「ハス」 大賀一郎 内田老鶴圃 昭和35年
「ハス」 大賀一郎 内田老鶴圃 昭和35年8月20日発行 定価280円 B6版 238ページ
本書は「古代ハス」あるいは「大賀ハス」で有名な大賀一郎氏の著書である。同氏はその後昭和40年に「ハスと共に六十年」をアポロン社より出版している。(実は出版1ヶ月前に亡くなった)。
この中で「ハス」の初版は昭和29年に忍書院から自費出版に近い形で出版された「ハスを語る」であり、「ハス」はその改題新装版であると記されている。
当時ハスを育てていた自分は、先に「ハスと共に六十年」を読み、その後この「ハス」を見つけて、逆の読み方をしたが、紹介は出版順に「ハス」の方を先にします。
また、近年の本で「古代蓮 大賀ハスと行田ハス」と言う本には、大賀氏と対峙するハスの研究者である豊田清氏の話が展開されているが、話の種的にはありかなと思う。
因みに、ハスについては学者である諸氏の良い本が出版されているが、スイレンについての研究書はないのである。
構成
扉
口絵
序
目次
第1章 ハスを語る
種子の寿命 我が夢
三つの心配
古ハスの果実の発見
死滅を知らぬ生命
蓮の実の年代とラジオ・カーボン・テスト
「チェニーの実」と「大賀ハス」
「大賀ハス」ハンブルグに行く
不忍のハス
観蓮節の由来
ハスの開化音
ハスは在来か渡来か
ハスイト織について
ハスイトの育児観音と弘法大師像
ハスの化石の発見
ハスの名画と受蓮家
第2章 わが師・わが共
内村先生の思いでの数々
哲人三谷隆正君に思う
第3章 思い出すまま
府中のケヤキ並木
府中の生活
半生涯の思い出
あとがき
奥付
---メモ---
西暦1960年=昭和35年
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