« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月

2010年3月28日 (日)

「フィッシュマガジン」昭和42年6月号 第3巻6号 通巻14号 その2

金魚・錦鯉の病気 熊谷孝良 3ページ
 1番目 栄養不足によるもの
 2番目 ビタミンの欠乏によるもの
 2番目 水質の悪変
 4番目 遺伝的な生理機能障害
 5番目 運んだりするときの傷

熱帯魚の病気 牧野信司 3.5ページ
 1番目 スレ
 2番目 輸入病 エサ切れによる栄養失調
 3番目 病気予防に対する薬品投入による内臓欠陥
 4番目 呼吸器官障害
 5番目 白点病

メダカの仲間達(6) 和泉克雄 8ページ
 アピオセミオンの仲間達(その4)
 ローエンベルグのアピオセミオン
  Aphyosemion loennbergi

 エメラルド色のアピオセミオン
  Aphyosemion oeseri

 スコーテッデンのアピオセミオン
  Aphyosemion schoutedeni
  1964年の夏、一つがい4千円で買った。

 きんのキジの赤いアピオセミオン
  Aphyosemion sjoestedti
  白黒写真掲載

 アピオセミオン・スプレンドプルゥリス
  Aphyosemion splendopleurisu

 アピオセミオン・ヴェジルフェル
  Aphyosemion vexilifer
  1964年に初めて日本へ来た。

 アピオセミオン・ラバルレイ
  Aphyosemion labarrei
  1965年に輸入された。

新しい熱帯魚(6) アレステス・マクロレピドダス 1ページ
 Alestes macrolepidotus
 1961年に他種に混じって輸入された。

フ化シリーズ(5) アルビノ・ベリフェラ 和泉克雄 2ページ

  • ヴェリフェラのオスとラチピンナの白変種とメスとの交配によって生じた。1966年

水族館の歴史(7) 久田迪夫 3ページ
 水族館のスタイル

2010年3月24日 (水)

「フィッシュマガジン」昭和42年6月号 第3巻6号 通巻14号

「フィッシュマガジン」昭和42年6月号 第3巻6号 通巻14号 緑書房 B5判 P.168 定価220円

特集は「魚病シンポジウム」
 アクア界の主要メンバーによる座談会となっている。

 この号は2月1日に93歳で他界された和泉克雄氏の名著「水草のすべて」の連載が始まった記念すべき号です。
 この本は古書界で時折見かけますが、価格が安定せず中には数万円の値を付けている古書店も見られます。
 いずれ紹介したいと思います。

【目次】
特集 「魚病シンポジウム」<上>
 はじめに 座長挨拶 木村重
 金魚・錦鯉の病気 熊谷孝良
  討論 広岡義雄
 熱帯魚の病気 牧野信司
  討論 杉浦宏
 海水魚の病気 片岡照男
  討論 広崎芳次

全日本錦鯉愛好会第一回品評会
ファンテールグッピーに情熱をかける和田さん
金魚の故郷、大和郡山と弥富
PL教団の大水槽

水草のすべて 新連載 和泉克雄

金魚随想(3) 金魚の進化<その2> 桜井良平
磯魚の漁場案内記(5 最終回) 曽根崎久
魚と遊ぼう(3) 岡沢広二
海水魚の餌つけ セキネ タカシ
水族館めぐり みさき公園水族館 編集部

読者愛魚録
 コリドラス・ハスティタスの産卵とフ化 大津一正
 グッピーシャム双生児の誕生 平井としみつ
 海水魚と私の試み 小西正夫
 フラミンゴシクリッドとシクラソマ・ニグロファシアタムの繁殖 水野吉郎
 水草育生へのヒント 柴田和昭

フ化シリーズ(5) アルビノ・ベリフェラ 和泉克雄

海水魚のためのろ過器のえらび方と自作法(1) 岡本彦太郎
魚切手のいろいろ(6) 島津安樹朗
水族館の歴史(7) 久田迪夫
無脊椎動物の飼い方(5) 杉浦宏
メダカの仲間達(6) 和泉克雄
闖入者 アメフラシ 柴田清

アイデア提供
 容易にできるブライン・シュリンプのふ化器 藤本進
 石油缶とセメントで水槽を作りました 田中基夫
 胎生魚採仔箱の改良についての補足 木全哲久

世界の奇魚(13) エペドリクシス・メリアミ 阿部宗明
相談室
 ヒル退治の方法はありませんか (解答:編集部)
 海水魚の水槽について (解答:柴田清)
 ディスカスの白い帯状の便 (解答:牧野信司)

新しい熱帯魚(6) アレステス・マクロレピドダス 牧野信司
新製品紹介
魚紳士録(14) パイク 木村 重

表紙写真解説 編集部
愛魚クラブの広場
F・Mギャラリー
 ディスカスの産卵とフ化 部田裕子

フィッシュ画廊
 ニシキヤッコ
 フエヤッコダイ
 アピオセミオン・カリウラム・アーリィ
 アルビノ・ヴェリフェラ
 ネオンテトラの群泳
 ブラック・ラット・スネーク
 錦鯉

フィッシュテスト(14) 私は誰でしょう
読者交歓室
バックナンバーの御案内

-----メモ-----
1967年=昭和42年
熱帯魚雑誌 創刊年 一覧
    ← FM 通巻13号  FM 通巻15号 →

日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト

2010年3月22日 (月)

「フィッシュマガジン」 昭和42年5月号 第3巻5号 通巻13号 その4

これからディスカスを飼育される方へ 木下堅一郎 3.5ページ
 1,購入の際の魚の選定と注意すべき点
 2,飼育に関する項

  • この当時で水温28~30度、水替え1/4を15日に1回と言っている愛好家がいたことはスゴイです。

 3,病気とその対策
 4,繁殖

金魚随想(2) 金魚の進化<その1> 6ページ
 1,生命の進化
 2,金魚の品種分化
  (1)金魚品種の系統
  (2)中国の金魚、日本の金魚
  (3)バビロフ(Vavilov)説から

 中国金魚の白黒写真を掲載

  • はなふさ、紅顔、まきえらでめはなふさ、茶金ししがしら、しんじゅりん(※ちんしゅりん)、ししがしら、さんしょくでめきん、茶斑銀でめはなふさ、ちょうてんがん、はんべに、すいほうがん、夢幻

世界の水族館飛び歩記(3) 出口吉昭 3ページ
 フランクフルト・エキゾタリウム

魚紳士録(13) 変身の魔物 燕雀 木村 重 7ページ
 ※内容は別途、本の方で紹介予定
 燕雀魚とは
 北米の仲間たち
 よくぞ化けた

新製品紹介

  • エサ バケーション・フッド 400円 日本総販売元:南海熱帯魚研究所
    水質試験液 アクアテスター 130円  総販売元:ニッソー商事
    天然海水の素 黒潮 930gで300円 製造元:名古屋海水研究所 発売元:丸幸海水魚センター
    錦鯉を水槽で 魚楽ケース(水槽) 発売元:魚楽苑 ※仕掛けが難しい
    エアーポンプ ニューチャンピオン 11,000円 ※冷却装置まで付いている。

以上でこの号の紹介は終わりです。

「フィッシュマガジン」 昭和42年5月号 第3巻5号 通巻13号 その3

産卵と温度 編集部抄訳 1.5ページ

  • 温度別で雄が作った巣の数を表にしている。結果は華氏80度F(26.6度)が最も適温。
    産卵頻度に対する温度の影響を表にしている。

稚魚の管理 編集部抄訳 1ページ
 容器
 水草
 エサ インフゾリア培養の方法

ベタの遺伝 編集部抄訳 3.5ページ
 ※学者の実験でかなり濃い内容です。
 ベタの色の特徴が遺伝子を通してどのように遺伝するか
 カンボジアに対する遺伝子
 ベタの選択飼育
 カンボジアに対する劣性遺伝子C
 にじ色をコントロールする二つの遺伝子

コンクールの基準 牧野信司 半ページ
 ポーズ 10点
 色 彩 25点
 尾ひれ 20点
 臀びれ 15点
 背びれ 10点
 体   10点
 胸びれ  5点
 腹びれ  5点

グッピーとホルモン 渡辺 有・佐々木兼道 5ページ
 1,はじめに
 2,Gordon、Axelrod等に依る処方等
 3,実験方法とその経過
 4,問題点と今後の方針
 おわりに

メダカの仲間達(5) 和泉克雄 9ページ
 アピオセミオンの仲間達 その3
 赤いあごのアピオセミオン Aphyosemion calliurum calliurum
  カリウラム・カリウラム

 アールのアピオセミオン Aphyosemion calliurum ahli
  カリウラム・アーリィ

 レッドスポーテッド・アピオセミオン Aphyosemion cognatum
  ゴグナタム
  日本へは1957年頃から入りはじめた。

 アピオセミオン・ファラックス Aphyosemion fallax
 ブルー・グラリス Aphyosemion gulare caruleum
  グラレは食道、のどの意、カルレウムは青いの意

 イエロー・グラリス Aphyosemion gulare gulare
 スチールブルーのアピオセミオン Aphyosemion gardneri

新しい熱帯魚(5) シクリッド・ゴビー 牧野信司
 ゴビオクロミス・ティナンティ
 数年前アフリカの魚達に混じって輸入され、本年に再び入ってきた。

水族館の歴史(6) 久田迪夫
 昭和初年までの公私立水族館
 戦争まで

2010年3月19日 (金)

「フィッシュマガジン」 昭和42年5月号 第3巻5号 通巻13号 その2

表紙
 和泉熱帯魚研究所で撮影されたベタ4種

白黒写真
 15年6ヶ月のコリドラス・ラボーティとコリドラス・エニュース
 (※ラバウティとエネウス) 撮影場所:和泉熱帯魚研究所

 アピオセミオン・カリウラム・アーリィ

カラー写真
 第一回ベタ誌上コンテスト入賞作品
 レッド・ジェオファーガス
 アレステス・ロンギピンニス
 ベタの種類
  ホワイト・ブルー・ベタ、イエロー・ベタ、原種ベタ
  紫のザリガニ

世界の奇魚(12) ラチメニア・チャラムニー 2ページ

  • シーラカンス(空棘類)は特定の魚の種類をさしているように考えている方があるらしいが、これは古生物学者の間で有名な、数千万年前に絶滅してしまったと考えられていた、古めかしい魚の仲間の総称

中世代の魚 日本へ到着! アミア・カルバ 2ページ

  • 3月16日、アメリカのクリーブランド水族館から兵庫県神戸市立須磨水族館に日本で初めて送られてきた。

特集 ベタ
ベタの故郷を訪ねる 佐井秀人 2.5ページ
 ベタに賭ける

  •  採りたてのベタは余り発奮しないので、暫くの間は雄魚一匹ずつを別の容器で飼う。

 野生のベタ
  体色は褐色か褐緑色で見栄えはしない。
  乾季や急に水温が高くなると、泥の中に横臥して仮眠する

 ベタの昇格

生理・生態 藤江良三 1ページ
 慶應大学生物学教室での精神安定剤による実験

ベタの種類 牧野信司 半ページ
 日本は1927年に輸入された

ベタのエサ 渡辺哲夫 半ページ

ベタの病気と治療法 渡辺哲夫 半ページ
 白点病
 尾ぐされ病

一緒に飼えない魚 渡辺哲夫 半ページ

見合から産卵まで 和泉克雄 2ページ
 生後9ヶ月ぐらいのオスとメスを用いるとよい。
 メスはビンの中にいれて浮かべておく。
 気泡の巣が完全に出来上がってから一緒にする。

2010年3月17日 (水)

「フィッシュマガジン」 昭和42年5月号 第3巻5号 通巻13号

「フィッシュマガジン」昭和42年5月号 第3巻5号 通巻13号 緑書房 B5判 P.168 定価220円

特集は「ベタ」

 この号は可成りしっかりして良い構成だなぁと思って読んでいると、ラス前の項に「価格改訂のお知らせ」が掲載されていた。
 前号に較べ20ページ増やし、カラーも多くしたとのこと。価格も200円から220円に値上げした。

 特集のベタの記事も15ページで広告も殆どなく、内容も読み応え充分です。このころすでにベタのコンテストが行われていたんですね。

【目次】
特集 ベタ
ベタの故郷を訪ねる 佐井秀人
生理・生態 藤江良三
種類 牧野信司
エサ 渡辺哲夫
病気と治療法 渡辺哲夫
一時に飼えない魚 渡辺哲夫 ※誤植 一緒に
見合から産卵まで 和泉克雄
産卵と温度 編集部抄訳
ベタの遺伝 編集部抄訳
コンクールの基準 牧野信司
ベタ誌上コンテスト入賞作品

訪問
 創意工夫で海水魚飼育も楽 大阪の宮本さん
 越後特産錦鯉展示即売会
 中世代の魚 日本へ到着! アミア・カルバ

グッピーとホルモン 渡辺 有・佐々木兼道

愉快なタコ飼育(下) 岡本彦太郎
金魚随想(2) 金魚の進化<その1>
磯魚の漁場案内記(4) 曽根崎久
水族館めぐり フジタ伊豆海中水族館 久田迪夫

読者愛魚録
 ネオン・テトラの完全飼育を目指して 串田守孝
 熱帯魚への夢(2) 中西けんじ
 アマゾン・ソードの繁茂について 豊田正興
 馴れ初め 斉藤勇一

フ化シリーズ(4) レッド・ジェオファーガス 屋代乾二
メダカの仲間達(5) 和泉克雄
魚切手のいろいろ(5) 島津安樹朗
水族館の歴史(6) 久田迪夫
無脊椎動物の飼い方(4) 杉浦宏
新しい熱帯魚(5) シクリッド・ゴビー 牧野信司

アイデア提供
 殺菌灯を使用した浄化槽 藤岡豊
 水槽を置く台の工夫 素人
 水槽の水もれをとめる方法 斉藤勇一

魚と遊ぼう(新連載1) 岡沢広二
緑のザリガニ 牧野信司
これからディスカスを飼育される方へ 木下堅一郎
世界の水族館飛び歩記(3) 出口吉昭
世界の奇魚(12) ラチメニア・チャラムニー 阿部宗明

相談室
 インフゾリアの培養法 (解答)高野秀昭
 グッピーの病気と不審死について (解答)和泉克雄

新製品紹介
魚紳士録(13) 変身の魔物 燕雀 木村 重

F・Mギャラリー
 コリドラス、アピオセミオン・カリウラム、アーリィ

フィッシュ画廊
 カゴカキダイ
 レッド・ジェオファーガス
 ベタの種類
 紫のザリガニ
 アレステス・ロンギピンニス

フィッシュテスト(13)
読者交歓室
熱帯魚価格表

-----メモ-----
1967年=昭和42年
熱帯魚雑誌 創刊年 一覧
    ←FM 通巻12号  FM 通巻14号 → 

日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト

2010年3月16日 (火)

「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 その5

(4)ため池を調べる 7ページ
 1.ため池の分類
  兵庫県のため池を市町村名と受益面積で表した表を掲載
  (1)形による分類
   FO型、FA型、FA'型、FB型、FC型、FD型

  (2)水の環境要因と生物生産による分類
   調和型  富栄養型、貧栄養型、中栄養型(2型の中間型)
   非調和型 腐植栄養型、酸栄養型(火山地帯)

   富栄養型、貧栄養型、腐植栄養型に見られる水生植物を各々掲載

 

2.私の野帳から
 3.ため池の植生調査
  主な水生植物の分布表を掲載
   縦軸に植物名、横軸に市町名、マトリックス内に調査箇所

(5)分布図
 5万分の1の地形図にプロット
 この図を見ているとため池の多さがよくわかる。
 1.オニバス
 2.ヒシ類、ガガブタ
 3.ハス
 4.ジュンサイ他

(6)神戸およびその周辺の水生植物目録
 和名と学名を表記。
 双子葉植物
  合弁花類
   タヌキモ科 5種
   ヒシモドキ科 1種
   ゴマノハグサ科 1種
   ミツガシワ科 2種

  離弁花類
   アリノトウグサ科 4種
   アカバナ科 1種
   ヒシ科 3種
   アワゴケ科 1種
   マツモ科 1種
   スイレン科 7種

 単子葉植物
  ミズアオイ科 3種
  ウキクサ科 5種
  カヤツリグサ科 8種
  イネ科 5種
  トチカガミ科 8種
  オモダカ科 6種
  イバラモ科 6種
  ヒルムシロ科 8種
  ミクリ科 1種
  ガマ科 2種

 シダ植物
  ミズニラ科 1種
  デンジソウ科 1種
  サンショウモ科 1種

おもな参考文献
 23文献を記載

あとがき

 私は昭和54年4月から神戸市の西の端にある岩岡中学校に勤務しています。・・・・夏休みの自由研究を生徒に指導しなければ・・・・偶然コウホネの群落地を発見しました。・・・・。

 ・・・・・急ピッチで開発が進められています。・・・・・オニバスの巨大な葉を再び我々の目に触れさせなくなるかもしれません。・・・・・

 この本は水生植物にまったく関心もなく、何も知らなかった私が、教育研究所の研究グループの先生方に啓発され、自然の見方や接し方を教えていただいたのがきっかけで生まれました。

 ・・・・・そして、神戸大学の角野康郎先生には、観察のご指導、種の同定、写真や文献の御提供さらに原稿の校閲まですべてにわたって御援助いただきました。ここに深く感謝いたします。

  写真提供
   角野康郎、小林辰至、前田保夫、久後利雄

以上でこの本の紹介を終わります。

2010年3月15日 (月)

「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 その4

 

浮遊植物 8ページ
  34.タヌキモ

  • 裂片につく淡黄緑色の補虫のうは、水中の動物プランクトンなどを捕えたものは黒くなっている。

  35.ノタヌキモ
   タヌキモとの区別
    茎に葉が3個づつつく、タヌキモは2個
    葉の中心の軸から2本の裂片に分かれる。タヌキモは1本。
    葉のつき方が立体的である。タヌキモは平面的。

  36.フサタヌキモ
   ほとんど補虫のうをつけない。

  37.ヒメタヌキモ
  38.イトタヌキモ(ミカワタヌキモ)

  39.ウキクサ
  40.アオウキクサ
  41.ミジンコウキクサ
  42.コウキクサ
  43.ヒナウキクサ

  44.ホテイアオイ
  45.サンショウモ

  囲み記事 帰化水生植物 8種を紹介

 

抽水植物 26ページ
  46.キクモ
  47.ミズユキノシタ
  48.ミズハコベ
  49.ハス
  50.コウホネ
  51.ヒメコウホネ

  • 花の中央部の花頭盤の切れ込みがコウホネより浅いので区別できる。

  52.ガマ
  53.ヒメガマ
  54.ヘラオモダカ

  • 葉が特に細長いものはシジミヘラオモダカと呼ばれる。三木市志染町で最初の発見されたことに由来する。

  55.マルバオモダカ
  56.オモダカ
  57.クワイ
  58.ウリカワ

  59.ヨシ(アシ)
  60.ウキシバ
  61.アシカキ
  62.キシュウスズメノヒエ
  63.マコモ
  64.ウキヤガラ

  65.ヒメホタルイ
  66.カンガレイ
  67.サンカクイ
  68.フトイ
  69.クログワイ

  70.ミズアオイ
  71.コナギ
  72.デンジソウ

  囲み記事 食用にされる水生植物を7種紹介

2010年3月10日 (水)

「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 その3

(3)神戸の水生植物
 浮葉植物 12ページ
  1.ガガブタ
   多くの花は不稔で、種子はほとんど稔らない。
   繁殖は主に殖芽による。

  2.アサザ
  3.ヒシ・オニビシ
   オニビシには葉柄が赤色であるものをメビシといわれる。

  4.ヒツジグサ
  5.ジュンサイ
  6.ヒルムシロ
  7.フトヒルムシロ

  8.ホソバミズヒキモ・コバノヒルムシロ
   両種は果実によって区別する。
   コバノヒルムシロは、とさか状の不規則な突起がある。

  9.トチカガミ
   単性花
   雄花は黄色の雄しべ
   雌花は花柱が6本あり先が2つに分かれ緑色。

  囲み記事 キンギョモ(金魚藻)
   特定の種ではなく、次の7種を含んでいる。
   ホザキノフサモ、マツモ、バイカモ、クロモ、オオカナダモ
   フサジュンサイ

 

沈水植物 34ページ
  10.タチモ
   雌雄異株

  11.フサモ
   雌雄同株
   タチモとは空中葉で容易に区別できる。
   別名キツネノオともいう。

  12.ホザキノフサモ
   花序に空中葉を伴わないことがフサモとの区別点。
   花のようすから名付けられた穂咲房藻の意味。

  13.オオフサモ
   前2種は雌雄同株だが、こちらは雌雄異株。
   日本には雌株のみ上陸している。
   牧野富太郎博士が1922年発見。
   須磨の地名をとりスマフサモと命名。今では別名とされている。

  14.フサジュンサイ(ハゴロモモ)
   カボンバと呼ばれている。

  15.マツモ
   雌雄異株、果実は3本のとげをもつ。
   枝の先端が殖芽となって越冬する。

  16.エビモ
  17.ヤナギモ
   きょ歯はない。

  18.センニンモ
   きょ歯がある。
  19.ササバモ
   砂質~砂レキ質を好んで生育する。

  20.イバラモ
   イバラモとヒメイバラモだけが雌雄異株。

  21.オオトリゲモ
   トリゲモとの区別は雄花の葯が4室であればオオトリゲモ。

  22.トリゲモ
   鳥毛藻の意味

  23.イトトリゲモ
   トリゲモとの区別は果実が2個づつつく。

  24.ヒロハトリゲモ(サガミトリゲモ)
   トリゲモとの区別は、種子表面の細胞が六角形の網目である。

  25.ホッスモ
   葉鞘の先が被針形で区別する。

  26.ヤナギスブタ
   葉は互生
  27.スブタ
   ヤナギスブタとの区別は
    茎が短かく、葉が根生すること
    花のつく苞鞘に柄があること

  28.セキショウモ
   雌雄異株、水媒花
  29.ミズオオバコ
  30.クロモ
   雌雄異株、水媒花
   越冬芽や塊茎で越冬する。

  31.コカナダモ
   1963年に琵琶湖で確認された。

  32.オオカナダモ
   大正時代に生理実験用に導入されたと言われる。
   クロモ、コカナダモとの比較表を掲載
  33.ミズニラ

2010年3月 9日 (火)

「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 その2

表紙
 明石市の池

はじめに
 フィールド写真 *町 1984.8.

 一年を通じ天候に恵まれ、雨の少ない瀬戸内海沿岸地方では古くから、かんがい用のため池がつくられてきました。・・・・・

私は、昭和59年の夏に、神戸西部から印南野台地と呼ばれる一帯のため池約400か所をたずね、そこに生育する植物の調査を行いました。

 ・・・・・

この調査から得た結果をもとに、紹介してみたいと思います。

(1)水生植物とは 3ページ

 ・・・・・しかし水生植物はいったん陸上生活に適応しながら再び、水中生活にもどっていった種子植物およびシダ植物をいい、陸上で生活した証拠を、水面に花を出すことなどに残している植物の仲間のことです。・・・・・

 水生植物Q/A

  • Q1.水生植物は海藻のような藻類のなかまですか。
    Q2.水の中でどうやって花を咲かせるのですか。
    Q3.水中でも花粉は運ばれるのですか。
    Q4.どんなしくみで水の底でも生活できるのでしょうか。
    Q5.葉には気孔はあるのですか。
    Q6.陸上で生活の植物は根で水や養分を吸収しますが、水生植物ではどうですか。

    Q7.では、茎や葉はどうなっているのですか。
    Q8.葉には特別のしくみがあるのですか。
    Q9.オニバスのように直径が2m以上になる葉をどうやってささえているのですか。水に浮かんでいるのでしょうか。
    Q10.なぜ陸上生活をしていた植物がふたたび水中生活をしたのでしょうか。水中生活は植物にとって不利になるのではありませんか。

(2)オニバスはどこへ行く 7ページ

  • 5から6月にかけて発芽する。
    花は8月下旬から9月にかけて空中で咲く。
    種子のほとんどは水中の閉鎖花で作られる。100個近くの種子をが入っている。
    種子は休眠する事が知られている。

 兵庫県南部の生育確認できた町名と池名21か所を掲載
 池の埋立や、開発によるオニバスの存続について提起。

 写真:花、池の様子、葉の表裏、葉の変化、閉鎖花と種子
 図:日本における分布図 岡田(1935)に角野康郎が追加
 表:全国の府県別ため池個数

2010年3月 8日 (月)

「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年

「神戸の水生植物」碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年2月28日発行 A5判 P.112 定価1300円

 この本は以前紹介した「神戸の淡水魚」を含む「神戸の自然」シリーズの内の一冊です。

 水生植物を4つのグループ、浮葉、沈水、浮遊、抽水に分け、日本産水草を含む全部で72種を紹介しています。

 紙質も非常に良く、写真はカラーで、多くのフィールド写真とその種の特徴がわかる写真も掲載されており、 また、「日本水草図鑑」の執筆者でもある神戸大学の角尾康郎教授が校閲しているので、確かな図鑑としても楽しめます。

 種毎の解説は短めですが、種によっては確認場所も記載されています。

 残念なことに、地域出版で発行部数が少ないためか、古書界ではあまり見かけない本です。

【構成】
表紙

目次
 はじめに
 (1)水生植物とは
 (2)オニバスはどこへ行く

 (3)神戸の水生植物
  浮葉植物
    9種の名が列記
  沈水植物
   24種の名が列記
  浮遊植物
   12種の名が列記
  抽水植物
   27種の名が列記

 (4)ため池を調べる
  1.ため池の分類
  2.私の野帳から
  3.ため池の植生調査

 (5)分布図
  1.オニバス
  2.ヒシ類、ガガブタ
  3.ハス
  4.ジュンサイ他

 (6)神戸およびその周辺の水生植物目録

さくいん
おもな参考文献
あとがき
奥付

※括弧数字は本書ではローマ数字ですが、機種依存文字なので変えました。
-----メモ-----
1985年=昭和60年
関連本 地域系

日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト

2010年3月 6日 (土)

「ペットマガジン」 昭和41年12月号 蒼洋社 通巻3号 その3

広告なぞをお楽しみ下さい。

東京水族館 輸出入、製造、販売
フトール 冷凍真空乾燥みじんこ 熱帯魚大阪水族館
友藤金属工業 メーカ
エンゼル熱帯魚店 卸専門

ヨシダグループ ショップ
 吉田観賞魚販売
 西東京観賞魚市場 
 ペットフィッシュサービス

美和熱帯魚 卸問屋、直販店 タンクセパレーター
きんし園 ショップ
観魚荘(熱帯魚飼育繁殖研究所) 輸出入、卸、販売
名古屋水族館 卸、小売り

クロレラ科学研究所
 クロレラペレット
 クロレラマリン
 クロレラミール
 クロレラフッド
 販売 辻本商店、東京水族館、緑鱗荘、友藤金属工業

田辺商工
 TNマリンフィルターA型、B型

ひかるアクアリューム 卸、小売り
東京エンゼル 自動ヒーター
 新宿エンゼル
 戸田エンゼル
 十条エンゼル

エンゼル熱帯魚店 大阪市北区 ショップ
東京海水魚センター 卸専門
五十鈴工業株式会社 竪型ポンプ
京王熱帯魚研究所 卸、小売り

海河苑 卸、小売り
山本海水養魚研究所 卸、小売り
西銀座フロリスト
サンデーガーデン 新宿

近畿水産 輸出入、卸
ビタシュリンプ 砧動物苑

裏表紙は
ニッソーシーパレス 水槽
 総販売元 ニッソー商事
 製造元  日本水槽工業

以上でこの雑誌の紹介は終わりです。

2010年3月 4日 (木)

「ペットマガジン」 昭和41年12月号 蒼洋社 通巻3号 その2

表紙
 闘魚 撮影:牧野信司

口絵
 リュウキン
 シマリス
 ニホンキジ

金魚観賞のうつりかわり 松井佳一 6ページ
 前段に「養魚経」を著した陶朱公のことが書かれている。
 以下の記事は各種文献をもとに解説している。
  一世紀以上も昔から金魚は飼われています
  金魚一尾が六両の時代
  金魚も浮世絵に大活躍
  ペットとして愛玩されはじめたのは徳川初期
 この記事は松井佳一氏が近畿大学農学部教授の時です。

熱帯魚を正しく飼ってやりましょう(2) コイ科について 5ページ
 コイ科の全般的な解説
 代表種の紹介
  ゼブラ・ダニオ 白黒写真掲載
   日本に紹介されたのは1930年

  スマトラ アルビノ種の白黒写真掲載
   戦前から輸入されている

  シーザース・テール 白黒写真掲載
   日本には1952年頃から輸入されている。

  シルバー・バルブ 白黒写真掲載
   日本に輸入されたのは1957年である。

  レッドテール・ブラックシャーク 白黒写真掲載
   日本に輸入されたのは1956年頃である。

水草シリーズ(3) ソード・プラント(その2) 2.5ページ

  • ※文体からTFHの「トロピカル・フィッシュ・ホビリスト」の翻訳かもしれない。

 以下の種を解説 ※エキノドルス 各イラストを掲載
 エキノドラス・グランデフロラス E.grandiforus
 エキノドラス・マクロフィラス E.macrophyllus
 エキノドラス・ロンジスタイルス E.longistylrus

今月のペット 半ページ

  • 最近輸入されたアフリカ産の小さな黄色とブルーをした美しい熱帯魚、プシウドトロフェウス類の小型シクリッドなどは珍しい輸入魚である。

フィッシュ・ドクター Q/A 2.5ページ
 胎生魚の仔魚の採り方
 グッピーの優秀なメス親の選択法
 前のガラスに緑のコケがついてしまう。

TFH誌のお申込み方法

  • $1は360円で換算下さい。※まだ変動相場制ではなかった時代です。

奥付
 編集人 小幡哲司
 発行人 白井三郎

-----メモ-----
1930年=昭和5年

2010年3月 3日 (水)

「ペットマガジン」 昭和41年12月号 蒼洋社 通巻3号

「ペットマガジン」 昭和41年12月号 蒼洋社 1巻3号 通巻3号 A5判 P.96 定価90円 送料16円

 副題が「あなたの愛らしい月刊誌」となっていて、今まで紹介した「ペットマガジン」は観賞魚専門でしたが、創刊後しばらくは熱帯魚ばかりでなく、イヌ、ネコ、鳥等の愛玩動物や小型動物を含めたペットの総合的な雑誌であったようです。

 また、通巻から創刊年は昭和41年10月であるこが分かります。しかし翌年末頃には合併号などが出て、通巻数と月数が合わなくなったりします。

 記事のウエイトは海水魚も含めた観賞魚が半分ぐらいで、残りがイヌ、ネコや小動物となっています。

【目次】
表紙
口絵

金魚観賞のうつりかわり 松井佳一
リスと一緒に 中川志郎
マイペット訪問
熱帯魚を正しく飼ってやりましょう(2) コイ科について 牧野信司
われら両生類(アフリカ産ツメガエル) 熊谷良孝
海水魚飼育の要点(魚の組合わせ)

ペット診断室(イヌ・ネコ冬の管理) 増井光子
わかり易い野鳥と飼鳥のおはなし(ニホンキジの巻) 松本喬史
改良された人工海水 広岡義雄
フィッシュ・ドクター
ペット飼育管理のA・B・C(タツノオトシゴ)
今月のペット

世界の水族館・動物園(サンフランシスコ スタインハート水族館)
あなたも海水魚を飼ってみませんか 杉浦宏

事業部からのお知らせ
ペット豆辞典(オレ様の武器)
世界のワンちゃん(3) パグ(ちん)
水草シリーズ(3)ソード・プラント
編集後記

奥付

-----メモ-----
1966年=昭和41年
熱帯魚雑誌 創刊年 一覧
PM 通巻5号 →

今までに紹介した「ペットマガジン」は「紹介書名リスト」の「その他の熱帯魚雑誌」から参照できます。

また、右にある「ブログ村 熱帯魚」をポチっとすると、色々な熱帯魚関連のブログを見ることが出来ます。

2010年3月 1日 (月)

「金魚」 松井佳一 河出書房 昭和16年 その6

六,金魚の飼育と觀賞
 金魚飼育の歴史について、以下の文献を元に紹介
  江戸雀 延寶5年(1677) 藤田理兵衛
  江戸鹿の子巻六 貞享4年(1687) 藤田理兵衛
  西鶴置土産 元禄6年(1693)
  寛永小説 享保3年(1718) 大學頭林信篤
  築山庭造傳 享保20年(1735) 北村援琴翁
  白河燕談 享保15年(1730)
  金魚養玩草 寛延元年(1748) 安達喜之
  金魚秘訣録 寛延2年(1749) 養玩草の後篇 

1,飼育法
  イ、飼育池
   位置、形、大きさ、深さ、造池材料、あく抜き
   コンクリートの配合比別の各材料の表

  ロ、用水
   水素イオン濃度、鹽分、酸素量、換水
   水温に対する酸素量の表
   體重百瓦の金魚が1時間に消費する酸素量と必要な水量の表

  ハ、餌料

  • 天然餌料、人工餌料、ミヂンコ、ミヂンコの養成法、アカボウフラ、投餌法

  ニ、放養尾數
  ホ、生長度
   月次と體全長の表
  ヘ、冬圍
  ト、病氣の手當

  • 白點病、白雲病、水生菌病、鰓腐病、鱗立病、氣胞病、魚虱、錨蟲

  チ、繁殖法
   親魚、産卵期、採卵、孵化日數、浮出、第一回の選別 

2,觀賞
  イ、硝子容器
   金屬と硝子の接着劑、木材との接着
  ロ、器物の大きさと金魚の數

  ハ、品評會
   金魚愛玩經驗録 常盤木秀慶 明治16年
   東京の山端瑞玉(啓之助)
   大阪の魚泉庵(山中吉太郎)

   金魚を營業とする團體
    東京金魚商組合 明治31年2月
    彌富金魚同業組合 大正15年 (※弥富)
    郡山金魚輸出組合 昭和4年
    日本輸出金魚同業組合 昭和5年

   ・・・・・一方人間の物慾の淺間しさから愛好者間に物議爭闘の種を蒔いたことも少なくない、これは制度による罪であって金魚本體の罪ではない、金魚は現在一部の文化人の趣味生活には必需品としても差支のない程に關係の深いものであるからこれを中心としての團體も精錬せられた統制の下に飼育、愛好の方法を發展せしめ人類の趣味向上のため貢獻せんことを私は金魚の研究者として切望するものである。

七,索引
 めずらしいローマ字順です。A・・・Z

これでこの本の紹介は終わりです。

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

ブログ村

  • にほんブログ村 観賞魚ブログ 熱帯魚へ
無料ブログはココログ