「フィッシュマガジン」 昭和40年11月号 通巻2号 その3
立鱗病の予防と治療 笠原正五郎(東京大学農学部助教授)
(マツカサ病)
症状
発生と過程
- 夏には殆ど発生せず、冬を中心として秋から春にわたって多く現れる。
病因
桿菌類の1種で、2~35度で繁殖する。
予防と治療
- 傷のない健康魚には感染し得ないことが実験的に確かめられているので、予防には魚を傷つけないようにすることが大切。
治療法は (※古い記事なので試す場合は自己責任で)
クロロマイセチンを約1リットルの水に15mgの割合に加えた溶液中収容
サルファニルアミドを約1リットルの水に250mgの割合に加えた溶液中収容
養魚池など大量処置の場合には、水1リットルに対し、重クロム酸カリ40mgと食塩約6gの割合になる量をあらかじめ溶かしてから加え、翌日更に食塩のみ約6gを同様に加えた後、1週間および10日経過したとき、それぞれ半量の水を換える。
錦鯉コンテスト 水沢六郎
- 錦鯉は新潟県小千谷周辺のいわゆる山古志郷に発祥されたものである。その起源は山古志の記録によると、雪深い農村の間で色鯉の名で江戸時代から愛育されており、明治時代になってにわかに盛んになり、大正3年東京の大正博覧会に出品、名声を博した。
魚紳士録 連載2 とげうなぎ 木村 重
- 中国ではハリウナギ(針鰻)、ノコギリウナギ(鋸歯鰻)、トゲドジョウ(棘泥鰌)という。
インドやパキスタンではモナアラル、バーム、バンバットなど、ビルマでンガー、マウイドウニヤ。ンガーは魚のこと。
タイではパラ・ロット、プラ・カッチング、プラ・ロク。プラとは魚の一般呼称。
インドネシアやマライではイカン・チラン、テラン。イカンが魚。
ソードテールを中心にした魚の性の転換 岡田 要
- 幼児性転換、早期の雄、後期の雄。
魚の世界では一般に雌から雄に転ずるのが普通だが、クロダイの類は雄先熟である。小さいときに雌雄同体で発育が進むに連れて性が分離する。
稚魚の時代からホルモンを使うとメダカでもグッピーでも性が転換する。
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