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2009年5月

2009年5月25日 (月)

「観賞魚の友」 昭和42年11月号 通巻8号 観魚タイムス社 その2

緑のニシキゴイ 「越の秘色」(こしのひそく)

  • 表紙のカラー写真は「越の秘色」 
    富山県魚津市で「北陸養鯉センター」を経営する、吉岡忠夫氏(51才)が12年の歳月をかけ作出した。
    秋水系の雌と山吹黄金系の雄から産まれた。特徴は緑の素地で2歳から3歳魚にかけて優雅な緑色になっていく。

銘魚ギャラリー 錦鯉「瑞雲」

  • 「越の秘色」と同じ吉岡忠夫氏が作出した青紫色の錦鯉で、写真では背中がスカイブルーに見えます。

現地の熱帯魚(2) 実吉達郎 6ページ
 バリグード Barigudo

  • サンパウロ郊外のセリの水耕栽培の場所に沢山いた。近くの日本人たちはメダカと呼んでいた。
    バリグードとは「腹ふくれ」という意味である。
    色がうす黒く、うろこの網の目がメダカよりはっきりしていて、後半身に黒い点がある。恐らくグッピーの一種だったと思う。

 サグワルー Saguaru

  • リトル・スール・パウリスタ地方の村アナ・ディアスで飼っていた。
    明瞭なこまかい四角の網の目をなす鱗に包まれ、白い腹のふくれた、尾の丸い、半透明でひれの下側が黄色味を帯びている。

 カラ Cara
  日本でいうブルー・アカラのこと

 ランバリー Lambari

  • 大は13cm、普通6~7cmで、背中はうすい茶色、腹は銀白色。エラ蓋の後ろ、目より高いところに黒い楕円形の紋がある。尾鰭はふな尾で、他の鰭はほとんど透明。いろいろ調べたが和名がわからなかった。たぶんテトラ類だろう。

 バーグレ Bagure

  • ナマズの一種で、大きさは20cmより小さい。黒いこまかい点々のある背中、白い腹。ひげは6本あり、日本のナマズより細長い。太く黒いラインがあるものもいた。背鰭が高く、尾鰭は二つにさけている。

 カスクード Cascudo

  • 急流に住み、岩や水底に吸着し、這い回る。ごつごつした大きな頭、ぎょろりとした目玉、黒褐色の硬いうろこを鎧っている。尾鰭は丸く、胸の下に吸盤を持っている。
    言葉の意は「グロテスクでこっけいなもの」

 スービセーラ Subir-terra

  • 「陸のぼり」とも訳すべきか。
    平べったいナマズ型の頭、小さいはめ込んだような目、横に裂けたような口を持ち、左右二対ずつの太く短いヒゲあった。
    和名はカリクティスである。

 熱帯魚のブラジル名の一例
  マクラット又はアカラ・セヴェーロ(セヴェラム)
  ペイシェ・ボルボレータ又はペイシェ・バンデイラ(エンゼル)
  イトゥイ又はテルサード(トランスールセントナイフ)
  カベッサ・パラ・シーマ(キロダス)
  カベッサ・パラ・バイショ(ペンシル)
  カルディアル(カーディナル)
  ベイシャドール(キッシング)
  ペイシェ・フオーリャ(リーフフィッシュ)
  アカラ・ジスコ(ディスカス)
  ラパイリ(アストロ)

2009年5月22日 (金)

「観賞魚の友」 昭和42年11月号 第1巻8号 通巻8号 観魚タイムス社

「観賞魚の友」 昭和42年11月号 第1巻8号 通巻8号 昭和42年11月1日 観魚タイムス社 B5版 P.126 定価200円

 特集は「らんちゅうの観賞と銘魚作出の秘訣」ですが、日本初の「緑の錦鯉」や「青紫色の錦鯉」の記事がカラー写真と共に掲載されています。

【目次】
特集
 座談会 ランチュウ銘魚作出の秘訣
 ランチュウ審査と品評会 小竹為成
 ランチュウ飼育のコツは水替え 鈴木吉右衛門

グッピーの話 和泉克雄

現地の熱帯魚(2) 実吉達郎
マンガで楽しむ魚の飼い方(3) 花房進
熱帯魚名鑑(4) 太田邦雄
みんな電気に強くなろう(7) 兼信至
東錦飼育愛好家への手引き(6) 中村信夫

私の提言 和泉克雄

海水魚の飼い方 高田伸之亮
海水魚は飼いにくい 久田迪夫

やさしい魚の話 太田邦雄
キッシングの巣引きについて 小幡利雄
金魚の病気と治療 三上義隆

鯉キチ天国 小島俊雄

モニターの広場
輸出入現況
製品紹介
業界ニュース
業者案内

カラーグラフ
フォートトピックス
 錦鯉展示会
 ランチュウ品評会
 喫茶店祭
 オアシス探訪

-----メモ-----
1967年=昭和42年
関連本

2009年5月18日 (月)

「淡水魚の飼い方」 大村清友 昭和14年 大隣社 その9

第17章 鮒の飼い方 P.249~262
 第1節 形態習性
  省略

 第2節 種類及び其の特徴
  第1 滋賀県琵琶湖附近に産する鮒の種類及び呼称
   1,源五郎鮒

マブナ又はヒラブナと称す。ヘラはこの種の幼魚の呼称で、体長5寸以内のものである。

   2,ニゴロフナ
    マルフナ又はイヲ(※イオ)と称す。
   3,ヒワラ

体形ニゴロフナに同じくして稍鯉に似る。体側、鰭、尾に黒点散在し、体色、帯黒褐色を呈するものが多い。

   4,ヒブナ
    緋鮒。多くはニゴロフナ型のものに見る。
   5,カンゾ
    3寸内外以下の幼魚の総称

  第2 茨城県霞ヶ浦、北浦等に産する鮒の呼称
   1,ヒラブナ

成魚の体大きく、体色、稍蒼色を帯びて黒からず、体比較的扁平。

   2,子ブナ

体色、暗赤色を帯びて扁平にならず、この種の中に体の各部斑点を有し、マツカワブナと称するものがある。

  • 台湾には月鮒(ごいちい)と称する、体が著しく高くして丸いのがある。鮒の変種である。

 第3節 飼養池の構造
  省略

 第4節 雌雄の識別法
  雌
  体形 丸味を帯びている
  鰓蓋 平滑である
  体の表面 粘液多く滑らかである
  肛門 扁平で少し膨らみがある

  雄
  体形 細長い
  鰓蓋 粗造の感がある
  体の表面 粘液少なく粗造である
  肛門 少し凹みがある

 第5節~第9節
  省略

第18章 鰡、鱸兒、鯰、鮎の飼い方 P.263~277
 第1節 鰡(イナ)の飼い方

  • ボラの幼魚である。3年目から海水生活を営まんとする。

 第2節 鱸兒の飼い方

  • セイゴはスズキの幼魚である。霞ヶ浦附近では之をデキと称し、又其の海より遡上し来るものを俗にヒカリゴと呼ぶ。本魚の飼育については稿を改めて詳述する。

 第3節 鯰の飼い方

  • 3年で1尺6寸内外になる。11月末から2月末頃までは池底で冬眠する。

 第4節 鮎の飼い方
  省略

第19章 販賣
 省略

第20章 運搬
 第1節 一般の注意
  現在は石川式、内山式、其の他各種の生魚運搬器がある。

 第2節~第3節
  省略

第21章~第24章
 省略

2009年5月12日 (火)

「淡水魚の飼い方」 大村清友 昭和14年 大隣社 その8

第15章 鱒の飼い方 P.201~225
 第1節 形態習性

  • 体色は保護色を成して背部の蒼黒の地色に褐色の数多(あまた)の斑点あるものと、褐色の地色に蒼黒色の斑点の存するものとの二種がある。

 第2節 種類
  1,アブラ鰌 普通の鰌
  2,カラ鰌 台湾島に産し、体躯太く短くして髭が長い
  3,シマ鰌 別にタカノハ鰌とも呼び、清流の砂泥の浅所に棲息
  4,サハ鰌 北海道に産し、エゾ鰌とも呼ぶ
  5,フク鰌 別にヤマ鰌とも謂い、北海道及び樺太島等に産する
  6,大鰌 新潟県下に産し、体長7寸、体量10匁に達する
  7,神代(かみ)鰌 三重県阿山郡地方に産し、大鰌より稍大形

 第3節 省略
 第4節 蕃殖法
  イ 省略

  ロ 雌雄の識別及び配合数
   雌
   1,体が比較的太い
   2,鰭が比較的小さい
   3,瘤起物がない
   4,産卵期に至れば腹部が膨大して、豊満となる

   雄
   1,鯛が比較的細長い
   2,鰭が比較的大きい
   3,背鰭の末端下位の両側に、瘤起物が各1個づつ存する
   4,常に腹部は比較的扁平である

  ハ~ニ 省略

 第5節~第9節 省略

  • なお、著書として文化生活研究会発行の「鰌と鮒の養殖法」がある。

第16章 食用蛙の飼い方 P.225~249
 第1節 形態習性

  • 雄は交尾期に至れば、拇指に瘤状物を生じ雌を抱擁するに便となり、又叫嚢が良く拡張して発声高く、雌を呼ぶに適するものである。

 第2節 種類及び其の特徴
  1,ピパ ヒキガエルの一種で南米に産する
  2,アマガエル
  3,ヒキガエル
  4,カジカ
  5,ツチガエル
  6,アカガエル
  7,トノサマガエル
  8,食用蛙

  • 食用に供し得る蛙総てが広義には食用蛙であるが、ここでは米国に於いて特に食料用として、珍重して養殖しつつある蛙の謂である。
    現時米国に於いて食料用として養殖する蛙は、ブルフロッグ、グルンフロッグ、スプリングフロッグ、ウエスタンフロッグ、及びウエスタンブルフロッグである。
    我が国に輸入されて、現に養殖せられつつあるものは、ブルフロッグである。

 第3節~第4節 省略

 第5節 蕃殖法
  イ 省略

  ロ 雌雄の識別及び其の配合数
   雌
   1,耳は眼と殆ど同大である
   2,体色は背面が褐色で咽頭部は白色を呈し之に斑紋がある
   3,声嚢がない
   4,鳴き声を発するも、極めて低音である
   5,拇指の内側に、肉質の瘤状物がない

   雄
   1,耳は特に大きく目の2倍である
   2,体色は背面がオリーブ色で咽頭部は黄色である
   3,声嚢がある
   4,牡牛が吼えゆるが如く、高き鳴き声を発す
   5,拇指の内側に、肉質の瘤状物がある

  ハ~ニ 省略

 第6節 孵化稚兒の取扱い方

  • 実験に依るに蝌蚪(おたまじゃくし)に植物質のみの餌料を与えれば、晩熟にして体躯が長大となって肥満するも、動物質の餌料を与えれば之に反して早熟にして、成蛙(せいあ)となるまでの期間は早きも、体躯が矮小で前者に比して品位劣等である。

 第7節~第10節 省略

2009年5月 6日 (水)

「淡水魚の飼い方」 大村清友 昭和14年 大隣社 その7

第14章 金魚の飼い方 P.170~201
 第1節 形態習性

  • 金魚の飼育は、自己の観賞としても趣味深甚、また其の繁殖力強大なるが故に、温暖なる地方に於いて飼育するときは利益甚大なるものである。されば或いは娯楽に、或いは営利に之が飼育を推奨するものである。

 第2節 種類及び其の特徴
  1,ワキン(和金)
  2,リュウキン(琉金)
   此の種にオナガ、ナガサキ、コオリヤマ等の別名がある。
  3,ランチュウ(蘭鱗=らんりん又は金鼈=きんべつと書す)
  4,シシガシラ(獅子頭)
  5,マルコ(丸子)
  6,オランダシシガシラ
  7,デメキン(出目金)
  8,シュウキン(秋錦)
   オランダシシガシラとマルコとの間生兒(あいのこ)で
   秋山吉五郎の作出。

 第3節 飼養池の構造
  省略

 第4節 蕃殖法
  イとロ 省略

  ハ 雌雄の識別及び其の配合数
   雌
   1,頭が大きく、口が尖り、体躯は雄に比して大きい
   2,魚体は軟らかく生殖孔が大きい
   3,腹部は円満に膨大して軟らかい
   4,色彩が雄の如く鮮麗でない
   5,追星を生じない
   6,生殖時期には魚体がヌラヌラとなり、一見柔軟の感を与える

   雄
   1,頭が小さく、口部が丸く、体躯は比較的小さい
   2,魚大賀硬く、生殖孔が小さく、鰭と鰭との間が狭い
   3,腹部の膨大の度が少ない
   4,色彩が鮮麗である
   5,生殖時期に至れば追星を生ずる
   6,生殖時期に至れば、容易に精を漏らす

  ニ 産卵の回数及び卵粒数
   第1回産卵 1番子 八十八夜頃(※5月上旬)
   第2回産卵 2番子 1番子より約10日乃至2週間後
   第3回産卵 3番子 2番子より約10日乃至2週間後
   第4回産卵 4番子 3番子より約10日乃至2週間後

   雌の産卵数は約11,12万で、其の産卵回数との関係は
    第1回 全体の3/10
    第2回 全体の4/10
    第3回 全体の2/10
    第4回 全体の1/10

  ホとヘ 省略

 第5節~第7節
  省略

 第8節 選別法
  イ 選別の必要
   4,50日後に行う

  ロ 選別の標準
   1,体形及び鰭形に依る選別
    良種
    1,体躯真っ直ぐなるもの
    2,体に歪みなきもの
    3,尾は三つ尾又は四つ尾なるもの
    4,偶鰭(つい)は左右同形なるもの

    不良種
    1,体躯が曲がりたるもの
    2,尾鰭の鮒尾を成せるもの、ツマミ尾を成せるもの
    3,左右不揃いなるもの、又はチジミたるもの
    4,偶鰭の不揃いなるもの

   2,色彩に依る選別
    更に2,30日後に行う
    イ,口紅と称して、口辺の赤色なるもの
    ロ,頬紅と称して、頬部(けいぶ)の赤色なるもの
    ハ,面冠(かぶり)と称して、頭の全部に赤色なるもの
    ニ,眼赤と称して、両眼の眼辺の赤色なるもの
    ホ,尾鰭及び其の基部の両者共に赤色なるもの
    ヘ,腹部の赤色なるもの
    ト,全身の色彩紗を成せるもの
    チ,鼻端の赤色なるもの
    リ,尾鰭の全部が赤色なるもの
    ヌ,魚体全部の赤色なるは下等品に非ず

  • 良種は体形、鰭尾共に完備し、色彩上の5,6点乃至7,8点に合格したるもの
    中等種は体形、鰭及び尾共の完備して、色彩上の1,2点乃至3,4点に合格したるもの

 第9節 換水
  1月から12月までの換水の仕方が記述されている。

 第10節~第12節
  省略

-----メモ-----
鼈=ヘツ、ベツ、すっぽん

2009年5月 5日 (火)

「淡水魚の飼い方」 大村清友 昭和14年 大隣社 その6

第11章 鯉の飼い方 P.45~116
 第1節 形態習性
  省略

 第2節 種類
  1,真鯉
  2,緋鯉 金鯉と書く事もある。
  3,変り鯉 斑鯉(ぶちこい)と呼ぶ事もある。
  4,革鯉
  5,鏡鯉
  6,雑種

 第3節 在来種と独逸種との比較
  独逸種は比較的冷水を好み、又寒冷にも耐え得る。

 第4節~第6節
  省略

 第7節 孵化兒及び当才兒の取扱い方
  イ~ニ 省略
  ホ スヒソン式飼育法

  • 之はスヒソンと呼ぶ養魚家の考案になるもので飼育池なる水藻及び餌虫等の天然餌料を繁殖させて置いて、甲池から乙池へ、乙池から丙池へ、丙池から再び甲池へと、4週間乃至6週間毎に移転せしめるもので、この方法によるときは池面の広大なる面積と、多大なる手数とを要するのであるが、魚兒の発育成長は極めて良好になる。

 第8節~第12節
  省略

 第13節 廃水面利用の養鯉法

  • 廃水面とは城趾の堀、古池、溝、用水池、湖、沼等の如き四時水を湛えて、而も何等の使用を為さぬ水面を謂う。

 第14節~第19節
  省略

第12章 鰻の飼い方 P.116~142
 第1節 形態習性

  • 通説に従えば雌は河川、湖沼、地溝等の淡水に棲息して3年乃至5,6年にして成魚となり、雄は大河の河口付近に於ける半海水に棲息し、10月乃至1月頃までの間に於いて雌は河川を下って海に入り、雄がこれを追う。

    其の河川を下るや之を「クダリウナギ」と謂って、主に日没後1時間後、日の出2時間前、特に暴風雨のあった後に多く、又満月後より新月のまでの間に多く、而して此の間は食物を取らぬと謂うことである。

 第2節 種類
  鰻は商品として取引せらるる場合には、次の名称がある。

  • 銀鰻  鰻中の優良種である。美味第一位を占め、全身良く肥満し、口が小さく、背部は銀鼠色を呈し、腹部は銀白色の光沢を呈するを特色としている。

    ミゾウナギ  銀鰻に次ぎ、美味第二位に在るものである。主として小溝に棲息し、頭が小さく、肉質豊富なるを特色とするものである。

    ゴマウナギ  皮膚に薄黒き斑点を有することを特色とするものである。

    ホシヅキ  白色の斑点が、宛然星の夫れの如く、全身に散在するものである。

    カニクライ  頭部が割合に大きく、肉が痩せ、脂肪が少なく、味も亦劣っている。この種は主として、激流中の砂礫の中に棲息し、普通種とは聊か其の習性を異にする。

  以上は学術上からは全く同一種と見なすべきものと思われる。

 第3節 飼養池の構造
  省略

 第4節 雌雄識別法
  欧州の学者中が為す説は
   雌
   1,身長が比較的大きい
   2,吻端が広い
   3,背部が緑色を帯び、腹部は黄色を呈している
   4,背鰭が、同長のものの間にあっては、雄に比して概ね高い
   5,雌の眼径は、雄に比して概ね小さい

   雄
   1,雌に比して、小さい
   2,吻端は小さくて、鋭角を呈している
   3,背部は蒼黒、側部は白色で金属様の光沢がある
   4,背鰭は、同長のものの雌に比して概ね低い
   5,雄の眼径は雌に比して、比較的大きい

  然れども以上は本邦産の鰻には適合していない。

 第5節~第9節
  省略

第13章 スッポンの飼い方 P.143~170
 第1節 形態習性

  • 滋養分に富み、且つ美味なるが上に、之が生血は起死回生の効力ありとして古くから肋膜病、腹膜病、肺病、心臓病等の薬用として、酒類に混じて服用せられつつある。

    性臆病で執念深く、神経質で亀のように豪放ではない。一度噛みつくときは容易に放たない。人若し過って噛みつかれたときは、水中に入れて徐に放たしめるようにするのである。故に取扱い上注意を要するものである。

    之を捉えるには背甲の後縁、又は腹甲の後脚前の窪みを掴めば安全である。

    之が成長度は極めて遅々たるもので百匁と成るには、4カ年位を要し、5,6年を経て荘成するのである。

 第2節 飼養池の構造
  省略

 第3節 養殖法
  イ 雌雄識別法
   雌
   1,背から見るときは、尾が短く甲外に露出せぬ
   2,背甲が稍々円形を呈し、上面比較的平らである
   3,同大のものの間にあっては、体が比較的厚い
   4,後脚の脚間が比較的広い

   雄
   1,背上から見たるとき、尾を甲外に露出する
   2,背甲に穹隆せる箇所がある
   3,同大のものの間にあっては、体が比較的薄い
   4,後脚の脚間が比較的狭い

  以下省略

 第4節~第9節
  省略

-----メモ-----
宛然=あたかも、そっくりそのまま
1匁(もんめ)=3.75g

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