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2009年10月

2009年10月27日 (火)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その9

 

4,飼育法
  (イ) 愛玩用の飼育法
   a 選別

  • 孵化後2週間位で1糎内外になる。この時第1囘の選別を行う。選別した魚兒は1m2に對して70尾乃至50尾以内の數を放養する。

   b 放養尾數
    1m2に對する大きさ別の尾數表を掲載。

   c 換水

  • 金魚は元來温水性の魚類で止水を好むものであるからあまり水の變化するのは育成上良い結果を來さない、従って換水よりも水質の變化に先立って差し水をすることがよい。差し水は全水の1割程度。
    其の他月別の囘数が記述されている。

   d 生長度 省略

   e 餌料

  • 著者の特許を取った人工餌料の抄録を掲載。愛玩用魚類人工餌料製造法特許第36253號(大正9年4月27日)
    著者の友人伊東利男君は改良工夫し特許を得て「愛魚の友」として昭和9年夏から發賣した。

   f アカコ
    糸ミミズ、ボッタ、モ、ホオヅキとも呼ばれる。
   g アカボウフラ 省略

  (ロ) 營業的飼育法
   a 稚魚放養と餌料 省略
   b 餌料 省略
   c 餌料と生活機能 省略
   d 餌料成分と生活機能の障害、飢餓 省略

   e 餌料の成分と營養價値 省略
   f 金魚の人工餌料 省略
   g 投餌法

  • 1日の攝餌量(※せつじ)量は乾燥重で魚體重の2/100乃至10/100であって普通は5/100位を水温20度内外での標準量としている。
    金魚では水温20度内外では餌料は4時間以上で消費せられる。

   h 絶食の影響 省略
   i 選別

  • 孵化後間もなく尾鰭で良否を區別する。東京では「おたま抜き」といふ、「おたま」とは鮒尾のことである。
    全體白色のものは賣品として価値が少ない、東京ではこれを「ヒロツコ(シロッコ)抜き」といふ。

   j 放養尾數 省略
   k 生長度 省略
   l 換水 省略

 

5,人工的調色法
  鹽分の効果を述べた続きで

  • 先代秋山吉五郎氏からいろいろ金魚の飼育や金魚の見方などを教えられたが其の當時氏はこのことについて大に注意して居られ金魚養殖は海岸から1里以内の場所でなければ、よい色が出ないもので赤土の場所は駄目で黒土でなければいけないことを多くの實例やら實驗から話して居られたが、奈良縣の郡山地方は有名な金魚養殖地で良品が産出せられるが、これに全く反して海岸に遠く盆地で土質も赤土の處が多い。

    郡山では醤油粕を多量に使用することから食鹽を使用して見ると赤の色が濃くなる結果を得た。

    人工的に色素胞を破壊して其の再生を阻止する方法は、鱗を剥ぎ取って表皮を機械的に損傷するものと、薬品を塗布して化學的に損傷するのがある。

    薬品としては50%の氷醋酸、10%のサルチール酸、5%の石炭酸の水溶液が常用せられる。

    名古屋の增田冬輔氏による、「ぢきん」についての詳細な施術法が書かれている。

2009年10月25日 (日)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その8

第3 養殖法
 1,養殖の適地
  (イ) 水温

  • 徐々に變化する場合、38度に耐へ、36度の水温でも以上のないことを確かめた。
    最適温は水温攝氏15,6から25,6度の範圍である。

  (ロ) 水質 省略
  (ハ) 土質 省略
  (ニ) 地勢 省略
  (ホ) 其他の條件 省略

 

2,飼育池
  (イ) 小規模飼育池
   a 池の大きさ

  • 1m2(約半坪位)から2.6m2(約2坪位)で水深は30糎位、水から上は少なくとも15糎以上必要。

   b 池の形

  • 排水口には直徑30糎以上の面積のやや深い魚溜を作る。

   c 排水口

  • 1.8m2(約1坪)の面積に對して少なくとも直徑6糎以上必要、余水吐は5糎以上あれば充分。

   d 造池の材料 省略
   e あく抜き 省略
   f 其他の設備 省略
   g 小池を置く位置 省略

  (ロ) 大規模飼育池 省略

 

3,繁殖
  (イ) 親魚

  • 繁殖には雄は2年魚、雌は3年魚からのもので、雄は3,4年魚、雌は4,5年魚が最も良い。
    生殖孔による雌雄の鑑別は、雄は長楕圓形、雌は圓形に近い。

  (ロ) 産卵期
   最適水温は20度内外
  (ハ) 採卵
   10糎位のものであれば5000粒位産む。
   水深は小池なれば9乃至13糎。
   好天氣を見定める。温度低下は悪影響。
   雌雄數は念のために雌1尾に對し雄2乃至3尾とすればよい。
   採卵前の親魚を分けてある池の水は取り換えない。
   魚巣の數は1尾の雌に對して、ふさもなれば20本位宛を2束位。

  (ニ) 孵化池

  • 魚兒(ぎょじ)は2m2當り1500尾位にする。孵化當時の魚兒を靑仔(あおこ)又は毛仔(けご)といふ。

  (ホ) 孵化日數と水温
   水温と日數の表を掲載

  (ヘ) 魚兒の餌料
   ミジンコの篩は最初は目の大きさ約3糎に40目位

  (ト) 孵化後の處置 省略
  (チ) ミジンコ養成
   a ミジンコの本體 省略
   b ミジンコの習性 省略
   c 繁殖法 省略
   d ミジンコの採収法
    ミジンコ網の裁方図を計算式と共に掲載

2009年10月20日 (火)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その7

 (ヲ) わとうない (和唐内)、わりう(和琉)
  明治初年から知られていた。

 (ワ) しうきん (秋錦)
  明治30年に松原新之助氏が命名。

 (カ) きんらんし (金蘭子)

  • 松原新之助氏によれば先代の秋山吉五郎氏が、明治35,6年頃、「りうきん」と「らんちう」とを交雜したものの内約1/3は全く背鰭のないものが出来たのに命名した。

    著者の遺傅學の實驗によれば、「わきん」と「らんちう」との交雜によって容易に出来る。

 (ヨ) しゆぶきん (朱文錦)

  • 先代の秋山吉五郎氏によれば、「さんしきでめきん」と鮒尾の「わきん」と「ひぶな」との雌雄を三種混合して自由交配せしめて得た魚兒の内で雜色でモザイツク透明鱗性のもので長い鮒尾のものに對して明治33年松原新之助氏が命名したものであるという。
    しかし松原氏によれば「さんしきでめきん」と「わきん」とを交雜せしめたものであると記されて居る。

    著者の實驗によれば、「さんしきでめきん」と鮒とを交雜した一代雜種で多數に出現する。

 (タ) キヤリコ

  • 先代の秋山吉五郎氏が「さんしきでめきん」と「りうきん」とを交雜して作った、モザイツク透明鱗性で普通目で各鰭の長い一代雜種に明治45年に米国人が命名した。

 (レ) あずまにしき (東錦)

  •  「をらんだしゝがしら」と「さんしきでめきん」とを交雜したものであるから「キャリコをらんだ」である。

    大正13年に豊橋市の金魚屋戸田善次郎氏が作って改良を志して居たし、又外山亀太郎博士は明治45年の實驗で交配せられた。

    「あずまにしき」なる名は横濱の加藤金藏氏が苦心して作った雜種に東京の金魚商高橋鐵次郎氏が昭和6年秋に命名した。

 (ソ) ひろにしき (弘錦)、こうきん(弘金)

  • 「つがるにしき」は肉瘤の發達遅くて色が出るのも3年魚以上であるので觀賞に遺憾の點が多いといふので、弘前市の宮本喜三郎氏が「つがるにしき」と東京の「らんちう」とを交配して明治41年に生成し、再び昭和2年に優品を産出した。

    宮本氏の經驗によれば「らんちう」の雌に「つがるにしき」の雄を交配したものが優品が多く出るといふことである。

 (ツ) 「わきん」と「ふな」の雜種 「ひぶな」の一種

  • 體色は雌に「わきん」を使用したときは褪色して赤になるものが多い傾向にある。

 (ネ) 「りうきん」と「ふな」の雜種 鐵魚の一種

  • 雌に「りうきん」を使用したときは褪色して赤になるものが多い。
    この雜種の褪色性のものは米國でHago Mullertt氏が苦心して固定さしたというコメットと酷似している。

2009年10月18日 (日)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その6

ここから本文
第1 緒言
 省略

第2 金魚の種類
 1,支那から傳来の明白な品種
  わきん、らんちう(卵蟲)、りうきん、でめきん、ちょうてんがん
 2,日本で出来た品種
  (1)原型から分離淘汰したもの

  • ぢきん、なんきん、とさきん、てつおなが、おほさからんちう、らんちう(蘭<魚壽>)、やまがたきんぎょ、つがるにしき

  (2)交雑によって作ったことの明白なもの

  • わとうない、きんらんし、しゅぶんきん、しうきん、きゃりこ、ひろにしき、あずまにしき

 3,傳来の不明瞭なもの
  おらんだしゝがしら

 (イ)わきん (和金、和錦)、やまと

  • 昭和2年の春透明な特別の鱗の一種の變種を得て繁殖さして居る。この透明な鱗を網透明鱗性と称し、それをもって居る金魚を朱砂(しゅしゃ)と命名することとした。

 (ロ)りうきん (琉金、琉錦) をなが、ながさき
  省略

 (ハ)らんちう(卵蟲、蘭<魚壽>)、まるこ、ちょうせん
  a,らんちう(蘭<魚壽>、金<魚壽>)
  b,おほさからんちう(大阪らんちう)
  c,なんきん
   島根懸穴道町の佐藤寛一氏が優品を飼育している。

 (ニ)でめきん (出目金、出目錦)、支那金、支那金魚
  明治28年頃に支那廣東産からの輸入が我國のはじめである。
  さんしきでめきん(三色出目金)、キャリコ出目金

  • 鱗が透明鱗性であって、殊に普通鱗と透明鱗が混在するモザイツク透明鱗性のものが多い。※モザイク

 (ホ) ちやうてんがん (頂天眼)、でめらんちう

  • 明治35,6年頃に支那廣東産30尾を横濱へ輸入したのが我國のはじめで、大正6年頃に一度絶滅して、大正末から昭和のはじめに支那から輸入した。

 (ヘ) ぢきん

  •  (地金)、ぢをう(地王)、ぢきんぎょ(地金魚)、しやち、名古屋金魚、愛錦、くじやく(孔雀)
    名古屋の增田冬輔氏の研究で其の沿革が分明したことが多い。

 (ト) とさきん (土佐金)
  省略

 (チ) てつをなが (鐵尾長)
  省略

 (リ) をらんだしゝがしら (和蘭獅子頭)
  省略

 (ヌ) つがるにしき (津輕錦)、ぢきんぎょ、きんりん(金鱗)

  • 「地金魚」と呼んでいたが昭和2年頃から「つがるにしき」と呼ぶようになった。

 (ル) やまがたきんぎょ (山形金魚)、ふたつをきんぎょ
  省略

2009年10月12日 (月)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その5

表紙

  • 布張りで淡い緑の下地に金魚藻、睡蓮?。それに三つ尾と四つ尾の赤い金魚が2尾。

口絵

  • カラーの非常に出来の良いイラストです。各頁にはパラフィン紙が綴じ込まれ、イラスト頁には上質紙が使われています。

    第一圖版 わきん(雌)、りゅうきん(雄)
    第二圖版 らんちう(雌)
    第三圖版 さんしきでめきん(雄)、くろでめきん(雌)
    第四圖版 ちやうてんがん(雄)
    第五圖版 ぢきん(雌)
    第六圖版 おらんだししがしら(雄)
    第七圖版 しゅぶんきん(雄)
    第八圖版 あずまにしき(雄)

 私は昨年「科學と趣味から見た金魚の研究」を上梓して、金魚に就いての二十數年来の研究と┼數年来の蒐集とを記述した。其時飼育法に就いての詳細は何れ稿を改めて上梓することを豫告して置いた處が、多數の熱心な讀者から同書についての御賞讃のお言葉を頂くと共に續編の出版を希望せらるゝ向が多かったので大いに感激した。

 偶々昨年秋金澤市で開催の第十一回日本學術協會大會の第二回學術協會賞授賞式に當って、私が先年同協會で發表した「金魚の品種と其系統に就いて」の小論文が受賞の光榮に浴したので一層感激した。其の裡に稿を起こしたのが此の一篇であって・・・・・

 昭和十一年二月下晥秩父丸船中にて  松井佳一

凡例

  • 1,本書は曩に刊行した拙著「科學と趣味から見た金魚の研究」の續篇として、同書で簡略した飼育法に關するものを専ら記述したものであるから金魚の種類の一部の外は重複を避けた、そして種類の項も同書とは多少書き方を變へたものも多い。

    2,本書は著者の研究と經驗を基としたものであって他人の經驗は自ら繰更して見たものが多い「實驗」の文字を冠した所以である。

    3,省略
    4,省略
    5,省略

    6,アカコの種名については東北帝大の野村益太郎敎授からご敎示を受け又「ぢきん」は名古屋市增田冬輔氏が特に調査せられたものが多く、水温に關する實驗は福井鹿七氏が助力せられた、・・・・・

    7,省略

2009年10月10日 (土)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その4

挿畫目次
 第1圖 コンクリート池断面圖
 第2圖 コンクリート池配列の一例
 第3圖 コンクリート池配列の一例
 第4圖 同
 第5圖 自動餘水吐
 第6圖 高級金魚飼育營業池の一例

 第7圖 屋上飼育池の一例
 第8圖 營業飼育池の一例(彌富伊藤氏)
 第9圖 同       (郡山吉田氏)
 第10圖 營業飼育池の一例(川崎市和泉氏)
 第11圖 同       (千葉縣秋山氏)
 第12圖 同       (  同   )
 第13圖 養魚試験池の平面圖
 第14圖 同

 第15圖 雌雄による生殖孔の差異
 第16圖 金魚の追星
 第17圖 少量の産卵に飼養する陶器鉢
 第18圖 ふさも
 第19圖 梅花藻
 第20圖 きんぎょも(俗稱)

 第21圖 魚巣の一例
 第22圖 川柳の根による魚巣
 第23圖 敷魚巣の一例
 第24圖 營業的孵化池の一例
 第25圖 温室池の一例平面圖
 第26圖 同     断面圖
 第27圖 ミヂンコの篩分け
 第28圖 排水の方法
 第29圖 みぢんこ
 第30圖 動物性浮遊生物
 第31圖 ミジンコ網の裁方

 第32圖 「ぢきん」飼育池
 第33圖 「らんちう」の肉瘤の初期發生順序
 第34圖 「らんちう」の淘汰すべき悪型
 第35圖 あかこの一種
 第36圖 あかこを生かして置く装置の一例
 第37圖 あじゃぼうふらの一種
 第38圖 投餌方法
 第39圖 投餌場所の位置を示す

 第40圖 魚兒選別
 第41圖 魚兒選別の一例
 第42圖 選別のための魚兒取揚場の一例
 第43圖 飼育池排水作業の一例
 第44圖 金魚の尾鱗の型
 第45圖 入込の模様

 第46圖 イクシオイフルス虫
 第47圖 コスチア虫
 第48圖 キロドン虫
 第49圖 サイクコキータ虫
 第50圖 ギロダクチルス虫
 第51圖 鱗立病
 第52圖 イカリムシ
 第53圖 イカリムシの寄生した金魚
 第54圖 てふ

 第55圖 「ごいさぎ」を防ぐ竹簀
 第56圖 げんごろう
 第57圖 がむし
 第58圖 みずすましの幼蟲
 第59圖 たがめ
 第60圖 たいこうち
 第61圖 みずかまきり
 第62圖 まつもむし
 第63圖 こみずむし
 第64圖 みずむし
 第65圖 とんぼの幼蟲
 第66圖 とんぼの一種の幼蟲

 第67圖 品評會の審査
 第68圖 番付發表
 第69圖 らんちう品評會番付
 第70圖 らんちう品評會
 第71圖 東大關を得たらんちう親魚
 第72圖 東大關を得たらんちう當才
 第73圖 ぢきんの品評會の番付
 第74圖 おほさからんちうの品評會番付

 第75圖 金魚問屋の朝
 第76圖 金魚の呼賣
 第77圖 金魚取揚げ選別

-----メモ-----
挿畫=さしえ

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その3

目次の続き その3

 第4 觀賞
  1,硝子器中の飼養
   (イ) 硝子水槽の作り方
   (ロ) 器物の大きさと金魚の數
   (ハ) 飼ひ方

  2,品評會
   (イ) 「らんちう」の品評會
   (ロ) 「ぢきん」の品評會
   (ハ) 其他の金魚品評會

  3,金魚の供養

 第5 販賣
  1,販賣の時期
  2,販賣魚の大きさ
  3,金魚の價格
  4,當業者の公共團體

 第6 養殖の經營
  各地に於ける經營の實例
   a 東京附近砂町 養魚場の一例
   b 砂町 養魚場の一例
   c 市外某養魚場の一例
   d 市外某養魚場の一例
   e 愛知縣彌富町某養魚場の實例
   f 愛知縣彌富町某養魚場昭和10年度の一例

 索引

2009年10月 8日 (木)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その2

目次の続き その2

 第3 養殖法
  1,養殖の適地
   (イ) 水温
   (ロ) 水質
    a 河水
    b 湖沼水
    c 湧水
    d 井水
    e 鑛水
    f 雨水
   (ハ) 土質
   (ニ) 地勢
   (ホ) 其他の條件

  2,飼育池
   (イ) 小規模飼育池
    a 池の大きさ
    b 池の形
    c 排水口
    d 造池の材料
    e あく抜き
    f 其他の設備
   (ロ) 大規模飼育池
    a 池の大きさ
    b 池の形
    c 注排水口
    d 簡易造池法
    e 其他の設備

  3,繁殖
   (イ) 親魚
   (ロ) 産卵期
   (ハ) 採卵
   (ニ) 孵化池
   (ホ) 孵化日數と水温
   (ヘ) 魚兒の餌料
   (ト) 孵化後の處置
   (チ) ミジンコ養成
    a ミジンコの本體
    b ミジンコの習性
    c 繁殖法
    d ミジンコの採収法

  4,飼育法
   (イ) 愛玩用の飼育法
    a 選別
    b 放養尾數
    c 換水
    d 生長度
    e 餌料
    f アカコ
    g アカボウフラ
   (ロ) 營業的飼育法
    a 稚魚放養と餌料
    b 餌料
    c 餌料と生活機能
    d 餌料成分と生活機能の障害、飢餓、蛋白質缺乏
     脂肪の缺乏、炭水化物の缺乏、鑛物質の缺乏
     ビタミンの缺乏
    e 餌料の成分と營養價値、養魚餌料物質の組成
     混合人工餌料の組成
    f 金魚の人工餌料
    g 投餌法
    h 絶食の影響
    i 選別
    j 放養尾數
    k 生長度
    l 換水

  5,人工的調色法
  6,冬圍
  7,運搬
  8,水質鑑定と其の手當
   (イ) 水中の酸素含有量
   (ロ) 水中酸素と魚類の關係
   (ハ) 水中酸素の缺乏
   (ニ) 水色の浮遊生物
   (ホ) 水中酸素定量法
   (ヘ) 酸素缺乏に對する手當
   (ト) 鹽分 ※塩分
   (チ) 有害物質の發生
   (リ) 有害物質の流入
   (ヌ) 水温の變化
   (ル) イオンの測定

  9,疾病と其の豫防並に手當
   (イ) 白點病
   (ロ) 白雲病
   (ハ) サイクロキータ病
   (ニ) ギロダクチルス尾
   (ホ) 感冒病
   (ヘ) 水生菌病
   (ト) 氣胞病
   (チ) 鰓腐病
   (リ) 鱗立病
   (ヌ) アカリムシ病
   (ル) 魚虱病

  10,外敵
   (イ) 猫
   (ロ) 鼠
   (ハ) いたち
   (ニ) 鳥類
    a こあじさし
    b ごいさぎ
    c かはせみ
   (ホ) 狩猟法
   (ヘ) 魚類
    a 鰻
    b 鯰
   (ト) 昆蟲類
    a 鞘翅類 げんごろう類、がむし類、みずすまし類
    b 有吻類 たかめ類、たいこうち類、まつもむし類、みずむし類
    c (ころもへん+責)翅類 とんぼ類

  附、食用金魚の飼育

 目次はさらに続きます。

2009年10月 7日 (水)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年4月25日發行 函付き 四六判 P.227 布張り 定價 壹圓五拾銭

 この本は昭和初期、多くの金魚関係の本を執筆した松井佳一氏によるものです。
 氏の本は沢山書かれているわりには、古書界では数が出回りません。よって古書価も高めです。よく出回っているのは昭和10年に同じ弘道閣から出版された「科学と趣味から見た金魚の研究 」ぐらいですが、これは平成18年に復刻版が出版されたからでしょう。

 実はこの本、上記の「科学と趣味から見た金魚の研究 」の続編で、飼育法について書かれた本とのことです。(序、凡例にて氏が述べています)

 本の作りは非常に良いです。特に口絵の精緻なカラーイラストが美しく良いです。特徴的なのは目次が非常に細かい事です。

 また、この時代の本はご多分に漏れず、漢字にフリガナがされていて、古いにも拘わらず読むのが苦になりません。その代償として、古書としての楽しみは薄れますが、言い回し等の味わいは残っています。

【構成】
表紙

口絵

凡例
目次
 第1 緒言
 第2 金魚の種類
  (イ) わきん
  (ロ) りうきん
  (ハ) らんちう
   a らんちう
   b おほさからんちう
   c なんきん
  (ニ) でめきん
   a あかでめきん
   b くろでめきん
   c さんしきでめきん
  (ホ) ちやうてんがん
  (ヘ) ぢきん
  (ト) とさきん
  (チ) てつをなが
  (リ) をらんだしゝがしら
  (ヌ) つがるにしき
  (ル) やまがたきんぎょ
  (ヲ) わとうない
  (ワ) しうきん
  (カ) キンランシ
  (ヨ) しゆぶきん
  (タ) キヤリコ
  (レ) あずまにしき
  (ソ) ひろにしき
  (ツ) 「わきん」と「ふな」の雑種
  (ネ) りうきん」と「ふな」の雑種

 目次はさらに続きます。

-----メモ-----
1936年=昭和11年
関連本

日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト

2009年10月 5日 (月)

「アクアライフ」 昭和55年1月号 通巻6号 その4

好餌苑(5) 2ページ

  • 鰓という字には、いったいどのような魚への思いが秘められているのだろう
    鰓は、魚だけのものでならず、オタマジャクシにもあるぞ
    鰓は、魚のものがいちばん優れている?いろいろな魚の鰓を較べると
    鰓を見ただけで、魚の食性がわかるというのだが、どうだろう?
    鰓は、何処から来て何処へ行くのか?

さかな徒然抄 ヤマメ 2ページ
 サケの勲章
 ノミの夫婦
 雌の成熟を待つ雄
 小さいからだで産卵床づくり
 一瞬の幕切れ
 イワナが入れかわって

鈍魚庵の旧刊紹介 2ページ
 「稚魚を求めて」内田恵太郎 岩波書店 昭和39年
 「魚つり歳時記」宮崎一老 朝日新聞社 昭和39年
 「魚の知識」檜山義夫 羽田書店 昭和19年
 「魚の病気と治療」 緑書房 昭和45年
 「深川のうなぎ」宮川曼魚 住吉書店 昭和28年

ネットワーク ※新聞記事のスクラップ 2ページ
 金魚のルーツをつきとめる 9/13読売・神戸新聞
 鬼怒川でアメリカナマズが? 10/24下野新聞
 大ウナギ沖縄こどもの国へ行く 9/2沖縄日報

ショップ・レビュー 2ページ
 牛巻水族館 名古屋市
 岐阜水族館 岐阜市
 すいぞくかんトロピコ 新潟市
 中央水族館 横須賀市

これでこの号の紹介は終わりです。

-----メモ-----
1980年=昭和55年
   ← AL 通巻5号   AL 通巻7号 →

2009年10月 4日 (日)

「アクアライフ」 昭和55年1月号 通巻6号 その3

錦鯉メモランダム(1) 錦鯉の歴史 2ページ
 太平洋戦争の頃まで、花鯉、色鯉とも呼ばれていたが、”色”がけしからんということで、錦鯉というしゃれた名前で呼ばれるようになった。

 鯉の歴史
 鯉の変遷
 錦鯉の歩み

オスとメスの不思議 その2 4ページ
 蓮台寺の野生グッピー
 なぜメスにも模様が出るのか
 性染色体だけがすべてではない
  デンマークの遺伝学者ウィンゲのグッピーでの実験

 もっとプリミティブなソードテールの場合
  間性

魚類学入門(1) 分類とは 4ページ
 ※執筆者の井田齋氏は北里大学助教授
 分類とは
 分類の単位
 学名と二名法
 魚類の分類単位
 学名の必要性
 種とは

アクア・テラリュウム学入門(6) 2ページ
 魚を入れるための準備
  (1)水について
  (2)塩素と魚の致死量
  (3)実際の塩素含有量
   試薬オートトリジン
  (4)塩素の除去方法
  (5)その他の方法
  (6)テストフィッシュについて

怪魚ランドへの招待状 アフリカ編(2) 2ページ
 シノドンティスゾーンに突入
 個性的なバタフライフィッシュ&電気ナマズ
 アロワナはアフリカにも上陸
 アフリカならではのキャットフィッシュ

無理難題VS快答乱麻 Q/A
 フラミンゴ・シクリッドの色を変える方法
 ネオンテトラの雌雄区別、産卵方法

AQUATIC PLANTS ROOM 最終回
 水草あれこれ
  ミズゴケは水の中では育たない
  浮草の良さは水中に垂れた根
  水草あれこれ 想いは果てしなく

-----メモ-----
1980年=昭和55年
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2009年10月 1日 (木)

「アクアライフ」 昭和55年1月号 通巻6号 その2

野性味たぎるビッグ・キャットたちのキャラクター カラー6ページ

白無垢の花嫁の気品 丹頂 カラー2ページ
 中国では鶴頭紅(カクトウコウ)と書く。
 最大の欠点はシミである。

ビッグ・キャット そのキャラクターと魅力を探る 8ページ
 淡水魚の王者ビッグ・キャット
 荒削りな野生が伝わってくる
 やはり大型水槽が必要
 単独飼育が理想的だ
 分布別ビッグ・キャット辞典 ※代表種を解説
  東南アジア
  アフリカ
  北アメリカ
  アマゾン

淡水魚飼育のテクニック(3) タナゴ 3ページ
 冬こそねらいめ採集法
 丈夫で簡単飼育法

  • 彼等は雑食性だが、植物性のエサの量を増やした方が成長も早い。ほうれん草のゆでたものもよく食べる。

 色々ありますタナゴ各種

  • タイリクバラタナゴ、カネヒラ、ゼニタナゴ、スイゲンゼニタナゴの解説。
    スイゲンゼニタナゴはカゼトゲタナゴに似るが、体高がやや低いことや、体側の暗色縦帯の前端が僅かながら太くはじまるなどの点で区別されている。

 一風変わった産卵習性
 実際やってみる淡水産二枚貝

  • 主な貝の利用表 ※貝の名前とそれに対応するタナゴ名が書かれた表を掲載。

原色熱帯魚図鑑(4) カラー5ページ

  • ブラック・テトラ、ヘッド・アンド・テールライト・フィッシュ、ジャック・デンプシー、アイスポット・シクリッド、レッドテール・ブラックシャーク、ホワイトクラウド・マウンテン・フィッシュ
    ノソブランキウス・U-10、ノソブランキウス・パームクィスティー、ノソブランキウス・ジャビー
    ハイグロフィラ・ポリスペルマ、ウォーターウィステリア

水槽写真講座(1) 6ページ
 1,水槽撮影は「待ち」の勝負だ
 2,逃したくないこの一瞬 接写への接近
 3,水槽撮影のデッドライン 器材への接近
 4,注意したい撮影前のチェック・ポイント

洋書ガイド 5ページ
 意外に知られていない洋書の入手方法
 まず購入したい本の周辺を探ろう
 郵便為替を使う方法
 銀行の送金小切手を使う方法
 送金後のポイント
 書店等を利用する方法
 特選洋書カタログ ※10冊ほど紹介している。

グッピー飼育講座(1) 品種について 2ページ
 ※執筆者は河合勇氏
 品種名はあくまでも習慣的なもの
 ※品種の解説

  • モザイク、グラス、キングコブラ、タキシード、アルビノ、レオパード、カラー

    -----メモ-----
    1980年=昭和55年
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