「趣味の熱帯魚と金魚」 牧野信司 昭和33年 その3
第3章 魚を扱う注意
第1節 熱帯魚と水温
- 温度による抵抗力は最低温度で13度ぐらいで、最高温度は38度ぐらいです。
第2節 魚の持ちはこびと扱い方
- いきなり水槽に入れると、もとからいる魚が上から落ちてくる魚を餌と間違えてつっつく。
第3節 水槽の大きさと魚の数
- 容器の大きさと、小形、中形、大形の収容力表を掲載
第4節 いっしょに飼える魚と飼えない魚
- 意地の悪い魚、魚の大小、同種間での争い等あるのでよく観察し、隔離する。
第5節 餌の種類とあたえ方
- ミジンコ、イトミミズ、ミミズ、ボウフラ、赤ボウフラ、ゴカイ、ホワイト・ウォーム(※ワーム)、ミクロ・ウォーム、インフゾリア、ブラインシュリンプ、粉餌の採集、培養等の説明。
第6節 病気の手当と害虫について
各種解説
第4章 魚体の各部のよび名と魚の名まえ
- イラストで説明。
1758年のリンネによる二命式命名法と1901年の万国動物学会による三命名法
第5章 熱帯魚の説明
白黒写真
- 胎生目高科 グッピー、ブルー・プラティ、ブラック・モーリー、ブルー・ソードテール、デルモゲニー、セルフィン・モーリー
卵生目高科 パンチャックス・チャッペリー、ライアテール、アフィオセミオン・バイビテータム
キノボリウオ科 パラダイスフィッシュ、ベタ、キッシング・グーラミィ、ブルー・グーラミィ、パール・グーラミィ
カワスズメ科 エンゼルフィッシュ、ジャックデンプシー、ジュエルフィッシュ、ブルーアカラ、エジプティアン・マウスブリーダー
鯉科 Tフィッシュ、ラスボラ・ヘテロモルファ、ゼブラダニオ、ホワイト・クラウド・マウンテン・フィッシュ、スマトラ、ガーネット(※古書で名は目にするが写真は珍しい)
カラシン科 ネオンテトラ、ブラックテトラ、ペンシルフィッシュ、サンタマリア、プリステラ、メティニス、ヘッド・アンド・テール・ライト・フィッシュ、ブラインド・ケーブ・フィッシュ、マーブル・ハチェット、アノストマス、キャリスタス、アフィオチャラックス
その他の科 アーチャー・フィッシュ、バジス、グラス・フィッシュ、ブロウ・フィッシュ、バタフライ・フィッシュ、スキャット・ファーガス
ここから各種類の紹介。一般名、産地、全長、適温、学名が書かれている。聞き慣れない種だけ書いておきます。
1,胎生目高科 7種
オレンジ・テール・ブルー・モーリー
Variety of Mollienisia sphenops
- ソードテールのメスのような感じで、体色がブルーで尾の先がオレンジ色になる。これに似た種でリバティーという魚は体色がブルーで尾びれが赤。
2,サヨリ科 1種
3,カラシン科 39種
ネオンテトラ
- 1952年10月、日本熱帯魚研究所において著者が孵化に成功した。
これまでも産卵させた人はたくさんいますし、また孵化させたことも少数の人にあったのですが、成魚にはどうしても仕上がらなかった。著者の場合は初産で28個の卵を産まし、全部孵化させて全部親に仕上げた。
4,鯉科 32種
エソッムス・マラヤン Esomus malayensis
バルブス・クオラ Barbus chora
- ちょっとフナに似ていますが、尾のつけねにスポット模様があって体色は黒みがかった銀色。
ドワーフ・バルブ Barbus phutunio
からだに3カ所ほど黒い斑点がある。
5,卵生目高科 8種
6,キノボリウオ科 12種
7,カワスズメ科 18種
ティラピア・スパーマンアイ Tilapia sparrmani
ピーコック・シクリッドと書いてある。
ペルマトクロミス(※ペルヴィカクロミス)
Pelmatochromis annectens
8,その他の科 30種
ポリセントラス・アヴェヴェイタ
Polycentrus abbreviata
- 口がとがって水玉模様はなく、茶褐色がまだらになって地味な魚。
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