五 フナの習性 省略

第十五章 ウナギ(鰻) 10ページ
 一 昔はウナギは山芋が化けると考えた
  アリストテレスは泥から
  英國では馬の尾が
  我國では山芋から

 二 ウナギの子供とその一生

  • ・・・・西暦一八九七年に、伊太利の海洋探險家のゲラシーとカランドルチオが地中海でレプトセファルスを発見した・・・・
    その後の研究の話

 三 ウナギの形態
  雌雄區別は外形では困難

 四 ウナギの習性
  降河性、遡河性

 五 ウナギの種類

  • ウナギ、オホウナギ(※オオウナギ)またはジヤウナギ
    アオ、サヂ(※サジ)、ゴマウナギ、ホシウナギ、ゲイタ、メソッコ、クダリウナギ。
    ゲイタは頭の大きなもので、カニクイともいひ・・・・

 六 ウナギの養殖

  • 明治初年に東京附近で
    明治三十二年頃から静岡縣濱名湖で・・・・、愛知縣豊橋市附近に、その當時は製糸場の廢物として多量にあって、利用の方法のなかった蠶の蛹を・・・・。

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