« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月

2009年3月30日 (月)

「ペットマガジン」 昭和43年5月号 蒼洋社 3巻5号 通巻19号

「ペットマガジン」 昭和43年5月号 蒼洋社 3巻5号 通巻19号 A5判 P.111 定価120円

 この雑誌は第一次観賞魚雑誌創刊ラッシュ時代の専門誌で、金魚や海水魚の記事は少なく、大半が熱帯性淡水魚、いわゆる熱帯魚の記事で構成されています。

 今月号は、ライブベアラのファン、特にソードテール好きにはお勧めの1冊です。とは言いますが、殆ど古書界ではお目にかかれない雑誌ですが。

【目次】
海外特別読物
 ギアナ・リーフ・フィッシュ ロバート・J・ウィンダム
 産卵の報告 アフィオセミオン・カリュラム ルドルフ・ヅカル
 パイボールド・ハイフィン・ソードテール ノートン博士

特別寄稿
 可愛いワニたち 緒方奏二

特別記録
 トビハゼの観察 武上幹夫

特集 魚の風物詩 編集部

連載読物
 我輩はトマトである 兼信 至
 グッピー漫遊記 媒酌人 水辺 透
 金魚あれやこれや 餌について 熊谷孝良
 あなたの魚の健康 背むし病 フィッシュドクター
 私の随想 金魚の思い出 岡本清三

調査報告 スネール三態 ビル・スミス
六千万倍の親魚 実吉達郎
アマゾン河 ウィリアム・ボーダーウィンクラー

ルーズリーフ式新種紹介
 レッドテール・キャットフィッシュ
 スレンダー・ヘミオーダス

PM英和文献抄
 The Pike-Head Luciocephalus
 中南米の胎生魚

読者交換室
 フィッシュドクター
 ハーネルグッピーコーナー
 新珍器具紹介
 たより
 編集後記

-----メモ-----
1968年=昭和43年
関連本

   ← PM 通巻17号

2009年3月28日 (土)

「熱帯魚 海水魚」 久田迪夫 主婦の友社 昭和43年 その4

第5章 水槽をセットする
 砂利、水槽をよく洗う
 水槽はからのまま運ぶ
 水、砂利、水草を入れる
 底面ろ過と水草の生長について
 器具をセットする

第6章 どんな魚を選べばよいか
 初めて飼うには
 健康な魚 5つのポイント
 魚を水槽に入れる

  • 昔から大体の目安として「インチガロンの法則」がある。1インチ(2.5cm)の魚1匹に対して、水1ガロン(3.8リットル弱)がいるというもの。

第7章 日常の管理
 えさの種類
  ゾウリムシの培養。「元村氏培養法」

  • 煮沸してさました水を、金魚鉢のような筒状のガラス容器に入れる。
    その水の目方の0.1%にあたる量の、半々にまぜ合わせた小麦粉と大豆粉を、フライパンで60度くらいになるまでいり、ガラス容器に入れてよくかき回し、ゾウリムシを入れる。
    4、5日くらいで繁殖し、水面の明るい方に集まるから、スポイトでとる。
    ふえ方が減ってきたら、前に話した粉をまた0.1%入れる。配合飼料でも良い。

 えさの与え方
  切りえさ、つけえさ
 こけ落とし、ゴミ掃除、水草の手入れ
 水かえと補給
 サーモスタットの使い方と手入れ
 水槽で飼う貝類

第8章 熱帯魚のふやし方
 卵胎生魚のふやし方
 卵生魚のふやし方
  ゼブラ・ダニオのふやし方
  スマトラのふやし方
  ブラック・テトラのふやし方
  ライヤテイルのふやし方
  エンゼルフィッシュ、ディスカスのふやし方
  エジプシャン・マウスブリーダーのふやし方
  ベタのふやし方
 稚魚のえさと与え方
  ミジンコジュース ミジンコを乳鉢でよくこすり水槽に入れる。

第9章 病気の早期発見のポイント
 食欲、泳ぎ方、皮膚
 治療の予備知識

第10章 病状と治療法
 症状、病原虫、治療法が細かく書かれている。

 白点病
  塩酸キニーネ療法
  メチレンブルー療法
  食塩療法
  アクリフラビン療法

 ベルベット病
 ピルラリス病
 サイクロキータ病
 水棲菌病(ワタカブリ病)
 コトンウール病(マウス・ファンガス)
 尾腐れ病(ひれ腐れ病)
 立鱗病(松かさ病)

第11章 おもな熱帯魚・海水魚の薬
 薬品名、適応症、容量と価格、製造元の一覧表を掲載

熱帯魚の価格
 各段階の魚種名と大きさ()が書かれている。
 高価な魚種名だけを挙げておきます。

 50円くらい
 80円から100円くらい
 150円くらい
 200円くらい
 300円から500円くらい
 500円から1000円くらい

 1000円から2000円くらい
  シルバー・シャーク(10)
  カイザー・テトラ(2.5)
  ディスカス(3) 6cmは3000円以上
  イエロー・コンゴ・テトラ(4)
  コンゴ・テトラ(3) 6cmは3000円以上
  リーフ・フィッシュ(5)
  レポリナス・ファシエイタス(10)
  アブラミテス(8)

 2500円から5000円くらい
  アノストマス・アノストマス(10)
  レッドアイ・カラシン(6)

 5000円から10000円くらい
  イエローストライプ・シクリッド(3)
  ピンクテイル・カラシン(10)
  デンキナマズ(13)

 10000円以上
  ブルー・ディスカス(8) 15000円
  ショートノーズ・クラウン・テトラ(5) 30000円

参考文献
 W.T.Innes(1950)   Exotic aquarium Fishes
  C.van.Jnr.(1967)   Diseases of Fishes
  G.Sterba(1963)  Freshwater Fishes of the World
  G.Sterba(1967)  Aquarium Care
  T.H.P.Brymer(1954)  Guide to Tropical Fishkeeping
  H.R.Axelrod(1952)  Tropical Fish as aHobby

 雑誌
  観賞魚の友
  フィッシュマガジン
  アクアライフ
  DATZ
  Aquarium Journal
  Aquarien und Terrarien

以上でこの本の紹介は終わりです。

2009年3月26日 (木)

「熱帯魚 海水魚」 久田迪夫 主婦の友社 昭和43年 その3

※引き続き各種の紹介
 ※キャット系 7種
 ドジョウ科 Cobitidae
  クラウン・ローチ、ボチア・ベルドモレイ、レッド・フィン・ボーシャ

 

ナマズ科 Siluridae
  トランスペアレント・キャット(※グラスフィッシュ)

 

デキナマズ科 Malapteruridae
  デンキナマズ

 

ヨロイナマズ科 Callichthyidae
  コリドラス・エネウス、コリドラス・パレアタス

 

トウゴロイワシ科 1種 Aterinidae
  オーストラリアン・レインボー

 

メダカ科(卵生メダカ類) 5種 Cyprinodontidae

  • パンチャックス・リニアタス、ライヤテイル、ランプ・アイ、ノトブランキウス・ギュンテリー、フラグ・フィッシュ(オス同士は一緒にしないこと)
 

タップミノウ科(胎生メダカ類) 8種 Poecilidae

  • グッピー、プラティ、ソードテール、レッド・ソードテール、バリアタス、セイルフィン・モーリー、ブラック・モーリー、メリー・ウイドウ
 

サヨリ科 1種 Hemiramphidae
  デルモゲニー

 

クロマス科 1種 Centrarchidae
  ブラックバンド・サンフィッシュ

 

テッポウウオ科 1種 Toxotidae
  テッポウウオ(アーチャー・フィッシュ)

 

ナンディッド科 1種 Nandidae
  リーフ・フィッシュ

 

カワスズメ科(シクリッド類) 14種 Cichlidae

  • ブルー・シクリッド(2年ばかり前に初めて輸入された)、イエローストライプ・シクリッド、ジュエル・フィッシュ、アピストグラマ、フラミンゴ・シクリッド(2・3年前に初めて輸入された)

    ディスカス(グリーン、ブラウンの亜種がある)、ブルー・ディスカス、キーホール・フィッシュ、ブルー・アカラ、ジャック・デンプシー、シクラソーマ・セベラム、アストロノータス、ジェオファーガス・ブラジリエンシス、エンゼル・フィッシュ
 

キノボリウオ科 9種 Anabantidae

  • キッシング・グラミ、パール・グラミ、シルバー・グラミ、コリサ・チューナ、スネイクスキン・グラミ、スリースポット・グラミ、マーブル・グラミ、ホワイト・パラダイス・フィッシュ、ベタ

第3章 水槽と器具の知識
 水槽の種類と特徴
  ガラス・バット
  スチロール・バット
  金属わくガラス水槽
   ステンレスわく水槽
   鉄わく水槽
  アクリル水槽
  コンクリート水槽

 ヒーターとサーモスタット
  小形温室のセットの仕方

 水温計
 エアポンプ
  バイブレーター式
  ピストン式
  ブロワー式

 ろ過装置
  エアリフト
  活性炭のろ過装置
  底面ろ過装置
  手製の底面ろ過装置の作り方
   45*30*30の水槽は1/2インチ(1.3cm)のパイプ
   60*30*30の水槽は3/4インチ(1.9cm)のパイプ
   切り込みは3cm間隔で下側に入れる
   幅A、奥行きBのとき、a=A-B/2、b=B/2

 照明灯具
 砂利
 その他そろえたい道具
 水槽の置き場所

第4章 水草
 白黒写真及びイラスト。掲載種名だけを書いておきます。

  • バリスネリア、コークスクリュー・バリスネリア、ジャイアント・サジタリア、カボンバ、アナカリス、ミリオフィラム、ルドイギア、クリプトコリネ、スパタードッグ、ニテラ

    ハイグロフィラ、ウォーター・スプライト、アマゾン・ソード・プラント、ピグミイ・チェーンソード、マダガスカル・レースプラント、アポノゲトン・アンジュラタム、ウォーター・ファン

2009年3月25日 (水)

「熱帯魚 海水魚」 久田迪夫 主婦の友社 昭和43年 その2

表紙 ネオンテトラの群泳 カラー写真

見返し 代表的な熱帯魚のイラスト 白黒写真

はじめに

 私が熱帯魚とつきあい始めたのは、いまから十八年前ほどになりますが、・・・・・・。
 いかに便利な世の中になろうとも、魚の生命は、それを飼う人の手中にあり、水槽の魚に対する深い理解と、こまかい心づかいは、いまも昔も変わらぬ飼育の基本であります。魚を楽しむカギもそこにあります。

・・・・・この基本的な態度を、日常の魚への愛情のこもった世話にどうあらわすかについて、いくぶんでもお役に立つように心を尽くしたつもりです。・・・・・・・

       昭和43年6月  久田迪夫

第1章 熱帯魚のあゆみ 1ページ

  • 今からちょうど100年前の1868年に、中国駐在のフランス領事が、帰国の際、持ち帰ったパラダイス・フィッシュが熱帯魚の始まりと言われています。
     我が国では、大正の末にアメリカからの帰朝者によってもたらされ、昭和10年頃はには専門書も発行されるほどになりました。

第2章 各種の紹介
 106種を紹介、種名をあげておきます。
 記載内容は、英名、学名、産地、大きさ、説明、カラー写真。
 カタカナ表記は原文のまま。 

 ※カラシン系 37種
 キタリニッド科 Citharinidae
  かつてはカラシン科に属していた。
  ショートノーズ・クラウンテトラ

 カラシン科 Characinidae

  • テトラの呼び名を持つものが多いが、これは昔、多くの種類がテトラゴノプテルスという属に入っていたため。

    レッドアイ・カラシン、ロングフィン・カラシン(アレステス)、コンゴ・テトラ、イエロー・コンゴ・テトラ、ブラック・テトラ、シルバー・テトラ、プリステラ

 ヘミグラムス属とハイフェソブリコン属
  Hemmigrammus  Hyphessobrycon

  • プリティ・テトラ(プルカー)、ヘッド・アンド・テイル・ライト・フィッシュ、レッド・ノーズ

    ゴールデン・テトラ(原産地から送られてきた魚はその名に恥じぬ体色だったが、繁殖してでてきた子は、親ほど金色がさえなかったという話がある)

    グロウライト・テトラ、キャリスタス、ロージィ・テトラ(前2種の他サーペを加えた違いをイラストで紹介)、ペレズ・テトラ、ブラックライン・テトラ、ネオン・テトラ、フレーム・フィッシュ

    ロレト・テトラ(ルーレット・テトラと呼ばれている。※当時すでに輸入されていたとは)、レモン・テトラ、モンクハウシア・サンタフィロメニー(オリゴレピスとピチャリーのイラスト掲載)、カイザー・テトラ、カーディナル・テトラ、ピンクテイル・カラシン

    タエリア・ベールケイ(サンタマリアではないと言っている。1967年のDATZからの引用として、タエリア属4種のイラストを掲載。他にイファチ ifati、サンタマリア、オブリカ)、ブラインド・ケーブ・フィッシュ、ピラニヤ、メチニス

 アノストミッド科 Anostomidae

  • アブラミテス、アノストマス・アノストマス、キロダス・パンクテイタス、レポリナス・ファシエイタス

 ヘミオドント科 Hemiodontidae
  この科の大多数には下あごに歯がない。
  ナノストマス・アノマルス、ペンシルフィッシュ

 ガステロペレキッド科 Gasteropelecidae
  シルバー・ハチェット、マーブル・ハチェット

 

※コイ系 21種
 コイ科
  約1450種が知られている。

 バルブス属 Barbus

  • スマトラ、パルティペンタゾーナ(パルティは部分的、ペンタは5の意味)、ヘキサゾーナ(6本の暗色帯)、他にペンタゾーナpentazonaとカハヤニkahajaniを加えた5種のイラスト掲載)

    チェリー・バーブ、ゴールデン・バーブ、ロージイ・バーブ、バルブス・ファシアータス、ブラック・ルビー、シルバー・バーブ

 ブラキダニオ属とダニオ属
  Brachydanio  Danio

  • パール・ダニオ、ゼブラ・ダニオ、レパード・ダニオ、ジャイアント・ダニオ

 他に

  • ラスボラ・ヘテロモルファ、シザース・テイル、アカヒレ、スポッテッド・アポゴン、シルバー・シャーク、レッドテイル・ブラック・シャーク、ブラック・シャーク、ハチェット・バーブ

2009年3月23日 (月)

「熱帯魚 海水魚」 久田迪夫 主婦の友社 昭和43年

「熱帯魚 海水魚」 久田迪夫 主婦の友社 昭和43年6月27日 150*170版 P.180 550円 副題「日常の管理と殖やし方」 シリーズ名「生活を楽しむ本」

 今手元にあるのは昭和44年8月1日の12版ですが、こんなに版を重ねているにもかかわらず、不思議なことに古書界ではほとんど見かけない本の一冊です。

 作り自体は以前紹介した「熱帯魚の飼育と繁殖」 沖田好弘 文研出版 によく似ており、変形版で、堅い表紙、各魚種のカラー写真、解説等の中の作りもよく似ています。
 大きな違いといえば、本書の方はカバーがビニールで外せないようになっていて、一方の文研の方は通常のカバーがついています。

 恐らく本書の方が早い時期の出版なので沖田氏あるいは文研出版の方が参考にしたのかも知れませんし、また、この時代のスタイルなのかもしれません。

 著者は執筆時東京都上野動物園水族館長の職にあり、本書の他は子供向けのさかなの本を書いています。
 また、以前紹介した「熱帯魚のやさしい飼い方」 熊谷孝良 包装印刷工芸社 昭和42年 の序文なんかも書いています。

 因みに名前は「みちお」と読みます。またここでの漢字「迪」は「しんにゅう」としていますが、本当は「にてんしんにゅう」です。

【構成】
見返し 熱帯魚さまざま
    魚体各部の名称 魚の名前

はじめに
目次
  ※細かく出ているので少し省略しています。
   また編・章の表記は有りません。

熱帯魚編
 第1章 熱帯魚の歩み
 第3章 各種の紹介
 第3章 水槽と器具の知識
 第4章 水草
 第5章 水槽をセットする
 第6章 日常の管理
 第7章 熱帯魚のふやし方
 第8章 病気の早期発見のポイント
 第9章 病状と治療法
 第10章 おもな熱帯魚・海水魚の薬

海水魚編 ※省略 P.141~

熱帯魚の価格
海水魚の価格

収録熱帯魚・海水魚名索引

写真:杉浦愛之
協力:和泉熱帯魚研究所、上町水族館、観魚苑、東京水族館、東京動物園協会、友藤総本社、日本治生産業(株)、山本海水養魚研究所

-----メモ-----
1968年=昭和43年

2009年3月17日 (火)

「ペットマガジン」 昭和43年3月号 蒼洋社 その3

ルーズリーフ式写真解説
 クーリー・ローチ

  • 学名のAcanhtophthalmusとは、「とげの眼」の意。これは両眼の上に出ている小さな刺のためである。

 スパイニイ・チョコレート・キャット・フィッシュ

  • ラファエル・キャットのこと

 ハーフバンデット・ローチ

  • Acanhtophthalmus-almus semicinctus
    ※クーリーローチの仲間

 スライミイ・マイアシア

  • Acanhtophthalmus nyerst
    Slimy Myersiとは、他のドジョウの仲間よりぬるぬるしていて、皮膚が薄いためこのように呼ばれる。
    ※クーリーローチの仲間

Brachyraphis terrabensis
 英文で紹介されている。

金魚あれやこれや 金魚の顔 熊谷孝良 3ページ
 中国人、林漢達氏の金魚飼養法に見られる金魚の目の分類は

  • 1,竜眼 日本の出目のこと。
    2,朝天眼 朝とは向くということで、日本の頂天眼のこと。
    3,兎子眼 金魚のアルビノーであろう。
    4,聯珠眼 目のまわりがうす赤くなっていて、そのまわりに点々とじゅず玉のようなぐあいに、黒い点がついているもの。
    5,水泡眼 今では日本でもめずらしくない。
    6,電灯泡眼 出目金の変種であり、茄子眼ともいい、眼のまわりが丸くのびて、電球や茄子のような形をしている。日本の黒出目はこの部類に入る。
    7,平眼 普通の金魚の目
    8,小眼 ランチュウの目のように、小さな目を持ったもの。

新珍器具紹介

  • エーハイムのパワーフィルターがこの時代に紹介されています。性能等は書かれていませんが、日本総発売元は(株)友藤総本社となっています。定価はろ材付きで21,800円。
    あのトモフジが扱っていたとは知らなかった。ワーナーランバートが最初だと思っていた。

奥付

広告
 ※たまには懐かしんで下さい。今のように一覧など掲載されていません。

 

ショップ・問屋
  大阪水族館 冷凍真空乾燥みじんこ「フトール」
  日本水族館
  南海熱帯魚研究所 「イトマー」、「バケーション フッド」
  辻本商店 「テトラミン」
  琉球水族館
  東洋水族館
  浅草園
  海河苑
  山本海水養魚研究所 「特許 山本式海水ろ過器・ポンプ」
  市川園芸
  吉田観賞魚販売
  きんし園
  観魚荘
  ジャパン エース
  霜鳥商店
  兵庫県観賞魚協同組合 「アマゾン・グリーン」
  佐野商店

 

メーカー
  友藤総本社
  アクア 「アクアポンプ」
  不二苑 「グローリー エアーポンプ」
  日本治生産業 「Miracleポンプ」
  津路薬品工業 「トロピカルN」
  日本水槽工業 「クリーン・シー・ポンプ」 ※ニッソー
  クロレラ科学研究所 「クロレラフレーク」
  八重洲薬品 「アクアマリン」、「フ化器キット」※これ見てみたい
  五十鈴工業 「イスズ堅型ポンプ」
  特殊栄養飼料 「アリマンベール」
  三菱 「ルミグリーン」
  砧動物苑 「ビタシュリンプ」

 

自社本の宣伝

  • 「グッピーの世界」 牧野信司 スキラ版110ページ 390円
    「原色熱帯魚大図鑑」 Exotic Tropical Fishes 完全翻訳日本語版 7,500円 予約特価6,500円
    「百万人の金魚」 松井佳一監修 スキラ版120ページ 380円

-----メモ-----
聯=レン、つら・ねる

2009年3月10日 (火)

「ペットマガジン」 昭和43年3月号 蒼洋社 その2

---ここから本文---

間違えられたアピストグラマ・ボレリ
          ハンス・リヒター 7ページ

  •  この当時(40年ほど前)ボレリィとカッカトイデスの判別が、錯綜していたようで、執筆者はカッカトイデスのことをボレリィと言っています。
    カラー写真も掲載されていて、明らかにカッカトイデスです。ただ、20数年前に日本でもカッカトイデスのことをクレイリィと言っていたほどですからしょうがないかなぁとも思います。


繁殖飼育の実際 ブルー・ガラリス

          ドロシイ・オックィーン 5ページ

  • ブルーガラリスはブルー・グラリスのことです。カラー写真も掲載されています。

    この繁殖記事に興味有ることが書かれているので、少し書いておきます。
     1,産卵した卵は、水深1.5cmにしたケースに入れる。
     2,5週間目の終わりに、水深2.5cmのケースに移す。
     3,この時、粉ミルクのひとつまみ入れる。これは卵殻を溶かしやすくするためである。
     4,卵は10~12時間で孵化するはずだが、孵化しなかったら、別の容器に入れ、またひとつまみの粉ミルクを入れる。


目で見る繁殖の記録 インディアン・グラスフィッシュ

          ルドルフ・ヅカル 5ページ

  • チャンダ・ランガの繁殖記事で、昔はチャンダ・ララ Chanda lala、アンバシス・ララ Ambassis lala、アンバシス・ランガ Ambassis rangaなどの学名がつけられていた。
    ヨーロッパに最初に輸入されたのは1905年頃。

    雌雄差について、雄の成魚は金色の体色をもち、その浮袋は体に沿ってついている。この浮袋と背ビレ、腹ビレは青白い光を帯びている。雌は緑色が濃く、浮袋は下の方に向いている。また、雌雄差については、白黒写真が掲載されていて、雄は第一背ビレが真っ黒になるとのキャプションが付してあり、各鰭が白く縁取られているように見えます。


ドイツより 日本の珍種ファンに寄せて
ホプロステルナム・トラカトウム
Hoplosternum thoracatum
          ティーク・フィッシャー 7ページ

  • この記事はホプロステルナムの産卵について良く書かれています。
    Hoplosterumとは鎧をもった胸という意味。

    雌雄差は7.5cmほどの大きさにならなければわからなく、その頃になると雌の方はヒレが丸くなり、雄はとがったスパイクのような形になる。腹部を見ると雄は鎧板が中央で合わさっているが、雌は左右の鎧板がかなり離れている。(白黒写真でよくわかる)

    繁殖について
     1,水槽は60*40*20の大きさで、水深は15cmにした。
     2,底に1.5cmほど細かい砂をしいた。
     3,水面にスイレンやフィロデンドロン葉が適するが、時期もあるので円盤状のポリエチレンフォームを使った
     4,ポリエチレンフォームの下に泡巣を作ったが、2週間このままであった。
     5,2週間目、産卵行動をとったが、これは単なるゼスチャーであった。
     6,本当の産卵
     7,雌雄は逆さに泳ぎ回る
     8,正常に戻った後、雌が雄の尾から生殖孔までを口ヒゲでなでまわし、最後に胸ビレの部分を触る
     9,雄は雌の口ヒゲをはさみ、泡巣と水底の間を泳ぐ
     10,雌は腹ビレをコリドラスと同じような方法で重ねて袋状にする
     11,雄が口ヒゲを離すと雌は底の方に沈み、胸ビレを重ねたまま動かずにいる
     12, 雄は巣の所に泳いでいき、居続ける
     13,しばらくして、雌は泳ぎ上がるが腹ビレには1~6個の卵がはいっている。卵には斑点がある。
     14,雌雄が腹を上にして巣の方に一緒に泳いでいき、ポリエチレンフォームに体を押しつけ泡巣に産みつける。
     15,雄が巣を守る、産卵数は多いときで600個あった。
     16,孵化時間は水温25度で5~6日、稚魚は水底にちらばり、3日後に卵のうが吸収された。
     17,餌付けはマイクロワームや死んだインフゾリアを与えた。インフゾリアは沸点近く温度に入れると死に、水槽に入れると底に沈んでいい餌となった。

    追加事項として、雄は食卵の危険があるので、ポリエチレンフォームを別の水槽に移し、静かにエアーを卵にあたるようにする。

2009年3月 9日 (月)

「ペットマガジン」 昭和43年3月号 蒼洋社 3巻3号 通巻17号

「ペットマガジン」 昭和43年3月号 蒼洋社 3巻3号 通巻17号 A5版 P.111 定価120円

 この本は「フィッシュマガジン」が創刊された翌年に発刊された観賞魚専門誌です。

 今号は、発行が表紙では昭和43年2月25日となっており、奥付では昭和43年3月25日となっていますが、ここでは3月号としておきました。

 内容は大半が翻訳もので、米国のT.F.H誌からの記事と思われ、カラー写真、白黒写真はそこそこ掲載しているが、カラー写真はやはり洋書風の感があります。

 驚くのは「相談室」において、グッピーコーナーでの日本人の質問に対し、あのハーネルが回答していることです。

【目次】
海外特別読物
 間違えられたアピストグラマ・ボレリ ハンス・リヒター
 繁殖飼育の実際 ブルー・ガラリス ドロシイ・オックィーン
 目で見る繁殖の記録 インディアン・グラスフィッシュ ルドルフ・ヅカル

特集 現地カメラ・ルポ
 サンゴ礁の島 奄美 編集部

ドイツより 日本の珍種ファンに寄せて
 ホプロステルナム・トラカトウム ティーク・フィッシャー

連載読物
 爬虫類千夜一夜 わが心の歌 高田栄一
 グッピー漫遊記 媒酌人 水辺 透
 我輩はトマトである 兼信 至
 金魚あれやこれや 金魚の顔 熊谷孝良
 あなたの魚の健康 腫よう病 編集部
 私の随想 可愛い子供達 古川与志雄
 ジュニア・アクアリスト テキサス・シクリッド(2) H・J・コプケ

PM英和文献抄
 Brachyraphis terrabensis Dr.M.R.Brittan
 スリー・スパイン・ステクルバック A・シエインバーグ

ルーズリーフ式写真解説
 クーリー・ローチ
 スパイニイ・チョコレート・キャット・フィッシュ
 ハーフバンデット・ローチ
 スライミイ・マイアシア

読者交換室
 フィッシュドクター
 ハーネルグッピーコーナー
 海水魚コーナー
 新珍器具紹介
 編集後記

-----メモ-----
1968年=昭和43年
関連本

    PM 通巻19号 →

2009年3月 6日 (金)

「長野県魚貝図鑑」 監修/中村一雄 信濃毎日新聞社 昭和55年 その6

4,養殖魚 P.231~250
 養殖のあらまし
  (1)安定した水とえさが必要
  (2)ほとんどが配合飼料
  (3)病気と対策

 養殖のしかた
  (1)コイ
  (2)ニジマス
  (3)アユ
  (4)イワナ
  (5)ヤマメ、アマゴ
  (6)ニシキゴイ
  (7)キンギョ
  (8)フナ
  (9)ウグイ
  (10)ドジョウ
  (11)ティラピア
  (12)ウナギ
  (13)カワマス
  (14)カジカ
  (15)コレゴヌス

 いろいろな病気
  (1)養殖場などの場合
  (2)庭池や水槽などの場合

5,淡水産貝 P.250~262
 県内には10科26種
  (1)腹足類
   前鰓類(ぜんさい)
   有肺類
  (2)斧足類(ふそく)
  (3)県特産貝はいない
   腹足類 7科15種
   斧足類 3科11種

 南限・北限貝が生息
  (1)タニシの仲間
  (2)カワニナの仲間
  (3)モノアラガイの仲間
  (4)二枚貝の仲間

 生活環境を調べる
 水の汚れですみにくい

6,陸産貝 ※省略

7,エビ・カニ類 P.273~274
 (1)エビ類
  日本に分布するエビ類 2科5属10種2亜種
  県内に産するのは6種

  • 諏訪湖のヌカエビは一種の発行バクテリアによって全身発光し、発光エビと呼ばれている。

  カブトエビやホウネンエビの飼い方

 (2)カニ類
  日本に分布するのはサワガニ属1種だけ

8,採集、飼育、標本の作り方
 魚類
  採集
  標本の作製と保存
  水槽飼育

 貝類
  (1)淡水貝
   採集
   標本の作り方
   飼育

  (2)陸貝 ※省略

 エビ・カニ類
  採集
  標本の作り方
  エビの飼育
  カニの飼育
  アメリカザリガニの飼育

おもな参考文献
県内の試験研究機関

これでこの本の紹介は終わりです。

2009年3月 4日 (水)

「長野県魚貝図鑑」 監修/中村一雄 信濃毎日新聞社 昭和55年 その5

  

湖沼にすむ魚たち
   (1)諏訪湖の魚

  • 1918年の記録によると在来種では14種が記載されていた。ほかに移植された2種を加え8科16種が生息していた。

    放流は
     1590年 琵琶湖からゲンゴロウブナ
     1913年 ヒガイ
     1915~1916年 霞ヶ浦からワカサギの卵
     その後 カラスガイの移植ととにゼニタナゴ
     昭和に入って 琵琶湖からアユ、ゲンゴロウブナ
              中国からソウギョ、ハクレン
              県内からコイ

     現在の生息魚類は13科29ないし31種と思われる。在来種は17種、過去に移植した魚は18種で、現在の放流魚は8種である。

     カムルチーとニジマスは絶えたという。ゼニタナゴは1951年以降、琵琶湖から入ったタイリクバラタナゴによって駆逐されてしまった。
   

(2)仁科三湖の魚

  • 文献に記載されているものからみて、12科13種ほどと推定される。在来は23種、過去に移植された事のある魚は17種、現在放流しているのは8種である。

    仁科三湖を特徴づける魚の一つはキザキマスであろう。かつて信濃川をそ上してきたサクラマスが木崎湖にすみついて、湖沼型マスになったのである。
   

(3)野尻湖の魚

  • 文献記載の魚種からみて、9科20種ほどと思われる。在来魚は14種、移植魚は9種、現在放流されているのは6種である。
   

(4)松原湖の魚 猪名湖

  • 7種の在来魚に、3種の移植魚が加わって10種が生息している。
   

(5)その他の湖沼の魚
    白樺湖

  • 1946年に完成した人工のため池。現在はコイ、ワカサギ、ゲンゴロウブナ、モツゴ

    聖湖
     在来のコイ、フナと移植したワカサギ。

    深見の池
     5種の在来魚と放流されたワカサギ。

    柳久保池
     在来のコイ、フナと移植したワカサギ。

    大沼池 酸性湖でウグイ
    木戸池
      温水の湧きだしがある。コイ、フナと移植したワカサギ。
    蓮池 魚はまったくいない。
    丸池
     イワナ、ヤマメは絶滅し、オイカワ、コイ、フナが生息。
    琵琶池 オイカワ、コイ、フナのほかニジマスを放流している。
    塩田平の塩田ゴイ

2009年3月 1日 (日)

「長野県魚貝図鑑」 監修/中村一雄 信濃毎日新聞社 昭和55年 その4

貝編
 淡水産貝類
  紹介されている種を列記しておきます。

  • オオタニシ、マルタニシ、ヒメタニシ、カワニナ、イボカワニナ、モノアラガイ、ヒラマキミズモドキ、ヒラマキミズマイマイ、カワシンジュガイ、イシガイ、カラスガイ、ドブガイ、ヤマトシジミ、マシジミ。セタシジミ、ニッポンマメシジミ、ドブシジミ

 陸産貝類 ※省略

エビ・カニ類
 紹介されている種を列記しておきます。

  • サワガニ、テナガエビ、スジエビ、ヌカエビ、アメリカザリガニ、カブトエビ、ホウネンエビ

観察のてびき
 1,悪化する生息環境
  文献などによると各地方別の種類数は
   北信地方 14科31種
   東信地方 12科31種
   北安曇郡 11科31種
   南安曇郡 10科21種
   松筑地方 12科23種
   木曽郡  12科24種
   南信地方 13科37種

  淡水産貝類
   諏訪湖  8科17種
   仁科三湖 6科15種
   県下全域 9科19種

 

2,河川の魚
  魚の生活環境としての長野県の河川

  長野県の河川と魚たち
   (1)千曲川の魚

  • 現在この水系に分布している魚種は13科32種である。このうち昔からすみついていた在来魚は20種で、サケ、マス、ウナギ、アユなど海を往復する在来魚がいないので、下流にダムが無かった頃に比べると種類が減っている。

    また、昔河川環境が良かった時代には、川筋の人々に親しまれた在来魚のうち、アカザ、ナマズ、カジカ、ホトケドジョウなどは、なかなか姿が見られなくなり、ことにアカザは絶滅に近いといわれている。

   (2)梓川・犀川の魚

  • この水系に分布する魚種は、ダム湖の魚を含めて12科27種である。このうち在来魚は18種である。在来魚で最近めっきり数が減ってしまったのは、梓川のスナヤツメ、カジカ、犀川のカジカ、アカザなどである。

   (3)奈良井川の魚

  • この川に分布するのは11科20種で、そのうち在来魚が15種である。最近は在来のウグイとオイカワが目立って増えてきた。

    逆に、本流のナマズ、カマツカと、上流や支流のアカザ、カジカなどの底生魚が激減して、ほとんど目につかなくなり、湧水域に姿を見せたスナヤツメは絶滅したと思われる。

   (4)姫川の魚

  • 水温の低い山地渓流なので、分布する魚種は少なくイワナやヤマメなど6種だけである。
    近ごろはウグイが急速に殖えているが、砂利採取が盛んになって、河床の礫が洗われることや、ダム湖の出現が原因しているものと思われる。

   (5)木曽川の魚

  • 県境の木曽川水系に分布する魚種は、わずか7科18種で、うち在来魚は13種だから、千曲川や天竜川よりも種類が少ない。
    昔は普通に見られたカジカ、アジメドジョウ、アカザ、そして県境付近のカワムツなどはまれにしか見られなくなった。

   (6)天竜川の魚

  • この水系に分布している魚種は、12科32種である。うち在来魚は18種で、14種が外来種だから、この傾向は千曲川の場合とほぼ同じである。

    天竜川の魚相の特徴は、水源が諏訪湖であるために、この湖の魚相に大きく影響されているということである。たとえば、タイリクバラタナゴ、ゼニタナゴ、ホンモロコ、ビリンゴなどは、諏訪湖から流出したものと考えてよい。

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

ブログ村

  • にほんブログ村 観賞魚ブログ 熱帯魚へ
無料ブログはココログ