「金魚 魚の話」 松井佳一 昭和19年 目黒書店 その7
第十三章 コヒ(鯉) ※コイ 18ページ
一 最も古くから飼はれた魚
各國の養魚歴史の話
二 コヒの形態
体型、側線鱗
體長と體高の比は三倍が普通。養魚は二倍、天然は三・六倍
コヒとフナの相違
三 コヒの習性
生息環境、食性、生長度、雌雄差、産卵の話
四 コヒの種類
- ・・・・新潟縣古志郡地方で多く養殖せられてゐた、色彩の鮮やかで、赤、白、黑等の斑の美しいものをイロゴイ、ニシキゴイ、ハナゴイなどと呼んでゐた。・・・・
色素細胞の話
・・・・ドイツゴヒはオーストリア地方で出來た品種であって、日本へは明治三十七年に獨逸から輸入・・・・
ヤマトゴヒの名称の由来
アフミゴヒ(淡海鯉)の由来
ヨーロッパ地方のアイシュグルンデル、ガリチール品種
五 コヒの品種改良 省略
六 コヒとフナとの雑種
- コヒと大きなフナとを食べた味が、フナの方がはるかに美味である・・・・
雑種は雄の作用が正常ではない
七 コヒの養殖
稻田養鯉(とうでん)、流水養鯉、池中養鯉
八 コヒの利用
- ・・・・進士といふ役人になる試驗に、合格することを登龍門といひ・・・・
六六魚から九九魚へ
第十四章 フナ(鮒) 7ページ
一 釣りに喜ばれる魚 省略
二 フナの種類 動物學上と産業上とで異った種類の考へ方
- マルブナをキンブナといひ、ヒラブナをギンブナともいふ。
ゲンゴロウブナ、カワチブナ
・・・・琵琶湖の漁夫は春産卵の後に痩せた雄をハイオ、雌をタニハラともいひ、また秋に鰭などが血走って赤みのあるのをモミヂブナともいふ。・・・・(※モミジ)
・・・・また同地方ではマルブナをニゴロともいひ、其の中で十五センチメートル内外のものをモウズといひ、九センチメートル内外のものをガンゾとも呼ぶ・・・・
チブロストム寄生蟲、ゴマブナ、クロブナ、琵琶湖地方ではヒワラ
サメブナ、ヤキブナ(ギョウキブナともいふ)
三 フナの形態 省略
四 フナの雌雄
雄が甚だ少ない
ゲンゴロウブナは雌雄の割合が普通
五 フナの習性 省略
第十五章 ウナギ(鰻) 10ページ
一 昔はウナギは山芋が化けると考えた
アリストテレスは泥から
英國では馬の尾が
我國では山芋から
二 ウナギの子供とその一生
- ・・・・西暦一八九七年に、伊太利の海洋探險家のゲラシーとカランドルチオが地中海でレプトセファルスを発見した・・・・
その後の研究の話
三 ウナギの形態
雌雄區別は外形では困難
四 ウナギの習性
降河性、遡河性
五 ウナギの種類
- ウナギ、オホウナギ(※オオウナギ)またはジヤウナギ
アオ、サヂ(※サジ)、ゴマウナギ、ホシウナギ、ゲイタ、メソッコ、クダリウナギ。
ゲイタは頭の大きなもので、カニクイともいひ・・・・
六 ウナギの養殖
- 明治初年に東京附近で
明治三十二年頃から静岡縣濱名湖で・・・・、愛知縣豊橋市附近に、その當時は製糸場の廢物として多量にあって、利用の方法のなかった蠶の蛹を・・・・。
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