「よみがえれ!! 日本の淡水魚」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和62年 その3
キリクチ Salvelinus lucomaenis 2ページ
- 天然記念物(地方自治体指定)
イワナの1地方種族
渓流釣りブームにより数が減っている。ブームを支えるため漁協が養殖したイワナを放流し、交雜が進んでいる。
イワメ Oncorhynchus macrostomus 2ページ
- 天然記念物(地方自治体指定)
1961年、九州大学農学部の木村清朗先生と元国立科学博物館の中村守純先生によって発見された。
愛媛大学の水野信彦先生たちは、1972年よりおよそ10年間をかけて、イワメとアマゴの交配実験を行い、イワメはアマゴの遺伝的な変異であることが明らかになった。
ハリヨ Gasterosteus aculeatus microcephalus 2ページ
- 天然記念物(地方自治体指定)
水族館では昭和61年に繁殖を行った。
水温が20度を超えると死んでしまうため、安易な気持ちで家庭の水槽で飼育することは、魚がかわいそうです。
イトヨ(陸封型) Gasterosteus aculeatus aculeatus 2ページ
- 天然記念物(国の地域指定)
大野ではイトヨのことをハリシンと呼ぶ。
本願清水 昭和9年 国指定の天然記念物となった湧水地
ムサシトミヨ Pungitius pungitius 2ページ
- 天然記念物(地方自治体指定)
昭和32年の異常渇水時に、生息地の水温が高くなりすぎて、熊谷市の1地域を残していなくなってしまった。
熊谷市教育委員会は、昭和59年にムサシトミヨの生息地を天然記念物に指定した。
非常に臆病である。
アジメドジョウ Niwaella delicata 2ページ
- 天然記念物(地方自治体指定)
古くから「味女(あじめ)」の名で地元の人々に親しまれ、また美味なる魚として珍重されてきた。
「アジメ穴」なる産卵前の親魚を一網打尽にする筌(うえ)漁法が絶滅に拍車をかけている。
アジメドジョウの研究に生涯をかけ、この魚をこよなく愛しつづけた丹羽彌(ひさし)さんがこの魚の保護問題にかけた情熱を忘れることは出来ない。
オオウナギ Anguilla marmorata 2ページ
- 天然記念物(国の地域指定)
地方によってはカニクイの名で呼ばれている。
大正12年3月7日には、長崎県西彼杵郡野母崎町、徳島県海部郡海部町、和歌山県西牟婁郡白浜町
大正13年12月9日には、山口県萩市椿東、岐阜県郡上郡美並村
昭和14年9月7日には福島県いわき市平沼ノ池で天然記念物に指定。
-----メモ-----
1961年=昭和36年
1972年=昭和47年
1986年=昭和61年
1934年=昭和 9年
1923年=大正12年
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