76,ニジマス
--いまや家畜の外来魚--
ニシン目サケ亜目サケ科ニジマス属
77,ハス
--日本のコイ科で唯一の悪食家--
コイ目コイ亜目コイ科ハス属
- 江戸川でゴシキヤマベと呼ぶそうだ。日本のコイ科の魚としては唯一の魚食家である。
78,ハリヨ
--急速な保護対策が必要--
トゲウオ目トゲウオ科イトヨ属
79,ヒガイ
--霞ヶ浦に移植したが--
コイ目コイ亜目コイ科ヒガイ属
- 琵琶湖では頭部の型によってツラナガ(面長)、トウマル(頭丸)とわけ、中間型をヒガイという場合もある。霞ヶ浦に見られるのはトウマル型のみである。
80,ヒメマス
--正体不明 タキタロウなど--
ニシン目サケ科同属
- 日本の原産地は支笏湖とチミケップ湖だが、移植で有名なのは和井内貞之が一生をかけて行った十和田湖である。
81,ビリンゴ
--佃煮にされる小ハゼ--
スズキ目ハゼ亜目ハゼ科ウキゴリ属
82,ビワマス
--降海アマゴとの関係--
ニシン目サケ亜目サケ科同属
- 琵琶湖に流入する河川で産卵する。琵琶湖を海にみたて降湖型で、河川に残る陸封型はアマゴである。
83,フクドジョウ
--腸呼吸が出来ない--
コイ目コイ亜目コイ科ドジョウ亜科フクドジョウ属
- エゾホトケと共に北海道だけに生息する。
北海道でドジョウ類を研究している、日本女子大の小林弘教授は、普通のドジョウとフクドジョウの交配を行い、孵化に成功したが、すべて奇形で死んでしまった。
84,ブラウン・トラウト
--日本には少ない--
ニシン目サケ亜目サケ科ニジマス属
- ニジマスと同じ肉食魚だが、より大型の魚を襲う貪食魚である。
85,ブルー・ギル
--気になる生態--
スズキ目スズキ亜目サンフィッシュ科
- 皇太子殿下がシカゴ水族館から17尾を贈られ日本に来た。
86,ホトケドジョウ
--名は態を表す--
コイ目コイ亜目コイ科ドジョウ亜科ホトケドジョウ属
- ドジョウより頭が大きいので<仏>というのだそうで琵琶湖における呼称である。
彦根ではメクラドジョウ、長野県上田ではオカメドジョウ、千葉県房総ではダルマと呼んでいる。
きれいな湧き水を好んで生息するのでシミズドジョウ、訛ってスミドジョウも房総地方で、新潟県新発田ではスナメドジョウと呼ぶ。
87,ボラ
--関東のボラ釣り--
スズキ目ボラ亜目ボラ科同属
- 昔の江戸前釣りでは初夏の八十八夜に始まる青ギスの脚立釣り、と並んで秋から冬にかけてのボラ釣りは有名であった。
鮨屋のケースにボラが並ばなくなったのも大分前のことになる。
88,マスノスケ
--カムイ・チェプ--
ニシン目サケ亜目サケ科同属
- 日本でスケと呼ばれるのは最大種か一種内なら大型を示す語。
英名キング・サーモン
89,マハゼ
--東京湾での受難史--
スズキ目ハゼ亜目ハゼ科マハゼ属
- 1940年前後、当時隅田川はすでに汚れ、魚はいたが釣れる状態ではなかった。
90,マルタ
--房総半島小糸川--
コイ目コイ亜目コイ科ウグイ属
- マルタの別名をジュサンウグイといい、これは東北の十三湖に多いからだという。
強烈な生臭い匂いがし、食べても美味しい魚ではない。
91,ミミズハゼ
--隠れ棲むハゼ--
スズキ目ハゼ亜目ハゼ科ミミズハゼ属
- 汽水域の石の下にいる。目が退化した例が島根県大根島その他から報告されている。
その一つの報告を淡水魚保護協会の機関誌「淡水魚 6号」に相澤裕幸、国領康弘が行っている。
92,ミヤコタナゴ
--美しく、そして弱し--
コイ目コイ亜目コイ科タナゴ亜科ミヤコタナゴ属
- 1974年にイタセンパラと共に天然記念物に指定された。
栃木県大田原市ではオシャラクブナと呼ばれていた。1975年には千葉県房総で確認され、ミョウブタと呼ばれていた。
神奈川県では権田池が唯一の生息地ったが、人工養殖に切り替えた。
所沢ではナナイロと呼ばれた。
93,ムギツク
--発音する珍魚--
コイ目コイ亜目コイ科ムギツク属
- 兵庫の一部ではクチボソと称する。関東の釣り人に用いられているムギツクの正体はクチボソである。
淡水魚では珍しく発音することで、大分ではフエフキと呼ばれるが、口の形からなのかわからない。
94,メダカ
--メダカの学校 今いづこ--
メダカ目メダカ亜目メダカ科同属
- 用水小川に汚水が流出し、田圃には農薬が撒かれ、次第に数を減らした。更に最大の悲劇は都市近郊を中心に散布された殺虫剤だ。
95,メナダ
--目の赤いボラ--
スズキ目ボラ亜目ボラ科メナダ属
- ボラと見分け難く、ボラは暖海性、メナダは冷水性である。
ボラは出世魚だがメナダもコスリ→トウブシ→メナダと東京湾沿岸では呼んだ。
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