「水草 栽培と楽しみ方」 立花吉茂 その8
第4章 水槽などでの育て方
容器のいろいろ 戸外用
防火用水層
- 他に木箱、ミカン箱、タンスの引き出し等、外側にペンキを塗る。
井戸わくと土管
浴槽
樽
火鉢
タライ、ツボ
その他の容器
水槽でつくれる種類
水槽で育てられないもの
オオオニバス、ヨシ、流れのなかに育つもの
水槽にふむきな水草のつくり方
大型の水草
樹木の盆栽と同じ。
沈水性のもの
水槽栽培に適したもの ※代表種類の一覧掲載
小型の種類
浮葉性のもの
抽水性のもの
湿地性のもの
植えこみと手入れ
鉢と容器
培養土
- 「花もの」は肥料を混ぜた発酵させた土。
それ以外は畑土に川砂を若干加えるといい。
傷んだ苗は細かい川砂だけに植えこみ、その後培養土に植え直す。
水盤は川砂だけにする。
植えこみ時期
4~5月ごろ
植えこみ方
- 深植えにならないよう注意。
鉢底から荒い川砂を1/5位、その上に培養土を八分目。
管理上の注意
夏季の管理
- 水中の植物の呼吸量も増加し、水中酸素が不足状態となる。
水腐りの防ぎ方
よい天気が続いた時に、2,3日に1回ぐらい水を補給する。
固定した水槽の管理
ボーフラ対策
- メダカを入れると効果的。
魚を入れないときは、殺虫剤(ピレトリコン、ニコチン)を数滴落とす。
培養土のとりかえ
1年に1回新しくする。
飾り鉢や水盤を利用する方法
栽培の仕方
室内では徒長するので、弱ってきたら戸外に出す。
飾り方
水盤の中に鉢を置くといい。
利用できる水草の種類
湿地性、抽水性のグループになる。
第5章 室内での育て方
第1節 屋内と室内の中間づくり
いろいろな容器
バケツ、洗面器、スリバチ、ジョッキ、鍋、釜、土瓶、広口ビン
植木鉢の利用の仕方
素焼き鉢
硬焼き鉢
平らな石などで底穴をふさぎ、接着剤やセメントで固める。
折衷式づくり
戸外の水槽に沈めておいて、必要なとき室内に持ち込む。
岩つけ
岩つけ仕方
- 1,岩石を水盤にすえる。
2,水の中に2,3週間入れて水分を含ませる。
3,苗をくぼみに差込みカケラで覆って、水を張った水盤にいれる。
4,時々太陽光にあて、乾いたら水をかける。
5,1ヶ月もすると、根が岩石にとりつく。
岩石の選び方
凹凸のある溶岩や軽石が適当。
つくり方のポイント
最初はセキショウなどで練習する。
水栽培
利用できる種類
- 球根など、ある程度株に養分を蓄えている種類を使う。
クワイ、オモダカ、アギナシ、ミズカンナ、ペルタンドラ、サトイモ等
栽培の仕方
水を1/5位入れておくと発芽して根が伸びてくる。
新芽が出てきたら水を一杯に張り、頻繁に水換えする。
管理
1,時々日に当てる。
2,真夏は毎日水を換える。
砂づくり
利用できる容器
利用できる種類
植え方
砂であるため、空気の流通もよいので多少深めに植える。
肥料
- 固形肥料は水換えを頻繁に行うので適しない。
ハイポネックスなどの水溶性肥料をごく薄入れる。多く入れると濃い液体のため、細胞が水を吐き出して枯れてしまう。
管理
1,時々日に当てる。
2,頻繁に水を換える。
楽しみ方
1,夏~秋に鑑賞できる
2,戸外のものと、取り替えて楽しめる。
3,水田水草をインスタントに楽しめる。
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