「熱帯魚の飼い方殖やし方」 太田邦雄 その4
第7章 予算による飼い方と利殖のための飼い方
第1節 予算による飼い方
- 5,000円、10,000円、30,000円でそれぞれ装飾的な飼育と繁殖目的の6パターンを器具から生体を含め紹介している。
第2節 利殖のための飼い方
需要に応じた飼育
珍種の飼育
研究的な繁殖
第8章 海水魚の飼い方楽しみ方 省略
かこみ記事
水草の植え方
魚を買うときの注意
新しい魚を水槽に入れる時の注意
- 午前中に入れる → 観察できる時間があるため、争い等に対応できる。
ストック水槽にて薬浴 → 病気の持ち込み対策
ショックは避ける → 袋ごとつけてならす
麻酔のかけ方
- 麻酔薬はウレタンの0.5%液を用いる。10分もすると効果が現れるから、短時間で処理しもとの水槽に戻す。10~20分で元気を取り戻す。元気がない場合、口にゴム管を入れエラをあらう。
水中アクセサリー
殺し屋アーチャー・フィッシュ
- 人ならぬ昆虫の殺し屋です。一般に飼育されるようになったのは、ごく最近。学術的な報告は200年も前にオランダ人で、シュロッサーというお医者。
砂と砂利の敷き方
砂と砂利の混ぜる割合は1:3程度。
リーフ・フィッシュのかくれみの
- 生存能力の弱い生物は、競争に勝つためには自分自身を守るという消極的な方法しかない。そこで環境の中に隠して、安全な場所に待避するという方法をとる。これが「ぎ態」です。
リーフ・フィッシュにはもうひとつ積極的な意味がある。相手を安心させ、エサを採ることである。
ソードテールの性転換
稚魚の75%は雌で、成熟すると雌は25%程度に減少する。
食べられる熱帯魚
- 温泉地でのティラピア飼育は当初観光目的であったが、あまりによく繁殖し殖えることから、食用として考えられるようになった。
ネオン・テトラの苦労話
- フランス人のロバートによってアマゾン支流で発見され、同じフランス人ニールによってネオン・テトラとして発表された。
アメリカの有名な熱帯魚研究家インネスが、実際にその生息地に探検的採集旅行をして、苦労を重ねた結果、新種である事を確認し、ついにハイフェソブリコン・インネスという学名をつけたといわれている。
また、日本では1953年頃に、初めて人工ふ化に成功したのが、牧野という人です。
物の名からつけられた魚の名
- ライアテール=竪琴、ディスカス=円盤、ペンシル=鉛筆、シーザース=はさみ
戦う魚ベタ
- 闘争心の強い品種に改良されてきた。一時、タイでは、この魚の普及を避けて雌の輸出を禁止していたが、フランス人の好事家がこっそり持ち出し、それから全世界で繁殖するようになったといわれている。
魚の睡眠
魚の標本の作り方
1,ホルマリンによる液漬標本
- 市販されているホルマリン(40%)を約10倍程度に薄めた液を用いる。丁寧に水洗いし、大きな魚は腹部を切開して内部に浸透するようにする。水洗い後完全に水を切って液に魚体を漬ける。
2,アルコールによる液漬標本
- 70%程度のアルコールを用いる。ホルマリンより使いやすく危険が少ないが高価である。
3,色素を長持ちさせる液漬標本
- 上記方法は黒色素以外、色素が抜けて白色になる。
ホルマリン200cm3を水1リットルに薄めたものに、硝酸カリ15g、醋酸(酢酸)カリ30gを加えた液に、魚を数日漬けておく。その後取り出したらすぐに、80%のアルコールにつけ、色が出てきたら、水2リットルに醋酸(酢酸)カリ200gとグリセリン400gの液に保存する。
※古い本の記述なので、試すときは、よく調べたり専門家の指導のもと自己責任で!!
デザイン化される熱帯魚
- タバコのホープの箱のデザインに、スマトラ、ベタ、エンゼルなど5種類が泳いでいる。
切手の業界では古くから使われている。「世界の魚 切手水族館」という本に多数の熱帯魚切手が紹介されている。
※この本もいずれ紹介します。
魚のストライプ
- 古くから漁師の間では、頭を上にしてぶらさげた状態を基本にして、タテ、ヨコという呼びならわしがあった。スマトラはヨコじま、アノストマスはタテじま。
キッスする魚
- キッシング・グーラミィの行動は、なわ張りを表現する示威行動であろうと言われている。また別の目的としてコケを食べるためとも言われている。
-----メモ-----
醋=サク、ソ、す
以上でこの本の紹介は終わり。
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