「岩手県産 淡水魚類」 小山真一郎 昭32年 その2
第1章 まえがき
図は省略した。(※写真やイラストはありません)
第1節 淡水魚
- 岩手県内の在来種47種(亜種も含む)と移植種7種を記載した。
方言は県内の方言と県外の方言を記載した。
第2節 魚類の測定
- 背鰭、臀鰭、不分岐軟条、分岐軟条
鱗数、側線鱗数、背鰭起点から側線鱗まで、臀鰭起点から側線鱗まで
第3節 本書中の主な用語略記
- 咽頭歯、鰓肥、幽門垂
第2章 淡水魚類の検索表
- 1,鰓孔は鰓蓋で被われていない、いる。
2,脂鰭をもつもの、もたないもの。
3,口が頭の上方に向いて開くもの、口が頭の前方から下方に開くもの。
4,口の周囲にヒゲをもつもの、ないもの。
5,産卵管のないもの、あるもの。
6,鱗があきらかにわかるもの、不明なもの。
7,臀鰭が大きいもの、小さいもの。
8,腹鰭が吸盤状になるもの、ならないもの。
9,体が細長いもの、側偏するか円盤状のもの。
10,胸鰭が大きいもの、小さいもの。
11,背鰭と腹鰭とは離れた棘になるもの、多くの軟条からなるもの。
第3章 岩手県産淡水魚類の国内及び隣邦分布表
- 54種について樺太、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州、台湾、朝鮮、支那での分布状況を表にて掲載。
第4章 日本の淡水魚の分布に就いての論文
- 1,JORDANは南北の二区にしている。
2,田中茂穂博士は南日本、東北地方、北海道の三区としている。
3,岡田彌一郎博士と中村守純博士は大体次の三区としている。
東北地区、中央地区、西南地区
第5章 採集と保存
採集時には次のようなことを野帳に書いておくこと。
1,採集地
2,方言
3,底質
4,水温
5,気温
6,水流
7,採集月日時
8,多寡等
標本と保存
- 絹又は木綿の布で付箋をを作り、整理番号を記入し、魚体の右側に結ぶ。
約1尺以上の魚は内臓を痛めないように腹部にメスを入れて浸液に入れる。
ホルマリン溶液は原液を10倍にうすめる。小魚類は12倍にうすめる。
硬化、軟化を防止するためホルマリン溶液6合に対し、硼酸を茶匙一杯位入れておくと良い。
第6章 方言と和名
方言をアイウエオ順に並べ、その右に和名を掲載している。
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西暦1957年=昭和32年
「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社
地域で発刊された淡水魚の本
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