「實驗 金魚の愛玩と飼育法」 松井佳一 弘道閣 昭和11年 その11
第4 觀賞
1,硝子器中の飼養
(イ) 硝子水槽の作り方
接着劑
金属
黄色酸化鉛 6
苛性硫酸カルシウム 6
樹脂粉末 1
グライツ(硬質陶器の釉藥)又は硝子微粉末 3
- 以上のを重量割合で混合して熱した亜麻仁油で適当な固さに練り合わしパテのようにして接着する。
木材
第1法
グツタペルカ 1
ピッチ 4
以上を熱、硝子を温めて接着する。
第2法
ポートランドセメント 3
酸化亞鉛 2
硝子粉末 3
樹脂粉末 1
以上を混合し熱した亜麻仁油で練り合わす。
- 硝子板の厚さは水深30糎内外のものでは3粍、60糎では12粍の厚さが必要である。底部は金属板又はスレート板を使用する方が安全で硝子板では横の板の厚さの少なくとも3倍以上を使用する必要がある。
(ロ) 器物の大きさと金魚の數
- 直徑30糎内外の硝子鉢であれば6,7糎の金魚なれば2尾多くて3尾が標準である。
(ハ) 飼ひ方
- 或る時間觀賞したら必ず室外で小池又は陶器鉢などで飼育し休養させなければならない。
2,品評會
- 歴史や沿革はまだあまり明白ではないが、最も古いのは著者の調べた範圍では最近增田冬輔氏の熱心な調査で分明した明治8年10月に三州岡崎で竹谷圓藏氏が岡崎六地藏で「ぢきん」の並べ會を行ったのが最初であって、東京の觀魚會は第1回を明治18年に淺草千束町石川龜吉宅で開催して立派な番附が出来て居る。
(イ) 「らんちう」の品評會
觀魚會の會則と品評大會及審査の抄録を掲載
(ロ) 「ぢきん」の品評會
- 大正7,8年頃は岡崎在の杉田久五郎氏他數氏が飼育して居るに過ぎない状態であった。
名古屋に愛友會、錦蝶會、地錦鑑賞會、三河に三河錦魚競泳會などがある。
三河錦魚競泳會は「ぢきん」の飼育に古く愛知縣碧海郡上郷村桝塚の杉田久五郎氏が主宰。
三河錦魚競泳會の審査基準を掲載
(ハ) 其他の金魚品評會
省略
3,金魚の供養
省略
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