「よみがえれ!! 日本の淡水魚」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和62年 その2
表紙
イタセンパラ
口絵 カラー4ページ
ニッポンバラタナゴのペアと貝
ゼニタナゴ
ヒナモロコ
タナゴモドキ
オオウナギ
イトウ
ハリヨ
はじめに
- 近年、日本各地で絶滅、あるいは絶滅に瀕する淡水魚が増えつつあります。・・・・・・・。
当館では、開館以来魚類を展示するかたわら、自然保護活動の一環として、いわゆる稀少種とされる魚の繁殖研究にも真向から取り組んで参りました。・・・・・。
さて、当館ではこのたび既刊の「湖国びわ湖の魚たち」姉妹編として「よみがえれ!日本の淡水魚」を発刊することになりました。本著は絶滅の危機に直面している淡水魚ばかりを20種余あつめ、その分布と生態を併せ、彼らがなぜそうした状況に陥ったかを解説したものです。・・・・・。
昭和62年7月5日
滋賀県立琵琶湖文化館長
藤井 篤
扉
アユモドキの白黒写真
本文
イタセンパラ Acheilognathus longipinnis 2ページ
- 天然記念物(国の種指定)
昭和49年(1974年)国の種指定の天然記念物となっている。
富山県では絶滅と記しているが、この後発見されたはず。
非常に驚き易い魚である。
ミヤコタナゴ Tanakia tanago 2.5ページ
- 天然記念物(国の種指定)
昭和52年に国の種指定の天然記念物となった。
主たる生息地が大都会にあるものおは、その将来は絶望的と言える。
なげかわしいのは、新たな生息地が発見されるとこぞって乱獲に加わるアマチュアアクアリストやにわかアクアリストが沢山いて、稀少種や天然記念物ということで、高値をつけ商売を行う、何ともさみしい人達が今日もそこかしこに暗躍している事実があることです。
アユモドキ Leptobotia curta 2ページ
- 天然記念物(国の種指定)
昭和52年に国の種指定の天然記念物となった。
湖より内湖などでよく漁獲されたようで、「ウミドジョウ」とか「ヤナギドジョウ」の名で、江戸時代末期の「湖中産物図證」の中に美しい絵とともに紹介されている。
漁師さんの話では、昭和58年に1個体獲れてから後は獲れたことがないとか?。これによれば琵琶湖のアユモドキはもう絶滅したのかもしれません。
水族館では昭和45年に大量繁殖し、その後も昭和50年・58年・60年に繁殖に成功。
ネコギギ Coreobagrus ichikawai 2.5ページ
- 天然記念物(国の種指定)
昭和52年に国の種指定の天然記念物となった。
日本にすぬギギ科の魚は、アカザ、ギギ、ギバチ、ネコギギの4種
他のギギに較べ、縄張り争いやその他のこぜり合いは、ほとんど行われない。
水質に対しては、ややうるさい方で、きれいな水で、冬やや暖かく、夏涼しい状態が必要。
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