「グッピーへの招待」 和泉克雄 その7
第6章 コンクール・その他
第1節 コンクール
- コンクールはショーであり祭りであるから、楽しく、多くの人が参加し、なごやかに催すものである。
本格的なグッピーコンクールを催すには団体が必要だ。
第2節 コンクールの在り方
- 日本グッピー協会の実現は多くの飼育家、愛好家が以前から望んでものである。
コンクールが開けない理由は、互いに排他的であるからである。
第3節 コンクールの採点基準
- ドイツのハノーバーで開かれる「インターナショナルチャンピオン」を決めるコンクールが最も有名で、権威がある。
海外の採点基準
ボディ 20点(スタイル10、大きさ10)
尾びれ 20点(スタイル10、大きさ10)
背びれ 20点(スタイル10、大きさ10)
状態と姿勢 20点(状態10、姿勢10)
色彩 20点(尾びれ、背びれ、ボディ、色調隔)
日本の採点基準
尾びれ 32点
色彩・紋様 24点
からだ 18点
背びれ 10点
スタイル 10点
その他のひれ 6点
日本の採点基準は幼稚である。
第4節 夢想と現実
- グッピーはさまざまな夢に誘い、多くの事実を私達に示す。
日本グッピー協会がつくられ、コンクールによりチャンピオンが決められることによって、国際コンクールへの道が開ける。
ひとりでうっとりしているより、多くの人々に讃えられるのが自然の在り方でもある。
第5節 楽しい世界へ
- グッピーによって何を得ようとしているのか。私には、美の秘密を探り出すことでしかない。
グッピーへの招待とは、自分で設けた一つの世界に、自分を招待することである。
大切なことは楽しむことであり、苦しむことではない。より多く楽しむためには、より多く学ぶ必要がある。この本は、そのための入り口を示したに過ぎない。
第6節 おわりに
- 20年間に私が作出したグッピーの純系は、一種にすぎない。多くの飼育家とは対立形質の傾向にあると想われる者に、グッピーの、日本で最初の本を書かせたのは、緑書房の中沢昭夫しである。
幾人かの人には、気に障ることが書いてあるかも知れないが、それらはすべて、グッピーをめぐる問題であって他意はない。
これでこの本の紹介は終わりです。
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