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2008年8月17日 (日)

「熱帯魚の飼い方殖やし方」 太田邦雄 その2

この本を読む人のために ※少し抜粋

  • ・・・・・。熱帯魚の手引き書といわれるものは、数少ないとは申しません。ところが、そのほとんどが、あまりにも専門的になりすぎて、初心者にはむずかしすぎたり、反対に、実際に飼育するには、必要なことが説明されていなくて不親切であったりして、私も、常々不満に思っていました。
    ・・・・・これから熱帯魚を飼おうと思う人から、ある程度飼育の経験を持っている人びとにまで向くようにと心がけて思いきって書いたのがこの本です。・・・・・

本文
第1章 熱帯魚を飼う前に
 第1節 熱帯魚の故郷
  世界地図に生まれ故郷を1種1点で図化、ケッペンの気候図で解説
  アマゾン川流域
  インドネシア諸島
  コンゴ盆地

 第2節 熱帯魚の分類
  魚の分類法
   硬骨魚綱分類表
  体の部分の名称と区分
   イラストで説明
   体長
   ひれの種類とき条

  • き条には棘条と軟条の区別があって、棘条は軟条の骨質化したもので、左右対をなしていないし、軟条は左右対をなしていて、関節を持っています。
    棘条数はローマ数字で、軟条数はアラビア数字で表すことと、原則的に体の左側で測定する。

   うろこと側線りん

  • 硬骨魚類は、一般的に円りんまたは、しつりんで覆われている。
    メダカ科、コイ科などは、円りんを持ち、闘魚科、トウゴロイワシ科などは、しつりんを持っている。

第2章 熱帯魚を飼うときの問題点
 第1節 水温と温度調節

  • 熱帯魚の適温範囲図(横軸に温度、縦軸に主な熱帯魚)と日本各地の平均気温表(1931~1960)を掲載

  水槽の中にヒーターを入れる直接法(※原文は水そう)

  • 水量とヒーターのワット数の関係表、サーモスタット・ヒーターの値段表、ポンプの値段表あり。
    ※此の項にはじめて知ったスゴイ記述があります。一番簡単な方法として「電球のソケット部を残して水槽につけて保温する」との事。でも危険を伴いますだって。

  水槽を温室に入れる間接法
   保温箱
    ポリスチロール利用の保温箱のイラスト
   簡易温室
    ビニールを利用した簡易温室のイラスト

 第2節 熱帯魚に最も適した水質
  硬度を測定する
  水素イオン濃度(PH)を変える法
  水道水を使う場合

 第3節 水中の酸素量について
  溶存酸素量と消費酸素量のバランス
   水温と溶存酸素量の表 水温と消費酸素量の表

  水換えはやはり必要
  容器にあった熱帯魚の数と大きさ

  • 30リットルの水量の時、グッピーのような小形の魚で15~20匹、スマトラ程度の大きさの魚で3~4匹位、エンゼルのような大形魚で1~2匹前後というところです。

    水そうの大きさと値段表(ステンレス枠)を掲載。因みに60*30*40で3600円、90*40*45で13000円、150*60*60で70000円、180*90*90で500000円です。

 第4節 光のとり方と水草の関係
  採光と水そうを置く場所
   北に面した窓から60cmから1m程度はなれたところ。
  効果のある照明の方法

  水草の種類と選び方 ※イラストと解説有り

  • サジタリア、バリスネリア、カボンバ、アナカリス、クリプトコリーネ(コルダータが一般的と説明)、ミリオフィラム、ルドウィジア、セラトフィラム、ニテラ

    ハイグロフィラ(1946年ごろアメリカで水そうに配植されはじめ、日本にも近年入ってきた)、アマゾン・ソード・プラント、スパター・ドッグ、ウォーター・スプライト、リシア、ウォーター・レタス、ウォーター・ファン、バナナ・プラント。

    水草の値段表を掲載。クリプトコリーネは200~300円、アマゾン・ソード・プラントは300~3000円。

 第5節 貝類もアクセサリーとして利用
  貝類の色ですが、概してアルカリ性を好み、酸性では色のあせが目立つ。
  ※イラストと解説有り。

  • レッド・スネール(レッド・ラムション・スネール)、オーストラリアン・レッド・スネール、アップル・スネール。

 第6節 餌の種類と与え方
  生餌の種類と採集法 ※解説有り

  • シマミミズ、イトミミズ、ボウフラ、ミジンコ、ブライン・シュリンプ、ホワイト・ウォーム、ミクロ・ウォーム、動物性プランクトン(インフゾリア)、植物性プランクトン(グリーン・ウォーター)

  人工餌の種類と作り方
  理想的な餌の与え方
   一日の回数、量、その他の注意

 第7節 病気の原因と治し方・防ぎ方
  魚の異常による診断法

  • 行動の異常、体の異常、呼吸運動の異常、目の異常、ひれの異常、うろこの異常、口の異常

  病気の種類と治し方・防ぎ方
  ※各病名の項には症状、治療、原因、予防が分けられて解説

  • 白点病、ファンガス、マウス・ファンガス、尾腐れ病、フリュクス、ベルベット、ドロプシィ、そこひ(目の水晶体が薄く濁る)、浮き袋の異常、出目、消化不良、精神的ショック、シムミース(魚の風邪)、チューバキュローシス(魚の結核)

    害虫 ※説明は少ない
    チョウ、ヒドラ、トンボの幼虫(ヤゴ)、ゲンゴロウの幼虫、イカリムシ

 第8節 魚の上手な取り扱い方
  魚の選び方の急所
  魚の運搬法
  水槽の用意の仕方
  魚の上手な移し方
  消毒の仕方

 第9節 水槽の日常管理
  毎日の観察事項
  水槽の管理の問題点

  • 水温、水の白濁、水換え、エアレイション、水の緑変、フィルトレーション、魚に対するショック、水面のごみ

-----メモ-----
棘=キョク、いばら、とげ

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