「魚紳士録」 上巻 木村重 緑書房 昭和58年 その11
新釈マダイ伝 11ページ 省略
タイの縁起
タイ族と性転換
マダイの一生
タイ雑録
海ダラ、川ダラ 13ページ
タラ学事始め
タラ科とマダラ
コマイとスケソウ
ロタ族
淡水のタラ
Lota lota
マス族のすむ低水温に生活する。
溺れる肺魚 13ページ
呼吸と浮袋
肺魚講釋
オーストラリアの肺魚
ケラトダス科 Ceratodidae
歯がトナカイの角のように幅広く分岐した形の意
Epiceratodus forsteri
属名は絶滅したケラドダス属に似た意
種名は人名に由来
一般にNeoceratodusと書くが、エピのほうが先に命名される。
夏眠はしない。
- 人工ふ化のコツは、サンショウウオ同様に幼魚を浅い水中におき、時には水の外でも休めるような、砂の小山などを造ること。
南米の肺魚
Lepidosirenidae科 鱗のあるサンショウウオの意
Lepidosiren paradoxa 種名は変な奴の意
- 産卵は底の穴
雄は腹鰭が2~3cm肥大し赤い樹枝状かふさ状の密生糸が生じる。卵を守る
アフリカの肺魚
- Protopteridae 原始的ひれを持つ意
Protopterus annectens 種名は魚と両生類の連結者の意 ※アネクテンス
亜種P.a.brieni 亜種名は人名に由来
P.aethiopicus 種名はアフリカの意 ※エチオピクス
P.amphibius 種名は両生類に似た意 ※アンフィビウス
P.dolloi 種名はのびていること ※ドロイ
肺魚の産卵について書いてある。
小判形とダルマ形のハゼ 9ページ 省略
続・皇太子殿下の業績
コバンハゼ亜科抄写
コバンハゼの仲間
キギクハゼとダルマハゼ
エレファントノーズ記 10ページ
鼻は鼻でも
- エレファントとはフェニキアやヘブライ語のエルフとかエレプスに由来するが、もと牡牛の意味。
上下両唇の伸びたもので、本当の鼻孔は目の前にある。
モルミルス族とは
- Mormydというアリストテレスの「動物誌」にある妙な海魚の名に由来。
しりびれの長い仲間
- 種名には、頭の形がにている鳥獣が多数。
種類によると雄と雌とではしりびれつけ根の輪郭がカーブしているのと直線形との大差がある。
※以下の種について簡単な産地等の解説
Mormyrus属(モルミルス)
- M.caballus 種名は牝馬のこと
M.longirostris
Cyphomyrus属 出張ったモルミルスの意
- C.discorhynchus 種名は変わった吻
Mormyropus属 細長いモルミルスの意
- M.boulengeri 英国の魚類学者の名に由来 トランペット・ノーズ
M.deliciosus 美味の意味 コルニッシ・ジャック(コンウオールの男)
M.anguillaris ウナギの意味
Marcusenius属(マルクーセン) 人名に由来
- M.ansorgii アフリカの探検家に由来
M.castelnaui ケープタウンにいたフランス領事の名に由来
M.adustus 汚れた魚
Ptrocephalus属 堅い頭の意
背としりとのひれが同長の仲間
Gunathonemus属(グナソネムス) あごなしの意
G.petersi 人名に由来 俗にいうエレファントノーズ
G.ristorio 道化者
G.elephas ゾウ
G.tamandus アリクイ
G.curvirostris 曲がった吻
G.numenius 鳥の名に由来
G.gambiensis 地名のガンビアに由来
Genyomyrus属 あごの特異なモルミルス
ウナギ状のモルミルス
Gymnarchus niloticus
属名は裸のまま、すなわちひれが少ないの意
種名はナイル川の魚の意
J・S・ブジェット氏による現地での産卵報告
掲載白黒写真
C.discorhynchus、M.deliciosus
掲載イラスト
G.curvirostrisの頭部
G.numeniusの頭部
M.caballus
M.ansorgii
G.ristorio
Gymnarchus niloticusの幼魚と成魚
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