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2008年10月 5日 (日)

「グッピーへの招待」 和泉克雄 その7

第6章 コンクール・その他
 第1節 コンクール

  • コンクールはショーであり祭りであるから、楽しく、多くの人が参加し、なごやかに催すものである。
    本格的なグッピーコンクールを催すには団体が必要だ。

 第2節 コンクールの在り方

  • 日本グッピー協会の実現は多くの飼育家、愛好家が以前から望んでものである。
    コンクールが開けない理由は、互いに排他的であるからである。

 第3節 コンクールの採点基準

  • ドイツのハノーバーで開かれる「インターナショナルチャンピオン」を決めるコンクールが最も有名で、権威がある。

  海外の採点基準
   ボディ    20点(スタイル10、大きさ10)
   尾びれ    20点(スタイル10、大きさ10)
   背びれ    20点(スタイル10、大きさ10)
   状態と姿勢 20点(状態10、姿勢10)
   色彩     20点(尾びれ、背びれ、ボディ、色調隔)

  日本の採点基準
   尾びれ    32点
   色彩・紋様   24点
   からだ    18点
   背びれ    10点
   スタイル   10点
   その他のひれ  6点
 日本の採点基準は幼稚である。

 第4節 夢想と現実

  • グッピーはさまざまな夢に誘い、多くの事実を私達に示す。
    日本グッピー協会がつくられ、コンクールによりチャンピオンが決められることによって、国際コンクールへの道が開ける。
    ひとりでうっとりしているより、多くの人々に讃えられるのが自然の在り方でもある。

 第5節 楽しい世界へ

  • グッピーによって何を得ようとしているのか。私には、美の秘密を探り出すことでしかない。
    グッピーへの招待とは、自分で設けた一つの世界に、自分を招待することである。
    大切なことは楽しむことであり、苦しむことではない。より多く楽しむためには、より多く学ぶ必要がある。この本は、そのための入り口を示したに過ぎない。

 第6節 おわりに

  • 20年間に私が作出したグッピーの純系は、一種にすぎない。多くの飼育家とは対立形質の傾向にあると想われる者に、グッピーの、日本で最初の本を書かせたのは、緑書房の中沢昭夫しである。
    幾人かの人には、気に障ることが書いてあるかも知れないが、それらはすべて、グッピーをめぐる問題であって他意はない。

これでこの本の紹介は終わりです。

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