「金魚 観賞と飼い方」 石川貞二 昭和32年 その9
第10章 害敵
猫、ドブ鼡、いたち、五位鷺、川蝉
鯰、鰻、ライギョ
ゲンゴロウ、ガムシ、タガメ、タイコウチ、水カマキリ、ヤゴ
第11章 金魚の観賞
第1節 金魚の良否
- 尾鰭は三ツ尾、桜尾、四ツ尾などの開き尾を良とし、鮒尾、ツマミ尾を不良とする。また、開尾でも、ツボミ、開きすぎ、片開き、まがり、ちぢみ、でかじ、は喜ばれません。
- 色彩については、一般にあまり白っぽいものは嫌われ、真紅のものや、鰭、頭部などに変わった模様のあるものは珍重される。
珍稀とされるもの→六鱗、猩々
上品とされるもの→多赤更紗、背赤、腹様、口紅、両奴、丹
頂、白面、面被り蛇の目、三ツ星、鹿の
子更紗、小豆更紗
中品とされるもの→素赤
下品とされるもの→多白更紗、白子
第2節 品評会
- 現在の品評会の基と云われるべきものは、明治17年(1884)に発足し、翌18年に第一回のランチュウの品評会を開催した観魚連で、明治33年、第17回から、これを観魚会と改称した。
観魚会は、浅草千束町の金魚屋石川亀吉氏を中心とし、ランチュウの改良につとめた。
品評会は秋に行われるのが普通である。東京観魚会審査規則(ランチュウ)の一部をあげてみると、
○下の種類は欠点とし其の甚だしきものを庇となし其の他の不具魚は審査せざるものとす。
1,背鰭及び二ツ尾
1,背及び尾筒の曲がり、瘤、凸凹
1,尾の剛張り、ツボミ、ツマミ、片張り、不揃、チヂレ
1,楫の鰭の外出、片孕、頭下げ、頭上げ
1,目凹み
○審査の要部は左の七ケ所とす。
姿勢、頭、背、腹、尾筒、尾、鰭
○審査の全点を200点としその得点により魚の等級を定む。
第12章 飼育暦の一例
1~12月の作業が書かれている。
第13章 文学上に現れた金魚
イ、和歌 明治以前の歌集に、金魚の歌はない。
ロ、狂歌
ハ、俳句
ニ、川柳
-----メモ-----
猩々=ショウジョウ
以上でこの本の紹介は終わりです。
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