「ハス」 大賀一郎 その3
本文続き
第11節 ハスは在来か渡来か
古典にあらわれたハス
ハスの語源
ハスの化石
在来説と渡来説
ハスの伝来と仏教
ハスの在来説を確証するには
第12節 ハスイト織について
ハスと藕絲(ぐうし)
採絲の方法
採絲の量
採絲の時期
藕絲織
我が国に見られる藕絲織
輓近に於ける藕絲織
第13節 ハスイトの育児観音と弘法大師像
第14節 ハスの化石の発見
第15節 ハスの名画と受蓮家
第2章 わが師・わが共
第1節 内村先生の思いでの数々
※内村先生とは内村鑑三のことです。
第2節 哲人三谷隆正君に思う
第3章 思い出すまま
第1節 府中のケヤキ並木
第2節 府中の生活
戦火から
教師生活
府中の家
東京の家と府中の家
府中へ移る
府中最初の知人
旧居消失の思出
府中の感謝会と霊交会
奇縁の書「デンマルクの話」と田島新助君
聖書研究会
私の一身上の岐路と府中町の同情
府中の家を去る日来る
後記
第3節 半生涯の思い出
内村鑑三先生のことども
東大より八高へ
満州植物の研究
留学の前夜
欧米留学三年
帰朝後-奉天移住-学位
満州事変と退満
むすび
あとがき ※全文書いておきます。
私は今年喜寿を迎えた。還暦の日には、「なぁに」という感があったが、今日になって、はじめて老い覚えるようになった。
若い日に口ずさんだ雲井竜雄作の「妻は病床に臥し、子は飢えに泣く・・・・・」と叫びながら、回天の事業を望んだ半生は過ぎたと、しみじみ思う。今は妻もなく、子もない。家もなく、財もない。ただ静かに、よき友と天とに養われている。なお学はすてられない。ハスの事、マンダラの事、古代織物の事、ケヤキ並木の事など、問題は山積みしている。
私は、これらの山積みとなっている未完了の業をあとにして、遠からず、この世をはなれ、永遠の故郷に帰るのであろう。
-----メモ-----
輓=バン ひ・く
これでこの本の紹介は終わりです。
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