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2009年10月18日 (日)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」  松井佳一 弘道閣 昭和11年 その6

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第1 緒言
 省略

第2 金魚の種類
 1,支那から傳来の明白な品種
  わきん、らんちう(卵蟲)、りうきん、でめきん、ちょうてんがん
 2,日本で出来た品種
  (1)原型から分離淘汰したもの

  • ぢきん、なんきん、とさきん、てつおなが、おほさからんちう、らんちう(蘭<魚壽>)、やまがたきんぎょ、つがるにしき

  (2)交雑によって作ったことの明白なもの

  • わとうない、きんらんし、しゅぶんきん、しうきん、きゃりこ、ひろにしき、あずまにしき

 3,傳来の不明瞭なもの
  おらんだしゝがしら

 (イ)わきん (和金、和錦)、やまと

  • 昭和2年の春透明な特別の鱗の一種の變種を得て繁殖さして居る。この透明な鱗を網透明鱗性と称し、それをもって居る金魚を朱砂(しゅしゃ)と命名することとした。

 (ロ)りうきん (琉金、琉錦) をなが、ながさき
  省略

 (ハ)らんちう(卵蟲、蘭<魚壽>)、まるこ、ちょうせん
  a,らんちう(蘭<魚壽>、金<魚壽>)
  b,おほさからんちう(大阪らんちう)
  c,なんきん
   島根懸穴道町の佐藤寛一氏が優品を飼育している。

 (ニ)でめきん (出目金、出目錦)、支那金、支那金魚
  明治28年頃に支那廣東産からの輸入が我國のはじめである。
  さんしきでめきん(三色出目金)、キャリコ出目金

  • 鱗が透明鱗性であって、殊に普通鱗と透明鱗が混在するモザイツク透明鱗性のものが多い。※モザイク

 (ホ) ちやうてんがん (頂天眼)、でめらんちう

  • 明治35,6年頃に支那廣東産30尾を横濱へ輸入したのが我國のはじめで、大正6年頃に一度絶滅して、大正末から昭和のはじめに支那から輸入した。

 (ヘ) ぢきん

  •  (地金)、ぢをう(地王)、ぢきんぎょ(地金魚)、しやち、名古屋金魚、愛錦、くじやく(孔雀)
    名古屋の增田冬輔氏の研究で其の沿革が分明したことが多い。

 (ト) とさきん (土佐金)
  省略

 (チ) てつをなが (鐵尾長)
  省略

 (リ) をらんだしゝがしら (和蘭獅子頭)
  省略

 (ヌ) つがるにしき (津輕錦)、ぢきんぎょ、きんりん(金鱗)

  • 「地金魚」と呼んでいたが昭和2年頃から「つがるにしき」と呼ぶようになった。

 (ル) やまがたきんぎょ (山形金魚)、ふたつをきんぎょ
  省略

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