「フィッシュマガジン」 昭和40年11月号 通巻2号 その4
中国産の金魚 睦 千里 5ページ
※白黒写真あり
中国金魚の発達史
中国金魚のわけかた
珍しい中国産金魚の飼い方
魚を眠らせる 出口吉昭(日本大学水産学科助教授)
3ページ
魚を眠らせる方法
1,物理的方法
水温を下げる。電流を与える。
2,化学的方法
魚に使用される麻酔薬
- アルコール、エーテル、クロロホルム、抱水クロラール、コカイン、ウレタン、MS-222、キナルヂン
魚が麻酔される過程を観察してみると、麻酔液中に入れられた魚は、始め興奮して水中を泳ぎ回り、その後で眠る。麻酔液がうすいと、眠らせないで、かえって興奮させてしまうのである。
麻酔薬の強さ
※算式載っている。
炭素の鎖が長い方が麻酔力が強い。
魚の麻酔法
- 普通に使われるのはウレタン(エチールウレタン)である。薬学者は催眠薬類に入れている。
1,手に入りやすい
2,扱い易い。水に溶け易い。
3,興奮期が少ない。
4,危険度が少ない。
しかし昭和34年にウレタンは造癌物質であるから、魚の麻酔にはMS-222を使用したほうが良いと発表された。
MS-222は局所麻酔薬のコカインに変わるものとして合成された麻酔薬である。
※古い記事なので以下自己責任で。
魚を眠らせるにはウレタン1%液かまたはMS-222の2万分の1の液を作り、この中に魚を入れると魚の種類により異なるが、2~10分で眠る。
回復と人工呼吸
- ウレタンとMS-222は後遺症がないということになっている。
清水中に戻して30分位たっても回復しないときは、人工呼吸を施す必要がある。先の細いガラス管の端より清水を噴射させ、口の中を洗ってやる。これを魚が自分で口を動かすようになるまで行う。スポイトでもできる。
変わった熱帯魚 連載2 四ツ目魚 牧野信司 2ページ
1960年に輸入された。
アユモドキ 中村守純 2ページ
- 和名のアユモドキは「鮎擬」すなわちその形が一見アユに似て非なるものとして名付けられたらしい。
また琵琶湖沿岸の一部(旧石寺内湖附近)ではアイハダ(鮎肌の意か?)ともいわれていた。
また当時彦根附近ではウミドジョウと呼ばれていたが、この場合のウミは勿論ミズウミすなわち琵琶湖をさしていたものである。
岡山県かではアモズと呼ぶが、この方言の由来は私は知らない。
新刊書案内
- 水中生物の飼育法 広崎芳次 大日本図書 昭和40年7月刊 150円
金魚の飼い方 柴田清 鶴書房 昭和40年7月刊 400円
以上でこの雑誌の紹介は終わりです。
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