「實驗 金魚の愛玩と飼育法」 松井佳一 弘道閣 昭和11年 その8
第3 養殖法
1,養殖の適地
(イ) 水温
- 徐々に變化する場合、38度に耐へ、36度の水温でも以上のないことを確かめた。
最適温は水温攝氏15,6から25,6度の範圍である。
(ロ) 水質 省略
(ハ) 土質 省略
(ニ) 地勢 省略
(ホ) 其他の條件 省略
2,飼育池
(イ) 小規模飼育池
a 池の大きさ
- 1m2(約半坪位)から2.6m2(約2坪位)で水深は30糎位、水から上は少なくとも15糎以上必要。
b 池の形
- 排水口には直徑30糎以上の面積のやや深い魚溜を作る。
c 排水口
- 1.8m2(約1坪)の面積に對して少なくとも直徑6糎以上必要、余水吐は5糎以上あれば充分。
d 造池の材料 省略
e あく抜き 省略
f 其他の設備 省略
g 小池を置く位置 省略
(ロ) 大規模飼育池 省略
3,繁殖
(イ) 親魚
- 繁殖には雄は2年魚、雌は3年魚からのもので、雄は3,4年魚、雌は4,5年魚が最も良い。
生殖孔による雌雄の鑑別は、雄は長楕圓形、雌は圓形に近い。
(ロ) 産卵期
最適水温は20度内外
(ハ) 採卵
10糎位のものであれば5000粒位産む。
水深は小池なれば9乃至13糎。
好天氣を見定める。温度低下は悪影響。
雌雄數は念のために雌1尾に對し雄2乃至3尾とすればよい。
採卵前の親魚を分けてある池の水は取り換えない。
魚巣の數は1尾の雌に對して、ふさもなれば20本位宛を2束位。
(ニ) 孵化池
- 魚兒(ぎょじ)は2m2當り1500尾位にする。孵化當時の魚兒を靑仔(あおこ)又は毛仔(けご)といふ。
(ホ) 孵化日數と水温
水温と日數の表を掲載
(ヘ) 魚兒の餌料
ミジンコの篩は最初は目の大きさ約3糎に40目位
(ト) 孵化後の處置 省略
(チ) ミジンコ養成
a ミジンコの本體 省略
b ミジンコの習性 省略
c 繁殖法 省略
d ミジンコの採収法
ミジンコ網の裁方図を計算式と共に掲載
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