「フィッシュマガジン」昭和41年7月号 通巻6号 その2
変わった熱帯魚(6) トーキング・キャットフィッシュ 牧野信司
日本に輸入されたのは1960年で比較的新しい。
グッピー雑記 和泉克雄 4ページ
純粋種グッピーの見分け方
- 完全な成魚の中に1尾でも違った系統の色彩と紋様であると認められる魚がいればそれらは純粋種とは言い難い。
純粋種のグッピーを求めようとするひとは、その種の特徴である形、色彩、紋様を予め知っておく必要がある。何の予備知識もなく、いきなり純粋種を求めるなら相手を信じるほかない。
極めて魅力的なグッピーを市場に出すのは早くても第3世ぐらいからである。
デルタテールが初めて市場に出たのは昭和39年10月である。私はこのグッピーの第4世までの成魚を見てから、完全な純粋種であることを確認し、熱帯魚協同組合発行の「熱帯魚ニュース」21号に、オス2雌の泳ぐ写真をそえ、新種グッピー「デルタテール・オブ・フォンテーヌ」と命名し発表した。
グッピーの血統書
- 「日本グッピー協会」というようなものが出来て、犬の血統書のように、生年月日、ブリーダー、祖先3代の名が明らかにされているようになれば誰でも純粋種のグッピーを安心して求めることが出来る。
稚魚の分け方
- オスに色彩と紋様が現れるのは生後2ヶ月ぐらいの時期であろうが、そのころの性別を分けるのはもうおそい。
遅くとも生後1ヶ月、できることなら生後3週間ぐらいが望ましい。きれいな水に移し、明るい場所で選別すれば、発達しかかっている受精器によって性別を見分けることができる。
メダカの飼育もまた楽し 高橋耕二 2ページ
- 体の表面に黒色色素細胞と黄色色素細胞とが混在していて両方の色が一緒になって黒い体色をあらわしている。
黒色色素細胞を欠いていて、橙色色素細胞だけを持っているのがヒメダカである。また両方の色素細胞を共に欠いているのがシロメダカである。(※原文では黄色と橙色となっている)
橙色色素細胞を欠いて、黒色色素細胞だけを持っているメダカは、体色は黒いことは黒いが普通のメダカよりは大分色がうすいので淡色メダカと呼ばれているが、また体色が多少青みを帯びて見えるので、アオメダカと呼んでいる人もある。
みじんこの生活史(※広告)
- みじんこは鰓脚目のミジンコ、タマミジンコ、橈脚目のケンミジンコの総称。
一般にみじんこは、卵よりフ化して7日で成熟し、2乃至3日間で10~18回位仔虫を産出し30~50日間生存し短い寿命を終わる。
一匹の親虫から大体100~300匹の仔虫を残すと云われている。
グッピーの劣性斑点 (回答)和泉克雄
- 赤系統のベールテールのメスの尾びれにピンク色の斑点がはっきり出てきているものなどを言う。
このような斑点は、同血族間の無差別な交雑によってきわめて自然に発生する。
これはデルタテールにも言えることで、デルタのメスに特有の尾の付け根にある水色と青のくさび形の斑点が乳白色又はピンク色になった場合は、明らかに選別と除去の労苦を欠いた結果の交雑種であり、劣性斑点と言えましょう。
読者交歓室
- 意見感想を載せられた人の住所まで記載されていて、良き時代でした。
資材代理部案内
- これは緑書房がろ材、飼料、魚病治療薬、水槽、蛍光灯、ポンプ、フィルター、サーモ、ヒーター、その他を読者に販売するコーナーです。
一覧表には、それぞれの名称、仕様、単位、価格、荷造送料が掲載されています。
-----メモ-----
1960年=昭和35年
1964年=昭和39年
以上でこの雑誌の紹介は終わりです。
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