「水草 栽培と楽しみ方」 立花吉茂 その7
※ここからが、この本のメインだと思います。丁寧に解説されています。
第4節 地植え
毎年春に植えこむやり方
栽培する水草の種類
- このやり方は、熱帯性の水草の栽培には絶対必要な方法。
培養土
培養土の種類
- 最もよい土は、天然の山池や野池の底の有機物が分解した土。
入れる土の量
- 25~35cmが標準で、昔から7寸あれば育てられると言われている。
水を引き入れると時、5cm位減るので30cm位がいい。
肥料
肥料と土による作り方が解説されている。
植えこみの時期
5月下旬ごろが一番いい。
遅いグループと4月中心のグループの表有り。
植えつけ方
植えつけのコツ
- 深い地中は温度が低いので浅植にする。見えてる根は枯れる。
いたんだ苗の植え方
- 川砂だけの鉢植えにして浅いところに沈め、次に池の泥を使ってもう一度鉢に植え浅いところに沈める。その後池に植える。
追肥
- 必要ない。貧弱なのは植え込みが早すぎたり、深く植えたり、水深が深すぎた結果である。
水の管理
1,モや雑草の除去
2,水腐りの防止
- かけ流しがいいが、出来ない場合は1/5か1/4ぐらいを夏に1,2回行う。
3,水草と魚
土に肥料を入れているので、あまり魚は入れない。
数年ごとに植えかえるやり方
肥料
肥料の量
必要とする種とそれ以外の種の表有り。
遅効性肥料
追肥のつくり方
追肥ダンゴ(ボール)の作り方を説明。
追肥の施し方
1年おき程度
植えこみの注意
- 1,土に肥料を入れて2,3ヶ月後に植える。
2,株間は広く
3,大型は北側に
4,浅く植える
5,特定の種類がはびこり、弱い種を圧倒する。特にハス等は仕切るか箱に植える。
第5節 鉢植え
鉢と培養土
植木鉢
培養土
培養土に適したもの
培養土のつくり方
- 1ヶ月以上たって発酵が終わったら、同量の土と混ぜて使う。
植えつけの時期
- 1~12月の適した表を掲載。
植えかえ時期のむずかしいのは、ハエジゴクで最も寒いときがいい。
モウセンゴケ、イシモチソウ、サラセニアは2~3月が適期。
育苗
育苗場のつくり方
戸外の場合は南側
保温装置
夜間だけ電熱温床線で保温する。
酸素不足になるので、ときどき30度ぐらいの温湯を注ぐ。
育苗の仕方
- スイレン類
リムノカリス、エンツアイ、ミズオジギソウ、ウォーター・ポピーなど
育苗場の他の利用法
植えこみの方法
球根や球茎をもつもの
種類
植えこみ方
新しい根は、芽と球のわかれる部分から出る。
ハスの類
植えつけに使う株
植えこみ方
植えこみの水深
葉がある場合は、茎が45度になる水深。
短い地下茎のあるもの
温帯性スイレン(熱帯性は球根)など
植えつけに使う株
植えこみ方
浮葉のできるもの
種類
植えこみ方
浮葉のないもの
種類
植えこみ方
特に小型の種類
小さい種類の扱い方
- ダイズ大の川砂の上に水ゴケで苗を包んで鉢に押し込め、竹へらで固めるる。
特に小さい種類の扱い方
- 水ゴケにピンセットなどで穴を開け、苗を入れまわりから押して密着させる。
管理の仕方
特殊な水草
サギソウ
植えこみが遅くならないように、芽の短いうちに。
モウセンゴケの類
冬でも葉がついているもの(南方系)
凍結しない場所へ
越冬芽(イトバモウセンゴケ)
浅く水ゴケに押し込める
太い栄養根で越冬するもの(フタマタモウセンゴケ)
水ゴケでサンドイッチ状に植え込む
病害虫
病気
害虫
以下の防虫・駆除法を解説。
ハマキムシ
カイガラムシ
ヨトウムシ
アブラムシ(アリマキ)
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