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2009年7月15日 (水)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その9

第15章 仔魚の育て方
 孵化當時の仔魚(こうお)
  省略
 藻の除ひ方

  • 孵化後數日して、お天氣のいい午過、藻なり柳の根なりは取り去る。

 仔魚の食物

  • 茹卵の黄身1個を水5合位の割に溶き、容器中の處々へそっと流し込む。一度に澤山入れない。
    その後1週間もすると自由に泳ぐので、微塵子か鰹節の削り粉を入れる。

 一番水

  • 第1囘の水換はその時分に行う。全體の7分目程。その後10日内外に2番水、次に又10日内外して3番水を取換える。

 選別

  • 3番水時には微塵子と同時に植物質の餌料を與えてもいい。生長が不揃いになり、また劣等の仔魚を分ける。
    區別が出来たら餌料は控え目に與える。

 變色

  • 6月末んは既に幾分その色彩の模様が判り、7,8月頃には最早立派に色變りが出來る。
    この際泉水の水を少なくして、日光に直射させると、一層鮮やかな色彩の金魚になると云われて居る。併しかくすると水の温度が昇って、魚が弱るから食物を半減し、且つ夕方の注水の量を特に多くする。

第16章 金魚屋と金魚の輸送
 郡山

  • 舊(きゅう)藩主柳澤伯の奨励に依って、盛んに産出され、最もいいので評判。

 彌富(弥富)

  • 量に於いては最大。ここは以前から農家の副業的に田の一部に金魚を飼養していた。
    概していい金魚とは云えないが、價もずっと安く、それ丈け需要は多い。

 金魚屋
  金魚は卸値は小賣値の約半分。

 輸送法
  省略

 金魚の小包便
  省略

 卵の輸送
  省略

第17章 金魚の病蟲害 ※古い文献なので処方は自己責任で
 1,病氣
  病氣の見分け方
   省略
  病因の四大別
   省略
  1,粗腐病(一名銹病:さび)

  • 石炭酸10滴、グリスリン20滴を1合の水に溶き、隔日位に筆の穂先で静かに洗う。

  2,鰓腐病

  • 藁の先で腐敗部を掻き捨て、その跡へ食鹽を塗るか、希薄な石炭酸水で洗うかする。

  3,松皮病

  • 毎日か又は隔日1囘サルチルサンを水に溶いたものか、食鹽水で洗う。

  4,糜爛病(びらん)
   泉水に雨水が入ると起こる。水を換える。

  5,ぬまり病(一名綿かぶり病)
   食鹽水、硼酸水で洗う。

  6,眼病
   食鹽水で洗う。

  7,糞詰病
   蕃椒水(ばんしょう)をのませると大抵治る。
  8,その他
   省略

 2,害敵
  省略

-----メモ-----
蕃椒=唐辛子

以上でこの本の紹介は終わりです。

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