「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 その2
表紙
明石市の池
はじめに
フィールド写真 *町 1984.8.
一年を通じ天候に恵まれ、雨の少ない瀬戸内海沿岸地方では古くから、かんがい用のため池がつくられてきました。・・・・・
私は、昭和59年の夏に、神戸西部から印南野台地と呼ばれる一帯のため池約400か所をたずね、そこに生育する植物の調査を行いました。
・・・・・
この調査から得た結果をもとに、紹介してみたいと思います。
(1)水生植物とは 3ページ
・・・・・しかし水生植物はいったん陸上生活に適応しながら再び、水中生活にもどっていった種子植物およびシダ植物をいい、陸上で生活した証拠を、水面に花を出すことなどに残している植物の仲間のことです。・・・・・
水生植物Q/A
- Q1.水生植物は海藻のような藻類のなかまですか。
Q2.水の中でどうやって花を咲かせるのですか。
Q3.水中でも花粉は運ばれるのですか。
Q4.どんなしくみで水の底でも生活できるのでしょうか。
Q5.葉には気孔はあるのですか。
Q6.陸上で生活の植物は根で水や養分を吸収しますが、水生植物ではどうですか。
Q7.では、茎や葉はどうなっているのですか。
Q8.葉には特別のしくみがあるのですか。
Q9.オニバスのように直径が2m以上になる葉をどうやってささえているのですか。水に浮かんでいるのでしょうか。
Q10.なぜ陸上生活をしていた植物がふたたび水中生活をしたのでしょうか。水中生活は植物にとって不利になるのではありませんか。
(2)オニバスはどこへ行く 7ページ
- 5から6月にかけて発芽する。
花は8月下旬から9月にかけて空中で咲く。
種子のほとんどは水中の閉鎖花で作られる。100個近くの種子をが入っている。
種子は休眠する事が知られている。
兵庫県南部の生育確認できた町名と池名21か所を掲載
池の埋立や、開発によるオニバスの存続について提起。
写真:花、池の様子、葉の表裏、葉の変化、閉鎖花と種子
図:日本における分布図 岡田(1935)に角野康郎が追加
表:全国の府県別ため池個数
« 「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 | トップページ | 「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 その3 »
« 「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 | トップページ | 「神戸の水生植物」 碓氷信久 神戸市立教育研究所 昭和60年 その3 »
コメント