「熱帯魚の飼い方」 牧野信司 昭和33年 愛隆堂 その2
口絵 白黒写真
- P.1 スキャットファーガス、エンゼル、混泳水槽
P.2 水槽内を見つめる愛好家、セベラムの混泳、お部屋の隅の水族館
P.3 ベタの産卵三態
P.4 魚に餌を与える(本人が写っている)、1953年に著者が始めて人工孵化に成功したネオン。
※「趣味の熱帯魚と金魚」牧野信司 昭和33年7月15日 保育社には「1952年10月、日本熱帯魚研究所において著者が孵化に成功した」と自身で書いているのに違っている。
はしがき
- 「・・・・・熱帯魚三百余種にわたり、理論よりも実際的な飼い方を、できるだけわかりやすく、親切に解説したつもりです。
私が、熱帯魚を研究し始めてから十数年になりますが、本書はその間の経験と研究の結果をまとめましたもので、・・・・・」
日本熱帯魚研究所 所長 牧野信司
本文
第1章 熱帯魚についての基礎知識
熱帯魚と呼ぶわけ
熱帯魚の今昔
- 大正14、15年頃、始めて横浜に胎生魚のソードテールが米国から輸入されたのです。
この日本に始めて、熱帯魚を求めたのが、すでに故人となった、広瀬巨海氏です。著者は広瀬氏に手ほどきを受けた一人であります。
熱帯魚の名前
- 戦争中はあちらの言葉はいけないというので、エンゼル・フィッシュを天使魚、ベタを振そで闘魚、ブラック・テトラをやっこ魚等ののように呼んでいた。
熱帯魚の種類と数
- 観賞用を主目的にした淡水産の熱帯魚は現在の所200種位紹介されている。このうち我が国に輸入されているのが、170、180種類で愛好家に飼われているのが140、150種類でしょう。そして一般によく知られて、多くの人に飼われているのは、大体30種類前後で店に出ているのもこの程度が多いようです。
熱帯魚の主な産地
熱帯魚の各部の名称
第2章 飼育の目的と方針
アマチュア向
家庭用
店の装飾用
プロ向
- 熱帯魚を営業としてあつかうのは、現在のところむずかしく・・・・。この理由はシーズン外の時期が長く、シーズン中の利潤をシーズン・オフにつぎこんでも赤字になってしまうことが多い。これは冬期の売れぬ月ほど諸経費がかさんでくるからで、特に保温費が目立ってきます。
第3章 飼育にあたっての準備
水槽の種類と扱い方
アングル水槽のガラスの入れる順番がイラストで書かれている。
砂の種類と扱い方
保温の仕方
直接暖房方式
関節暖房方式
器具の種類
サーモスタットの種類は
内部調節式ヒーター直結型
内部調節式独立型
外部調節式ヒーター含有型
外部調節式二重パイロット型
外部調節式温度計含有型
過温度防止装置付二重接点型
エアーポンプ
2P、PA、PQ型は4mmパイプ
CG、PM、PD、Z型は5mmパイプ
- これらの器具はいずれも日本熱帯魚研究所の製品又は規格ですべて特許庁公認の特許品であります。
エアーストン
60番メッシュ、80番メッシュ、100番メッシュ
フィルター
以下イラストと能力、寸法表有り
A型 懸垂型1本パイプ 角型
B型 懸垂型2本パイプ 角型
C型 懸垂型3本パイプ 角型
P型 底型丸型
D型 底型三角型 ストン兼用
器具の構造と扱い方
- サーモスタットとエアーポンプの構造を解説。
可成り詳細に説明している。
一般にこれらの器具を使用している多くの人が、予備知識がないために、直ぐ治る簡単な故障の際にも、いちいち専門家の所に持っていったり、又一層ひどくしてしまったりする例が良くあります。
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