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2010年7月 6日 (火)

「金魚 魚の話」 松井佳一 昭和19年 目黒書店 その5

第八章 金魚の飼ひ方 47ページ
 一 昔からどんなにして飼われたか

  • 金魚の渡来、江戸元禄、江戸中期、幕末から明治維新の衰退、明治中期の盛ん時期の話
    歐州への伝来年、米國への伝来年記載 

二 飼ひ方の目安

  • 本書は大體一般向の種類を産卵せしめて、一種で百尾内外のものを、生育せしむることを、標準として記すこととする。 

三 池はどんなのがよいか
  設置場所、形、大きさ、材料、あく拔きについて解説 

四 金魚を飼ふ水
  一日位置いたものがいい。
  靑くなった水を篩でこしやものを少し混じるとよい
  温度と1立中の酸素量の表(1m3)
  金魚は0.5cm3/m3で不安定、0.3cm3/m3で死
  100瓦の金魚が1時間に消費する酸素量と水量の表
  水換えの時期、囘數、時間を解説 

五 金魚には何を食はすか
  (イ)ミヂンコ  ※ミジンコ
    名古屋地方ではツムシともいう
    増えるとタマミヂンコは赤く、普通のミヂンコは白く濁る
    夏卵と冬卵
    背光性

  (ロ)ミヂンコの作り方
   土池、コンクリート池、樽・水鉢での各方法を解説

  (ハ)その他の天然の餌料
   アカコ、アカボウフラ、ボウフラの説明

  (ニ)人工の飼料
   植物性餌料、動物性餌料の材料とその混合比の説明

  (ホ)餌の與へ方
   水温28度附近のときを最大の量とする
   天然餌料 當才魚では頭の大きさ、二才魚で頭の半分
   乾燥餌料 魚の重量の百分の五位 

六 一つの池に何尾位の金魚が飼はれるか
  1m2あたりの放養尾數が書いてある。 

七 金魚は一年でどの位の大きさになるか
  ワキン、リュウキンの中部日本での月別全長表を掲載 

八 寒いときにはどうするか
  冬圍い時の水温と方法、取り除く水温と方法 

九 金魚のはこび方
  絶食の日数、方法を説明
  運搬時の水換え時間
  組み桶
  英國へ六十餘日 

十 金魚の病氣と其の手當
  以下の病気について解説
  (イ)白點病 昔からシロソブとも呼んだ
  (ロ)白雲病
  (ハ)水生菌病
  (ニ)鰓腐病
  (ホ)鱗立病
  (ヘ)氣胞病
  (ト)魚虱病
    食鹽の濃度と金魚の死する平均時間と魚虱の死する平均時間
  (チ)イカリムシ病 

十一 金魚の害敵は何か
  獸類
  昆蟲類は詳しく解説 

十二 小容器の飼ひ方
  アクアリウムセメントの材料比
   黄色酸化鉛(密陀曾)     六 ※曾はにんべんがつく
   煆性硫酸カルシウム(燒石膏) 六
   樹脂粉末           一
   グライツ(硬質陶器の釉藥)又は硝子微細粉 三
   以上をアマニ油で練る

  水深と硝子板厚の關係
  収容尾數

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