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2009年8月

2009年8月30日 (日)

「ペットマガジン」 昭和43年7月号 蒼洋社 その2

表紙
 魚の切手

口絵
 スッポン
 水泡眼
 錦鯉 黄金
 第7回グッピーコンテスト 緑鱗荘主催

  • 審査員 雨宮育作、今泉英一、岩合徳光、岡田彌一郎、岡田要、下森松夫、佐々学、杉浦宏、菅原謙二、浪越徳二郎、長瀬貫公、二村次郎、広海貫一、堀江謙一、牧野信司、木村重、坂本一郎

ここから本文

グッピー飼育繁殖の実際  P・M・資料部研究室編 10ページ
 水槽の選別
  5リットルに5cmのグッピーが適している。
  魚収容数の表、1~10号水槽のガラスの厚み表を掲載

 水質
 餌
 水草
 繁殖の方法
 すばらしいグッピーとは・・・

  • 特徴のあるグッピーを選びだし、世代交替のたびに、その特徴が強く現れているものを人工淘汰して代々統一していく。
    突然変異のなかで特に観賞的に価値のある優れたグッピーを見つけだし、根気よく世代交替のたびにその傾向の強いグッピーを人工淘汰してゆく。
    イラストでグッピー15種類を掲載

 病気と治療法
 害虫

金魚飼育での上手な飼い方 田中春信 2ページ
 金魚鉢の大きさと尾数
 水について
 エサ

華麗な熱帯魚 ドワーフ・ペンシルフィッシュ  武上幹夫 4ページ
 Nannostomus marginatusのこと 白黒写真2枚
 繁殖について丁寧に解説している。

PM写真紹介 ビッグ・アイ・シクリッド
 Acaronia nassaのこと

だれでも簡単に手に入り飼育できる国産淡水魚 徳田光男 4ページ
 モロコ
 おいかわ
 カムルチー
 ブラックバス
 オヤニラミ
 イトヨ
 ナマズ
 ドジョウ

科学がおりなす夢の魚王国 P・M・製作部製作斑
 油壺マリンパーク、オープンの話

以上で紹介は終わりです。

2009年8月27日 (木)

「ペットマガジン」 昭和43年7月号 蒼洋社 3巻7号 通巻21号

 「ペットマガジン」 昭和43年7月号 蒼洋社 3巻7号 通巻21号 A5判 P.107 定価120円

 この号は若干海水魚記事が多い。
 表紙に記載されている発行日が、昭和42年と誤植されている。

【構成】
表紙
口絵
目次
 特集
  グッピー飼育繁殖の実際   P・M・資料部研究室編
  科学がおりなす夢の魚王国 P・M・製作部製作斑

 アクアリウムの生態学                実吉達郎
 華麗な熱帯魚 ドワーフ・ペンシルフィッシュ    武上幹夫
 だれでも簡単に手に入り飼育できる国産淡水魚 徳田光男
 色彩豊かな海水魚の簡単な飼育          今藤文雄
 フエヤッコダイ飼育記                 青山征義

 連載
  おらが国さ海水魚の呼び方(新) 兼信 至
  グッピー漫遊記 愛妻くん     水辺 透

 金魚飼育での上手な飼い方     田中春信
 サイレンとオルム           実吉達郎
 魚よもやま話 愚行夜話       水原敏幸

 PM写真紹介
  ブラジル産淡水カレイ
  パイクカラシン
  ビッグ・アイ・シクリッド
  ヨーロッパ・パーチ

 読者交換室
  メールコーナー フィッシュドクター
  海水魚コーナー
  グッピーコーナー
  新珍器具紹介
  編集後記

-----メモ-----
1968年=昭和43年
カテゴリの「紹介書名リスト」内、「12,その他の雑誌(熱帯魚)」でバックナンバーを紹介しています。
    ← PM 通巻19号  PM 通巻27号 →

2009年8月25日 (火)

「ハスと共に六十年」 大賀一郎 アポロン社 昭和40年 その3

思い出
 わが信仰の生涯(対談) 昭和36年4月「月刊キリスト」
  中学生のころ受洗
  内村鑑三との出会い
  罪を知らない背教者
  名古屋で聖書研究会を開く
  満州事変に反対する
  ハスのいのちは三千年
  空気中では百五十年
  野口英世と親しく交わる
  キリスト教中心の学問
  四十年ともにした妻
  神にささえられる毎日

 我が生涯をかえりみて 昭和29年6月15日「月刊おかやま」

 亡き妻を思う 昭和31年3月4日 告別式挨拶
  ご挨拶
  大賀歌子著「すみれ図譜」について
       生き物趣味の会発行 昭和6年4月
  牧野富太郎博士の序文の一節
  矢部禎吉博士の序文の一節

 牧野富太郎先生の思い出 昭和32年6月「採集と飼育」

 竹馬の友公森太郎君を悼む
  ※公森太郎 中国銀行頭取

 北川はつさんのことども
   日本短波放送「光を求めて」昭和33年11月「厚生」
  ※北川はつ 東京育成園長

 故郷に寄す 昭和31年7月3日「三陽新聞」
  岡山と二千年ハス

私の研究から
 満州の珍「ふんころがし」 昭和4年「アミーバ」

 布目紋の研究(ぬのめもん)
  原始人の衣服
  私の歩んだ跡
  布目紋の研究
  府中の生活
  研究の端緒 国分寺の訪問
  布目瓦の製作
  布目紋の拓本と大賀式湿拓表現法(OIM)
  布目瓦の研究
  弥生式土器底面の布目紋の研究
  縄文土器と布目文 大賀清水作型法(OSIM)
  むすび

 滝精一博士の思い出 昭和27年1月「古文化財の科学」第3号
  1,博士にあうまで
   東京植物学会総会
   当麻曼茶羅

  2,滝博士と語る
   国華社を誘う

  3,滝博士と私 当麻曼茶羅の研究
   古美術保存研究会と古美術自然科学研究会
   古美術自然科学研究会の事業 法隆寺金堂壁画と当麻曼茶羅
   当麻曼茶羅の整色および赤外線写真の撮影
   当麻曼茶羅のレントゲン線写真撮影
   裏板曼茶羅の撮影
   印紙曼茶羅
   滝博士の死とその後 全形のレントゲン線写真完成

  4,回顧小録 当麻曼茶羅の絵画説と織物説および刺繍説
   絵画説
   織物説、特に綴織(織成)説
   刺繍説
   織成説特に綴織説に決す

  5,当麻曼茶羅研究の将来
  6,あとがき

思い出 祈りを食べさす 大賀うた子
   昭和26年6月・7月「聖書の日本」

大賀一郎博士夫妻のこと 政池 仁
   昭和31年5月「聖書の日本」379号

大賀一郎博士の追悼 南原 繁
   昭和40年6月20日 告別式の追悼の言葉

追悼の辞 鈴木俊郎
   昭和40年6月20日 告別式式辞

大賀一郎略歴 篠遠喜人
   昭和40年6月20日 告別式によみ 7月「聖書の言」に掲載

この本の編集に当たって 高野忠興

あとがき 篠遠喜人
 1965年7月9日 三鷹市国際基督教大学住宅 篠遠喜人

これでこの本の紹介は終わりです。

2009年8月24日 (月)

「ハスと共に六十年」 大賀一郎 アポロン社 昭和40年 その2

口絵
 カラー写真 もごとに花をひらいた2000年ハス
 白黒写真 自身
 白黒写真 はじめて花をひらいた古代ハス
 白黒写真 ありし日の大賀博士夫妻
 白黒写真 「大賀ハス」発掘碑碑文

はじめに

私がハスに心を傾けてからは、もう六十年にもなるであろうか。また、私が大正六年に満州にいって千年の古ハスの実に接してからでも四十七年になる。あるときには、人生五十才からだといってみたりもしたが、私が満州から帰り、東京上野不忍に、初めて中国の唐制をまねて七月二十四日に観蓮節を再興し、伝説あるハスの開花音の有無を論じあった日からでも、ことしは三十年になる。・・・・・・・

        昭和三十九年五月  大賀一郎

ここから本文

ハスの話
 ハスの思い出とハスの会 昭和37年6月「古典と現代」
  ハスの研究のはじまり 紅蓮と白蓮 開花音

・・・・・若い日に、東大で卒論にとりかかったある時、先生からハスの開花受粉のときから受精するまでの時間をはかってみるようにと、いわれたのが、そもそも、私がこの植物に手をつけたはじめであろう。・・・・・

  ハス行脚と観蓮会 開花無音

  東京観蓮会の変遷
  開花音論争 無音無声

そもそも、ハスの開花音があるなどといい出したのは、いつごろからかわからなが、・・・・・やっと私は徳川中期の宝暦三年刊行の「心のしおり」という俳書に資料を得た。
・・・・私は今日まで、開花無音で戦ったが、執念深い日本人という日本人には、とてもまだ勝てない。・・・・・この花の咲くときに、音などというものは断じてないといい切れる。

  ハスの花の咲き方 開花音批判
  わが国の観蓮会 東京・千葉・岡山・府中その他

 ハスの話 昭和38年7月16日東京、淑徳高等学校での講演
  はじめに
  (座談会)妙蓮・ハス糸織り、当麻曼陀羅について
    大賀博士。服部先生・静永先生・生徒

 二千年ハス(「大賀ハス」)の発掘について
  千葉市花園中学校における「大賀ハス」発掘碑完成記念講演
  ※ここが一番面白いかもしれません。

  二千年ハスはこうして発掘された 高野忠興
  二千年ハスの発掘をめぐって 大賀一郎

 ハスは平和の象徴なり 昭和39年9月「浅草寺」

 妙蓮のつぼみ 昭和33年10月「文芸春秋」
  加賀金沢の持妙院の妙蓮が府中の自宅に来たときの話し

 妙蓮のつぼみその後 昭和32年11月「自警」

おりにふれて
 救いと新生 昭和35年10月8日「キリスト新聞」

 およそ偉大なるもの 昭和35年7月2日「キリスト新聞」

 小なる誤り、大なる誤り 昭和35年8月6日「キリスト新聞」

 「話せばわかる」の碑 昭和35年11月12日「キリスト新聞」
  同郷の先輩犬養木堂翁を思う

 垣根を越えたハスの新池 昭和32年9月「朝の思想」

 このごろの思い
  日本のルネッサンス 昭和35年9月10日「十日町新聞」

 ケヤキ 昭和31年12月25日「毎日新聞」

 芦花公園にきずがつく 昭和33年1月8日「朝日新聞」

2009年8月18日 (火)

「ハスと共に六十年」 大賀一郎 アポロン社 昭和40年

「ハスと共に六十年」 大賀一郎 アポロン社 昭和40年7月25日発行 B6版 P.255 450円

 「2000年ハス」或いは「大賀ハス」の名で有名な大賀一郎氏の本です。
 この本は大賀氏が過去に書いた随筆、随想等を、周囲の勧めによりまとめたものですが、出版前に氏は亡くなりました。

 また、昭和29年に忍書院から自費出版に近い形で「ハスを語る」を書いているため、ハスについての第2集という位置付けとの事である。
 因みに「ハス」 内田老鶴圃 昭和35年は「ハスを語る」の改題新装版である。

【構成】
表紙

口絵
はじめに
目次
 はじめに
 ハスの話
  ハスの思い出とハスの会
  ハスの話
  二千年ハスの発掘について
  ハスは平和の象徴なり
  妙蓮のつぼみ
  妙蓮のつぼみその後

 おりにふれて
  救いと新生
  およそ偉大なるもの
  小なる誤り、大なる誤り
  「話せばわかる」の碑
  垣根を越えたハスの新池
  このごろの思い
  ケヤキ
  芦花公園にきずがつく

 思い出
  わが信仰の生涯
  さが生涯をかえりみて
  亡き妻を思う
  牧野富太郎先生の思い出
  竹馬の友公森太郎君を悼む
  北川はつさんのことども
  故郷に寄す

 私の研究から
  満州の珍「ふんころがし」
  布目紋の研究
  滝精一博士の思い出

 思い出 祈りを食べさす  大賀うた子
 大賀一郎博士夫妻のこと 政池 仁
 大賀一郎博士の追悼   南原 繁
 追悼の辞           鈴木俊郎
 大賀一郎略歴        篠遠喜人

 この本の編集に当たって 高野忠興
 あとがき           篠遠喜人

-----メモ-----
1965年=昭和40年
1960年=昭和35年

関連書籍

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2009年8月14日 (金)

「フィッシュマガジン」 昭和41年12月号 通巻8号 その4

魚紳士録(8) ホワイト・クラウド・マウンテン 木村 重 3ページ

  • 1932年に林書顔氏が学会に発表した。
    今年の8月下旬(※昭和41年)に昔話のついでに発見の次第を聞いた。それによると
    省都広州(広東)の郊外でにあって、景色の良い行楽地の白雲山に出かけ、黄婆洞と呼ぶ水の澄んだ小渓流で、メダカに似た美しい魚をすくってきた。今まで見たことがない魚なので、少年と共に白雲山に行き、数十尾捕らえ調べた。・・・・新属新種と断定した。

    そしてこの少年の姓名が鄧(広東語でタン、標準語トン)錦暉というので、Tanichfhys(タン君の魚という意味)種名をalbonubesと命名したという。

錦鯉の冬越し 小杉泰一 5ページ
 冬眠と冬ごもり
 鯉の水温に対する適応
 冬ごもり中生理作用

  • 水温の変動は気温の変動に対して1時間の遅れをもって随伴変動している。

 冬囲方法
  越冬施設
   屋内囲池
   屋外囲池
   養成池用囲池

  越冬用水
  越冬中の給餌
  越冬囲池への収容

-----メモ-----
1932年=昭和7年

これでこの号の紹介は終わり。

「フィッシュマガジン」 昭和41年12月号 通巻8号 その3

グッピー雑記(3) 出産・色彩 和泉克雄 5ページ
 出産

  • 美しいグッピーを作り出すためには右のような量産目的の繁殖は邪道とされている。
    見事にふくらんだ腹のグッピーを突然死なせてしまうのはそのような楽観家に多いのも当然だ。私は彼らを「パスツール以前の飼育家」とよぶ。

    成魚のメスが5cm以上の場合は少なくとも2リットル以上の水が入る容器を用いなければならない。

    水が強度の酸性になったことを知るにはさまざまな方法があるが水草のスプライトはそれを最も簡単に示してくれる。

    成魚となったグッピーはほぼ3週間を1周期として産卵するが、この周期を怠りなくくりかえされた母親は生後半年で老衰に至だろう。多く産んだものほど多く消耗するのは当然な事で、5週間に1回の出産が適当と思われる。

 グッピーの色彩

  • 1955~6年にドイツで開かれたグッピーのインターナショナルチャンピオン展で入賞したグッピーにはある種のホルモン液が魚体に注射されていたか、又は水槽内に注入されていたということである。

    ある種のホルモン液とは何であろうか?それはLSD-25という幻想剤の1.0ミクログラムを水に溶かして使用した、と或る雑誌に報告された。

    戦後のグッピー界が最も華麗な様相を示したのは現在と、それから10年ほど前、ポール・ハンネル系のベールテールグッピーが入ってきて、いわゆる百ドルグッピーとしてもてはやされた時であろう。この百ドルグッピーは2年足らずで交雑種となり、その後数年間は見るべきものがなかった。

リュウキンの水槽飼育と採卵(2) 梶 純夫 4ページ
  D,水槽内の配置
  E,水の換え方
 (2)理想的な水槽飼育

随筆 ひがい 稲葉 俊 半ページ

  • 4月末から5月の初めごろ、ヨシの新芽が針のように水面に出た頃、タンケイ(関東地方の方言カラスガイ)或いはヌマガイ(ドブガイ)をとって来てタタキ池の中に入れて置く。そうすると、ヒガイやタナゴの子供が泳ぎ出す。外敵を知らないからよく馴れる。

    大日本帝国はなやかなりしころヒガイの活魚を料理したものが、高貴人種の食膳にのった。そしてヒガイを喰べて、俺は偉いんだと満足した時代があった。
    そのためヒガイの活魚輸送が、酸素入石油缶の缶詰めとなって、産業的な点ではたいへんな貢献をしたイワクつきの魚である。

2009年8月12日 (水)

「フィッシュマガジン」 昭和41年12月号 通巻8号 その2

温室の魅力と歴史 牧野信司 2ページ
 植物園と水族館
  1,植物温室
  2,熱帯魚用温室
 園芸用温室の面積

熱帯魚温室と植物温室の相違点 半ページ
 (1)太陽光線
 (2)室温について
 (3)温室の地盤
 (4)熱帯魚温室の特質

最近作られた温室の様式 半ページ
 (A)観賞用専門温室
  アマチュアでは3坪前後が多い。
 (B)繁殖用専門温室
  10坪前後が多い。
 (C)ストック温室

温室屋根の基本形式 図有り 1.5ページ
 (1)片流型温室
 (2)切妻温室
 (3)招型温室(まねき)
 (4)半切妻型温室
 (5)寄棟温室(立方四柱)
 (6)錣型温室(しころ)
 (7)入母屋型温室
 (8)マンサード
 (9)寄棟型温室
 (10)鋸切型温室
 (11)下屋付型温室
 (12)越屋根型温室
 (13)陸屋根型温室

実際に用いられている温室 図有り 1.5ページ
 片流型温室(A型)
 B型温室 A型を2つ合わせたかたち
 C型温室 片流式であるが熱帯魚専用にしたかたち
 D型温室 陸屋根に越屋根式を合わせたかたち
 E型温室 A型を地下に埋めたかたち

建設の準備と施工の注意 図・写真有り 5.5ページ
 (1)敷地の選定
 (2)基礎工事
 (3)木材温室 桧の特等又は一等、米松
 (4)鉄骨温室
 (5)ガラスと新建材 ファイロン
 (6)設計図
 (7)窓のつけ方

採光と棚 1.5ページ
 採光と屋根の傾斜 15度で58%、45度で83.5%、90度で88%
 棚の配置 縦柱の間隔は2m位がいい

暖房 3ページ
 (1)燃料の種類 表有り
 (2)燃料の良否 比較表有り
 (3)暖房の種類
  直接式
  間接式
 (4)保温のオートメーション化

温室の管理 半ページ

私のエンゼル完全飼育法 5ページ
 1,魚は大きくのびのびした水槽で飼うこと
  体長の10倍以上の幅が必要
  エンゼルは10匹位が最適です
  魚の組合せは慎重に

 2,魚は水が大事である
  PHは8.5前後である(※自己責任で)
  フィルターとエアポンプ
  水温は高めが良い

 3,エンゼルは人に見られるのが嫌いである
  掃除は無精であれ
  生餌はたっぷりと定時に与える

 4,水草、光線、砂利について
  水草はバリスネリア類が適合する
  光線は強力に
  砂利は水濾しをたっぷりと 水濾しと呼ばれる1mm粒

 5,病気について

2009年8月10日 (月)

「フィッシュマガジン」 昭和41年12月号 第2巻6号 通巻8号

「フィッシュマガジン」昭和41年12月号 第2巻6号 通巻8号 緑書房 B5版 P.140 定価200円

発刊からこの号迄が隔月で出版されていた。
特集「魚の温室」

【目次】
温室の魅力と歴史 牧野信司 以下温室の管理まで同氏
熱帯魚温室と植物温室の相違点
最近作られた温室の様式
温室屋根の基本形式
実際に用いられている温室
建設の準備と施工の注意
採光と棚
暖房
温室の管理

私はこんな温室を作りたい
 僕の構想
 夢
 勉強部屋に付けて

温室訪問
 デラックス温室を楽しむ

星のような淡水クラゲ 横手元義
訪問 特大オスフロを飼う
世界の珍魚展
訪問 グッピーコンテスト特賞の森田敏夫さん
生きた世界の魚展

錦鯉の冬越し 小杉泰一
アクアリウムの掃除屋さん 柴田 清
アイデア提供 池にかわる木製水槽
グッピー雑記(3)出産・色彩 和泉克雄
西日本錦鯉品評会の概況  黒木建夫

読者愛魚録
 私のエンゼル完全飼育法
 夜磯での採集
 鯛の飼育について

ニュース 魚の慰霊祭
変わった熱帯魚(8) バジス・バジス 牧野信司
海水魚飼育の初歩と実際(2) 曽根崎 久
世界の奇魚(7) 世界で一匹だけ 阿部宗明

相談室
 錦鯉の眼球突出 (回答)木村 重
 イソギンチャクが長生きしない (回答)柴田 清

水草の冬越し 清水澄一
リュウキンの水槽飼育と採卵(2) 梶 純夫

新製品紹介

魚紳士録(8) ホワイト・クラウド・マウンテン 木村 重
随筆 ひがい 稲葉 俊
表紙写真解説 フラミンゴ・シクリッドについて 飯塚泰二

熱帯魚店めぐり
 森熱帯魚
 神戸エンゼル
 荒川屋熱帯魚店
 渡辺マリン

フィッシュ画廊
 チョウチョウウオの仲間
 西日本錦鯉コンクール入賞品
 ホワイト・クラウド・マウンテン・フィッシュ

フィッシュテスト 「私は誰でしょう」(8)
熱帯魚価格一覧表
海水魚価格一覧表
代理部案内

読者交歓室
本誌月刊のお知らせ

-----メモ-----
1966年=昭和41年
関連本

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2009年8月 5日 (水)

「フィッシュマガジン」 昭和41年9月号 通巻7号 その6

錦鯉の正しい観賞の仕方 黒木健夫 2.5ページ
 1,姿勢の美しい鯉である事 50点
  (1)背筋が真直ぐで反りの美しい鯉である事
  (2)スマートな鯉である事
   体高が1とすると体長比が1対2.6~1対3程度
  (3)美しい鰭を所有する事
  (4)頭型、顔立ちの可愛らしい魚である事

 2,色彩の美しい鯉である事 30点
 3,斑紋の美しい模様の鯉である事 20点

  • 大正三色の頭部には黒斑があるのは最低。紅白に鰭に模様が入らないが、大正三色には美しい模様が入る。
    昭和三色は大正三色と違い頭部に黒斑が入ること、黒斑が腹まで巻くこと、胸鰭の根っこに丸い黒斑が入る事の3つである。

リュウキンの水槽飼育(1) 梶 純夫 3.5ページ
 1,はじめに
 2,優良なりゅうきんの標準
 3,飼育法
  (1)一般的な飼い方
   A,容器ときんぎょの数

  • 表面積が同じで水深が深ければ、単位体積中に含まれる酸素の量は少なくなるわけであるから、水深は浅い方がよい
    B,水槽の置き場所
    C,餌の与え方

水族館の歴史 連載(1) 久田迪夫 2ページ
 水族館の現況
 水族館が生まれるまで
 世界最初の水族館

グッピー雑記(2) 和泉克雄 4ページ
 やもめグッピーの出産
  少年愛好家の観察への回答

 グッピーの同性愛
  中性的なオスは優秀なものは望み難い

 新種の作り方

  • 2種類の純粋種を交配させて生まれた仔が必ず見事な美しいグッピーになる場合は殆どまれである。
    新種を作ろうと決心した人は先ずどのような形、どのような色彩のグッピーを望むかをはっきりとした目標にしなければならない。

変わった熱帯魚(7) ロリカリア 牧野信司 1ページ

  • この魚は1895年に紹介され、外国の一部では1935年頃から飼育されていたようだが、日本には1957年頃から輸入され飼育するようになった。

魚紳士録(7) トゲウオ<仲間と習性と飼い方> 木村 重
5.5ページ

  • 語尾のヨとはウオがイオ、イヨとなり、それが縮まってヨとなった。

 イトヨ属(絲魚)
  イトヨ(絲魚)
   俗称はハリウオ、イトウオ、ハリサバなど。
  ハリヨ(針魚)
   俗称はハリンコ、カワアジ、カワサバなど。

 トミヨ属(富魚)
  トミヨ(富魚)
   ハリサバとかクニモリ(山形)とか方言をもつ。
  イバラトミヨ
   俗称はトミウオ、トンギヨ、トゲスなど。
  エゾトミヨ
   方言トンギヨなど。
  ミナミトミヨ
   俗称はサバジャコやハリサバ。
  ムサシトミヨ

 営巣と育児
 飼育

  • 冬では零度でも案外丈夫で静かにしているが、水温20度では水表近く浮かんで呼吸が苦しくなり、24,5度になると元気を失い、長く放置すると倒れる。ことに急に上昇すると、それ以内の水温でも1,2時間で死ぬ。適当な水温は3度から15度と思ってよい。多くは1年魚であることも念頭に置く。

以上でこの号の紹介は終わりです。

2009年8月 3日 (月)

「フィッシュマガジン」 昭和41年9月号 通巻7号 その5

多摩川中流の魚 曽根崎 久 2.5ページ

  • 多摩川中流といっても、私の調べた範囲は国領ダムと和泉多摩川の登戸ダムとの中間区域である。どのような魚種が棲息していたかというと

    スナヤツメ
    アユ
     ほとんどいない。
     川口で捕ったもの以外は小さい水槽で飼うのは無理。
    ヤリタナゴ
    バラタナゴ
    ヒガイ
     数が少ない。
     弱い魚で水槽内では長く生きていけない。

    モツゴ
     通称、クチボソ
    タモロコ
    カマツカ・ツチフキ・ゼゼラ
     ゼゼラを除き、2種は砂の中へ体をもぐらせたりするので通称スナモグリともいわれ、海のキスに体が少し似ているのでカワギスともいわれる。ゼゼラは最近ほとんどいなくなったようだ。

    オイカワ
     通称、ヤマベといい、多摩川辺ではオスが婚姻色を見せたものをオイランといっている。追うと上流へと逃げる習性がある。
     鱗が剥げやすく、酸素欠乏に脆いので捕っても容器の水を度々換えぬと、たちまち死んでしまう。
    水面に飛び出すから注意する。秋季に捕った方が良い。

    キンブナ・ギンブナ・ゲンゴロウブナ
     キンブナの体はやや円筒状をしているのですぐ判る。ギンブナは通称マブナといわれている。
    ホトケドジョウ
     通称ダボといっている。
    ドジョウ
    ナマズ
    ギバチ
     ゲバチともいわれている。ギガと云う所もある。

    ウナギ
     赤いシマミミズは食べない。
     10月頃、海岸近くの小川の川口で幼魚を捕ってきて飼うと飼いやすい。
    メダカ
    タイワンドジョウ
     通称ライギョ。
    コイ

    チチブ
    ヨシノボリ
     通称ダボハゼ
    ウキゴリ・ビリンゴ

みじんこ あれこれ(※広告だが2ページで記事風になっている)
 日本及びその近隣国の寒冷地に棲息しているみじんこ
  オナガミジンコ
   日本に広く分布
  トガリハリナガミジンコ
   冷水性種で日本では阿寒湖の深層に発見される。

  オオミジンコ
   満州、華北、華中に広く分布。近年は日本にも入っているようだ。
  オカメミジンコ
   世界に広く分布。

  トガリネコゼミジンコ
   南方熱帯種で大阪、京都付近では夏高温時のみ出現。
  ニセネコゼミジンコ
   台湾に分布。
  タマミジンコ

メチニスの産卵とふ化 飯塚泰二 2ページ 観魚荘研究室長

  • 昭和34年秋、当観魚荘に於いて約10尾輸入、飼育され10糎以上に成長していた。
    90糎水槽を用意し砂、草を用いずシュロの6枚を敷き水温27度として10月始めに雄らしき2尾と雌らしき1尾を入れた。

    5日後の10月6日に雄と思われる2尾が勢力争いを始め、10月7日朝、臀鰭を巻くようにして体を震わせ産卵行動に入った。
    最初の5~10回は行動のみで、そののち約10~20粒、約2mm程度の透明な卵を産む様になり、約1時間の間に千粒の卵を産み終えた。

    産卵後48時間、卵はフ化した。その数約700尾、昭和34年年10月9日の事である。卵嚢を持ち、全長6mm、体色は無色透明。
    産卵後3日、フ化後24時間依然横になったままだがやや体長が伸びてきた感がある。
    フ化後48時間、稚魚はあまり変化をおこさない。

    フ化後72時間、体長はやや生長し9mmぐらいとなる。両眼の形成がはっきりとしてくるが泳ぐことは出来ない。
    フ化後96時間、卵嚢が小さくなり体長が伸びるにつれ、やや扁平となって来る。音、振動に対して敏感になる。

    フ化後5日、産卵後7日にして泳ぐことが出来る様になる。といっても横になっていたのがタテになって来る状態。ブラインシュリンプを投餌、腹に赤味を観察。

    朝夕2回投餌し約1週間後には遊泳力も充分になってきた。
    投餌後2週間目、産卵後3週間目メチニスであると判るようになる。
    投餌後3週間では体高は一段と高く餌に飛びつく。
    投餌後1ヶ月体長25mm、イトミミズ、みじんこ、アカムシの小さなものを摂餌。
    投餌後2ヶ月、体長3~4cmとなり、その数600尾であった。

  ※卵から摂餌後4週間までの白黒写真掲載

「フィッシュマガジン」 昭和41年9月号 通巻7号 その4

ギギュウ 塚原 博 半ページ

  • ギギ、ギバチ、アカザの事。アカザはアカギギ、アカナマズ、アカギュギュなどとも云われる。
    これらの魚は、初夏に産卵し、その卵はゼリー状の膜に包まれて卵塊をなし、砂礫の下に埋もれているが、アカザはそのメス親が卵塊を保護すると云われている。

ウナギ 佐伯有常 1.5ページ

  • 用水の管理
    循環濾過水槽について
     循環させる水量はウナギ1kgにつき毎分0.5~1リットルはあった方がいい。
    餌、病気について
     シラスウナギはイトミミズをよく食べ1日に体重の20%も食べることがある。シジミ、アサリのむき身、魚肉をすったもの、粉末の合成餌を練ったものを食べるようにだんだんしむけていく。1日に食べる量はウナギの成長につれ減って体重の1~2%程になる。
    飼っているうちに赤病にかかることがある。サルファ剤か抗生物質をまぜたた餌を数日与える。
    ワタカブリ病には30万分の1位のマラカイトグリーン溶液の水浴か水温を20度以上に上げればよい。
    イカリ虫のついたウナギにはデイプテレックス300万分の1の水浴などがいい。

タナゴ 路出 寧 1.5ページ

  • 中村守純博士によると、亜種を含めて14種いるという。
    雑食性であるが、ミヤコタナゴやカネヒラ、イチモンジタナゴは細かな石などの附養藻類を好むから、岩ごけや水ごけを入れておくとよい。
    ゼニタナゴは藻にも産卵する。

ヤマメ 原 武史 1ページ
 採集と運搬
 飼育装置
 馴化
 水温
 餌料
 病気

淡水魚の参考書 中村守純
 日本淡水魚竝に其寄生虫 小林久雄著 1935 養賢堂
 淡水の動物 村林仁八著 1935 弘道閣
 日本の淡水魚類 岡田弥一郎・中村守純共著 1948 日本出版社
 日本列島産淡水魚類総説 青柳兵司著 1953 大修館
 原色淡水魚類検索図鑑 中村守純著 1963 北隆館
 原色日本淡水魚類図鑑 宮地伝三郎等共著 1963 保育社
 淡水の動物誌 宮地伝三郎著 1963 朝日新聞社
 水中生物の飼育法 広崎芳次著 1965 大日本図書

-----メモ-----
竝=ヘイ、なみ、なら・べる、なら・ぶ

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