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2009年2月16日 (月)

「観賞魚の友」 昭和42年10月号 通巻7号 その2

表紙

  • 田中淑元氏のベールテールとデルタテールの交配種で雌の尾びれが雄と同じ位大きい。提供は江戸川熱帯魚研究所となっている。

観賞魚の友銘魚ギャラリー カラー写真
 レース・ベールテール・グッピー
 レース・グッピー
 デルタ・グッピー
   以上 撮影場所:新宿エンゼル

 新しく作出されたグッピー
  表紙とは別の個体で、やはり田中淑元氏の作出魚。
  撮影場所:江戸川熱帯魚

 錦鯉の群栄

フォートトピックス 白黒写真
 神戸愛魚クラブ 第4回アマチュアグッピーコンテスト
  ファンテールの部 第1位 登恵銀
              第2位 筒井竜彦
              第3位 森本稔仔

  タキシードの部 第1位 木谷清
            第2位 岡本忠彦
            第3位 前園多美子

  カラースタイルの部 第1位 森田敏夫
               第2位 揚均溢
               第3位 斉蔵高士

  審査委員 元堺水族館館長 鷹司信敬
         元尼崎水族館館長 井上喜平冶
         愛魚クラブ会長 麻生勇

雌グッピーをめぐる問題点 和泉克雄 7ページ
 1,どんな花嫁をえらべばよいか
  盲目型、寛容型、欺瞞型

 2,グリーン・タキシードの場合

  • この品種のグッピーは今から3年ほど前にドイツからきたのが日本に現れた最初といわれている。

    メスの特徴 頭から胸のあたりまでが灰色で、背びれの基部から尾びれの基部までが青黒く、尾びれは先広がりの直線となっていて、上下がやや青く、中央部はほとんど透明で、斑点や紋様がみられるものはまったくない。

    オスは頭がややピンク色で、背びれは黄色に青の入った長いスカーフ状で、尾びれは青く濃いグリーンの線と斑点がある。

 3,グッピーにおける限性遺伝

  • オスのはなやかな色彩はオスのみに限られる。このオスのみに現れる形質は限性遺伝といわれる。

    この限性遺伝についての拙著<グッピーへの招待>のなかの<グッピーの遺伝と法則>の説明を渡辺光正という人が<熱帯魚新聞>819号で、でたらめだと言っている。

 4,メス・グッピーにおける<男装>は劣性のきざしである
 5,他の卵胎生魚との違い
 6,超グラマーのメス・グッピーは奇形である

  • 超グラマーのメスを意識的に飼育する方法は<高温飼育>である。砂も水草も用いないで、30度の水温で餌を豊富に与え、広い場所に群居させると、高温による食欲増進と、本能的な生存競争でたちまち大きくなる。早く成熟する。

    高温飼育の弊害は1年ぐらいしかしか生きられない。また、えらの炎症、慢性下痢、胃、肝臓の障害を招きやすいし、体表面がひどく荒れている場合が多い。

    私の養殖場では、理想とされるグッピーの体重は2.5g、体調6cmをもって限度とした。

 7,メス・グッピーにおける潜在形質

  • 最も重要なことは正常な体型であること、尾びれが異常に大きくならないこと、尾びれにピンク、乳白色、薄黒、濃い青、薄むらさきの色のないこと、丸い輪、或いは黒点型の斑がないこと、体表面が荒れてないこと、目に輝きがあること、出来る限り若い魚であること、生後2ヶ月で3cm、生後3ヶ月で4cm、生後5ヶ月で5cmぐらいの魚を目標にすること、これらが最も安全なメス・グッピーの選び方となるだろう。

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コメント

 ご無沙汰しています。この辺の記事やっぱり見たいです。

花やん さんへ
 この頃って、和泉氏がガンバッテいた時代のようで、反発も強かったのでしょう。
 それを迎え撃つほどに、氏には遺伝に対する実践からの裏付け(自信)が見えるような気がします。

 和泉氏の鍵括弧の表現は、この雑誌でも健在ですよ。(^_^)

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