« 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その11 | トップページ | 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その13 »

2010年6月16日 (水)

「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その12

両刀使いのエツ 9ページ
 魚は残った
 エツという魚
 エツの仲間
  ヨウスコウエツ Coilia brachygnathus は一生を淡水で暮らす。
 別種と雑種

欧米特産 ワンワン魚 10ページ
 欧米のざっこ
  Umbra
 ウムブラ 子犬魚

  • 初めは卵生メダカ族の近縁と言われていたが、パイクの血縁とされている。
    緯度からみると東南欧州産は青森県から北海道に相当、北米産は北海道からサガレンにかけてほぼ同じ。冷水魚である。
    飼育は容易、夏は23度まで、食いあう(※共食い)。

 欧州の子犬魚
  U.krameri(小さな奴とか、小間物屋の意味)
   危険を感じると泥中に尾からもぐりこむ。
            (マッド・ミノー どろバヤ)
   鰓の上部に空気呼吸の補助器官を持つ。
   雌が深みの泥土に簡単な凹んだ穴をひれで掘り、産卵後保護する。
   猛烈な共食をする。

 北米のマッド・ミノー
  U.limi(やすりの意味)
   俗称はセントラル・マッド・ミノー
   一般に3年で親になる。
   雌が巣を造ったり、水草にバラバラに産みつけ保護する。

  U.pygmaea(チビの意味)

  • 俗称はイースタン・マッド・ミノー、スモール・マッド・ミノー、ストライプド・マッド・ミノー   

  Novumbra hubbsi
   (属名は新ウムブラ、種名は魚類学者ハブス博士名)
   俗称 ウェスタン・マッド・ミノー

 氷中の珍魚
  Dallia pectorais

 掲載イラスト
  原始パイク
  東欧の子犬魚
  セントラル・マッド・ミノー

 掲載白黒写真
  イースタン・マッド・ミノー

紐状の深海怪魚 12ページ 省略
 暴風の贈り物
 フリソデウオの仲間
 リュウグウノツカイの仲間
 墨汁を吐くアカナマダ

珍妙な管口魚 9ページ 省略
 神、魚をつくる
 逆立ち泳ぎのヘコアユ
 半武装のヨロイウオ
 美しいサギフエ

フナの一族 10ページ
 ファウナ ヤポニカのフナ
  FAUNA JAPONICAではフナを4種としていた。
  longsdorfii、burgeri、grandoculis、cuvieri

 欧亜大陸のフナ
  ヨーロッパブナ系 Carassius carassius
  中国大陸系 C.auratus(種名は金色の意)

  C.humiris(低小の意)
  C.auratus gibelio(亜種名は銀色の意)

 日本のフナ

  • ギンブナ、キンブナ、ゲンゴロウブナの3亜種、またはそれにニゴロブナとナガブナを加えて5亜種。
    中村守純先生の研究によれば、シーボルトのlongsdorfii(人名による)がギンブナに相当、burgeri(人名に由来)がナガブナに、cuvieri(人名から)がゲンゴロウブナに、grandoculis(大きな眼の意味)がナガブナで、もう一つの亜種がキンブナだという。
  • ギンブナ 地方によるとゴロ、マルブナと呼ぶ。
    ギンブナ 一般にフナ、マブナと呼ばれ、琵琶湖ではヒワラ。
    ゲンゴロウブナ 大阪府河内で養殖してカワチブナ、関東ではひらたいのでヘラブナ。
    ニゴロブナ 小形のものをガンゾともいい、琵琶湖特産。
    ナガブナ 中村守純先生の研究によると、長野県の諏訪湖などから中部以西。アナブナの称がある。

 フナ雑識
  ギョウキブナ 行基上人、兵庫県下、透明鱗のフナのこと。
  ゴマブナ 吸虫の寄生
  ヒブナ 生息地について
  コイとフナの交配について
  ゲンゴロウブナの名の由来
  ニゴロブナの名の由来、モミジブナ

 掲載イラスト
  ファウナヤポニカのフナの図
  ヨーロッパブナ
  ヨーロッパギンブナ

« 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その11 | トップページ | 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その13 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その11 | トップページ | 「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その13 »

ブログ村

  • にほんブログ村 観賞魚ブログ 熱帯魚へ
無料ブログはココログ