「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その13
光り輝く紳士 発光魚 12ページ 省略
くらい話
発光動物
淡水では佐原市付近のヒカリエビ
発光法a・b・c
発光法d・e・f
なぜ発光する
川の珍味 ヤマノカミ 12ページ
考証・公評
魚の語源の話、魚名の話など
ヨーロッパのカジカ
以下の種を解説
- ヨーロッパカジカ Cottus gobio(属名はラテン語の頭、種名はハゼに似た意味)
キビレカジカ C.poecilopus(黄色鰭のこと)
バイカル湖
大眼カジカ Comephorus baicalensis
小眼カジカ C.dybowskii (動物学者の名)
沿海州やアムール川流域
ハリダシカジカ Mesocottus haitej
豆満江
コウライカジカ C.zerki
カンキョウカジカ C.hamgiongensis
日本のカジカ
以下の種の特徴、雌雄の違い、産卵、地方名を解説
カジカ Cottus pollux(ヨーロッパカジカに似た、ふた子の意味)
ウツセミカジカ C.reini(ライン教授の名に由来)
ハナカジカ C.nozawai(野沢氏に由来)
カンキョウカジカ 一名キタノカジカ
カマキリとヤマノカミ
カマキリ C.kazika
アユカケ、アヨカケ。カマキリは高知県の方言に由来。
九頭竜川ではアラレカゴ、ガゴ、ガコブツ
山形県ではエギギ、イシモジ
北陸地方でグズ、ウラジロ
相模川でカワフグ
高知県で他にセガマ、フチガマ
筑後川でミゾドンボ
ヤマノカミ Trachidermus fasciatus
(属名は粗い皮膚、種名は縞模様の意味)
- 九州の有明海の奥に注ぐ川にすむ。
ヤマノカミは福岡、佐賀県の地方名。ほかにヤマンカミ、カンカンジョウ
掲載白黒写真 ヨーロッパカジカ
カマキリ
ヤマノカミ
産卵直前のヤマノカミ
掲載イラスト
大眼カジカ バイカル湖特産
小眼カジカ 〃
猪魚の一族 12ページ
こよみと亥
ギギ族大観
- 暁新世の地層から出土するから、中新世の後期のナマズより相当早い誕生。
日本にはギギ、ギバチ、アカザ及びウサギギギ、別名ネコギギがいる。
珍味イノシシギギ
- イノシシギギ Leiocassis dummerili(属名は滑らかなかぶと、種名は人の姓))
美麗なイノシシギギたち
北方産
キタギギ
ギギモドキ
南方産
シャムギギ L.siamensis
シマギギ L.leiacanthus
キビレギギ
ギギやアカザなど
ギギ
ギギとは出す音に由来する琵琶湖や和歌山県の方言から。
地方名はハゲギギ、ギウギウ、ギンギ、ググ
コウライハゲギギ
ギバチ
カバツ、ゲバチ、ヘブイギンギョなどの地方語がある。
ネコギギ
アカザ
- アカザは長良川地方の名。
アカヂョウチン、アカネコ、ネコナマズ、ネギ、ムカイノカンヌシ、ミコウオ、徳島県でオイシャハン、信州でサソリ
掲載白黒写真
ギバチ
アカザ
掲載イラスト
イノシシギギ
シャムギギ
コウライハゲギギ
以上でこの本の紹介は終わりです。
« 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その12 | トップページ | 「金魚 魚の話」 松井佳一 昭和19年 目黒書店 »
« 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その12 | トップページ | 「金魚 魚の話」 松井佳一 昭和19年 目黒書店 »
コメント