「金魚の飼い方・ふやし方」 新井邦夫 金園社 昭和37年
「金魚の飼い方・ふやし方」 新井邦夫 金園社 昭和37年3月30日発行 B6判 248ページ 定価200円 実用百科シリーズ
著者は農林技官でこの本の他に昭和29年に同名の「金魚の飼い方 ふやし方」を福書房より出しています。
この本の特徴はフリガナが多いところで、有難いのですが多すぎて読みづらい。
金魚独特の言葉遣いだけで良かったのかと思う。
しかしながら、内容は若年層向けではなく、可成りきっちり書かれている。
【構成】
表紙
扉
口絵
まえがき
目次
第1章 魚の生活の知識
第1節 水温と魚の体温
第2節 魚の運動
第3節 魚の感覚
(イ) 聴覚
(ロ) 味覚・嗅覚
(ハ) 視覚
第4節 魚の呼吸
第5節 魚の食性と飼料
第6節 魚の社会
第7節 魚の生殖
第8節 魚と水生植物との関係
第9節 有害な水棲昆虫
第2章 金魚の由来と飼育の歴史
第3章 金魚の種類
第4章 金魚の飼い方の基本
第1節 金魚を飼育する水について
第2節 金魚の飼料と正しい給餌
第3節 適当な光線と水中植物の働き
第4節 魚病の原因とその手当
第5章 容器の大きさと飼育尾数
第6章 金魚の飼い方
第7章 らんちゅう飼育四季の手引き
第8章 らんちゅう品評会とその鑑賞
第9章 副業及び専業としての金魚飼育
第10章 金魚問答
附 中国における金魚雑観 渡辺宗重
あとがき
奥付
表紙はらんちゅうとキャリコ
口絵
金魚のカラーイラスト 12種
白黒写真
- わきん、しゅぶんきん、りゅうきん、でめきん、らんちゅう、おらんだししがしら、キャリコでめきん、あずまにしき、キャリコ、ぢきん、ちょうてんがん、とさきん、以上各ページに2種
品評会の入賞魚 観魚会会報写真
昭和31年10月14日 第68回品評大会 主催 観賞魚 於 石川宗家
養魚場全景、らんちゅう池、養魚場のふか池、群泳する金魚、鼻上げ状態、品評会のらんちゅう展示、輸出金魚の選別、缶に詰める輸出金魚、金魚集荷場
金魚の発生 受精からふ化稚魚まで8段階写真
まえがき
- ・・・・・「金魚は死に易いものだろうか」というような疑問を未だにもっている人が多いようですが、・・・・・これも飼い方を知らない人達だけの責任では無くて、私達著者にもその一端があります。
・・・・・手引き書のようなものは単なる金魚の飼い方の手順を示すだけでなく、自己の経験した失敗談を織り込むことがどの位読者各位のお役に立つか知れないと考えました。・・・・・
「こい」や「ふな」が自然のままに放任されていながら、しかも丈夫に育っているのに、朝夕となく一生懸命世話をしているはずの金魚は、何故死ぬのだろうかという疑問が解けない限り・・・・・。
この疑問を解くためには、金魚の飼い方に入る前に、魚というものの生活について一通りの知識を持って頂くことが一番近道ではないでしょうか。・・・・・
---メモ---
西暦1962年=昭和37年
関連本
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