「グッピーへの招待」 和泉克雄 その3
第2章 飼い方の要点
第1節 水槽
- グッピーは卵胎生魚の中でも、リミア、モーリの属とともに最も活発に泳ぐ。
大型1ペアには40リットルの水槽が必要(45*30*30)
第2節 水質
- 生きている水にへんな匂いがしないように、生きていて何の故障もない魚には、何の匂いもない。水槽に顔を寄せて、水を嗅ぎ、少しでもへんな匂いがすれば、それは匂いによる危険信号で、その源を探らなければならない。・・・・・・・
<水の状態>で、水はいつも若々しく澄んでいて、老いてにごったことを許さぬ、ということが、グッピーのための水、ということになる。
第3節 水草
- ウォータースプライトがグッピーの水草としてなぜ最上かの理由を9つ挙げている。
第4節 水温
- 私は22~24度を適温としている。グッピーは低温に強く、高温にもろいので、元気良く活動し、餌をむさぼるようにして食べ、故障無く育って行けば、いいわけである。
第5節 酸素
- 体は小さくとも、非常に活動的なグッピーの美と健康を保つには、水中の酸素はいつも豊富でなければならない。
送気がとぼしいか、全く送気がない水槽では、稚魚の育ちはとまり、幼態のままでおとなになってしまい、奇形、早死、虚弱体が多くなり、非活動的となり、きわめて陰気な姿となる。世にも哀れな地獄の天使達を見なければならない。
第6節 濾過装置
- フィルターの必要性、濾過細菌の要点を広崎芳次理博の「水中生物の飼育法」から紹介。
どんなフィルターを用いても、グッピーの場合では1カ月以内に水の全部を取り替える。
第7節 光線
第8節 餌
第9節 砂
- グッピーは寝るとき、砂の上に座りこむようにして、静止するので、そこに、何か安定性のあるものを求めるようになり、それらが、全くないよりは、あった方が、はるかに良いことになる。
第10節 病気
病名、症状、処置法を解説。
第11節 害敵
第12節 共棲できる魚
- 同じ大きさの魚と共棲させても支障がないが、稚魚の安全は保証されないし、餌を食べる場合に、先に食べられてしまうおそれがある。
グッピーが安心して共棲出来るのはコリドラスだけである。この魚は何時も底にいて、昼間余り動かないので、グッピーの邪魔にならないばかりでなく、食べ残した物を掃除してくれる。加えて24~25度の水温を最も好み、古い水を嫌うという、グッピーと共通した趣味の持ち主である。
共棲で困ることは、砂をほじって水草を浮かすのと、強い塩分に弱いことである。
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