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2009年3月 4日 (水)

「長野県魚貝図鑑」 監修/中村一雄 信濃毎日新聞社 昭和55年 その5

  

湖沼にすむ魚たち
   (1)諏訪湖の魚

  • 1918年の記録によると在来種では14種が記載されていた。ほかに移植された2種を加え8科16種が生息していた。

    放流は
     1590年 琵琶湖からゲンゴロウブナ
     1913年 ヒガイ
     1915~1916年 霞ヶ浦からワカサギの卵
     その後 カラスガイの移植ととにゼニタナゴ
     昭和に入って 琵琶湖からアユ、ゲンゴロウブナ
              中国からソウギョ、ハクレン
              県内からコイ

     現在の生息魚類は13科29ないし31種と思われる。在来種は17種、過去に移植した魚は18種で、現在の放流魚は8種である。

     カムルチーとニジマスは絶えたという。ゼニタナゴは1951年以降、琵琶湖から入ったタイリクバラタナゴによって駆逐されてしまった。
   

(2)仁科三湖の魚

  • 文献に記載されているものからみて、12科13種ほどと推定される。在来は23種、過去に移植された事のある魚は17種、現在放流しているのは8種である。

    仁科三湖を特徴づける魚の一つはキザキマスであろう。かつて信濃川をそ上してきたサクラマスが木崎湖にすみついて、湖沼型マスになったのである。
   

(3)野尻湖の魚

  • 文献記載の魚種からみて、9科20種ほどと思われる。在来魚は14種、移植魚は9種、現在放流されているのは6種である。
   

(4)松原湖の魚 猪名湖

  • 7種の在来魚に、3種の移植魚が加わって10種が生息している。
   

(5)その他の湖沼の魚
    白樺湖

  • 1946年に完成した人工のため池。現在はコイ、ワカサギ、ゲンゴロウブナ、モツゴ

    聖湖
     在来のコイ、フナと移植したワカサギ。

    深見の池
     5種の在来魚と放流されたワカサギ。

    柳久保池
     在来のコイ、フナと移植したワカサギ。

    大沼池 酸性湖でウグイ
    木戸池
      温水の湧きだしがある。コイ、フナと移植したワカサギ。
    蓮池 魚はまったくいない。
    丸池
     イワナ、ヤマメは絶滅し、オイカワ、コイ、フナが生息。
    琵琶池 オイカワ、コイ、フナのほかニジマスを放流している。
    塩田平の塩田ゴイ

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