「グッピーへの招待」 和泉克雄 その5
第4章 グッピーの遺伝と法則
第1節 ハーネル,ホイトニーの言葉
- 「ALL ABOUT GUPPIES」の遺伝の箇所を長文引用。
第2節 グッピーとエンドウ豆
- 私達はグッピーによって遺伝の勉強をするのではなく、遺伝の法則その他を応用して、この魚をより美しく、より丈夫にしたいと想う者である。
第3節 優勢と劣勢
- 両親の遺伝形質が遺伝しやすいという意味で<優性>であり、両親の遺伝形質の中の遺伝してもらいたい部分が遺伝しがたいという意味で<劣性>なのである。
第4節 グッピーとホシカメムシ
- ホシカメムシのオスとメスから染色体の相違が発見された。
以下性染色体と常染色体、ホモ(XX型)とヘテロXO型)、さらにZW型、ZO型の話へと進展。
第5節 単性雑種
- 二つの対立する形質のものを交配すると、一方の形質があらわれるこれを単性雑種という。
第6節 グッピーとヴェリフェラ
- 原種ベリフェラのF1の性比は1:1、F1同士の交配のF2はオス25%、メス75%、F3同士ではオス5%、メス85%、中間性10%となり、近親交配により急速に劣性となる。
グッピーとは同じ卵胎生魚でもその違いははなはだしい。
第7節 突然変異
- 突然変異はその形質が子孫に遺伝するが、変異の中で、環境や栄養などの影響から現れたものは遺伝子しないので個体変異とやばれる。
突然変異の特徴は、変化が不連続であること、中間型がないこと、遺伝子や染色体に変化に変化が生じたもの、等である。
グッピーは突然変異の魚であるといえる。もし個体変異だけのものであったら、すばらしいグッピーは、今もって見ることが出来ない。
改良とか固定化は、この魚の持つ天与の変幻性にあって、人間のなしえたことはほんの小部分にすぎない。
第8節 グッピーとオシロイバナ
- 赤花と白花を交配すると、優性の法則ではF1では赤花になると考えられるが、オシロイバナの場合中間的な形質であるモモ色となる。
このような形質では、優性、劣性の関係が不完全なもので<不完全優性>と言われている。また、このような中間的形質を持った雑種を<中間雑種>と言っている。
第9節 もどし交配
- 産まれた子と、親とを交配することを<もどし交配>という。子がホモかヘテロを調べるのに用いることもできる。
両棲雑種、重複遺伝子、条件遺伝子、抑制遺伝子、ポリジーン説について説明。
第10節 グッピーの尾びれとニワトリのとさか
- 補足遺伝子又は相互遺伝子について、ニワトリのとさか(マメ冠、単冠、バラ冠、クルミ冠の4種)の遺伝で解説。、
第11節 グッピーの特質
- 近親交配による純系グッピーが10代か15代で、美しくなくなり、繁殖力が減退していくことに気を配る。
致死遺伝子についての話
第12節 禁じられた色
- アメリカではオスの赤い色は禁じられている。赤の色素が濃くなればなるほど、劣性形質となり、衰えが進むことが分かった。
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