「熱帯魚の飼い方殖し方」 石川貞二 その3
第2章 飼育中の注意
1,温度
- ヒーターはL字になっているものの方がいい。
靴下みたいなガラス管にニクロム線と砂が入っているイラストが載っている。昔はこんなのがあったのか。
電球による場合は2ワットで1ガロンの水を周囲の温度より3度暖めるとされている。保温箱の場合の水槽の大きさと電球数とワット数の表がある。
現在、我が国では冬になると停電が続き、愛魚家の頭痛の種である。(時代を感じます)
2,餌
a、粉餌
b、生餌 ※結構省略
ミジンコ、ボーフラ、赤ボーフラ、イトメ、ミミズ
3,害敵 ※結構省略
ヒドラ、魚ジラミ、イカリ魚(虫の誤植か)、プラナリヤ
4,病気
白点病、ドロプシィ、フリュークス
5,水の取換え
6,ガラスに付着する苔
7,掃除をする動物
8,水の緑変
9,水の白濁
10,魚を新しく増やす場合
11,卵の採り方と稚魚の育て方
- 卵を採ろうとする親魚は少なくとも2,3日は別々の容器で飼育する。
準備した水槽に先ず雌を入れる。これは午前中又は正午頃に行う。雄を入れるのはその日の夕刻、薄暗くなりかけた時がいい。
雌は1尾だけ使用するのが原則で、これに雄を1,2匹入れる。充分熟していた場合は、翌朝必ず産卵する。大体早朝、午前中には産卵を終わるのが普通である。
各論
- ※各種類の解説に入る。英名、学名、産地、全長が載っている。
魚の名前
魚の外観と各部の名称
- 昔から鯉のことを三六鱗と言うが、これは側線上の鱗のことを言っている。
第1章 カラシン科
- カラシン科の魚にはテトラと言う名称が用いられるものが多い。これは、昔殆ど全てのカラシン科の魚がテトラゴノプテラス(Tetragonopterus)と言う属に含まれていたからである。
- ブラック・テトラ、フレイムフィッシュ、グローライト・テトラ
- ネオン・テトラ
フリスコ熱帯魚研究所に於いて、所長の橋爪氏が私財を投じて購入した100尾以上のネオン・テトラがいた頃、採卵に成功しかけたことがある。
現在は不注意、ネオンディジーズと呼ばれるネオン・テトラ独特の尾柄が溶けてくる病気のため全滅に近い状態である。
- ロージィ・テトラ(卵は緑褐色である)、サーパイ(著者はサーペが適当と言っています。マットグロッソーの名もある)、テット・フロム・ブエノスアイレス(学名のコードヴィテイタスとして知られている。※コードビタタス)
ヘッド・アンド・テイル・ライト・フィッシュ(雌雄の判明は簡単で、雄の臀鰭には必ず切りキズの様なしるしがついている)、プルカー(ラスボラ・テトラとも呼ばれる。※プルッカー)、レッド・ノーズ(最近まで、フリスコ熱帯魚研究所で4匹飼育していたが、殺してしまった。恐らく現在我が国にはいないと思う。
フェザー・フィン(プリステラに似ている)、ブラインド・ケーブ・フィッシュ、プリステラ・リドルアイ(※リッドルアイ)
- ブラッド・フィン
比較的水温の低い地方に産するため(アルゼンチン)、水温15度以下になっても大体生き残る。
卵を産む時、一般に魚は美しさを増すものだが、この魚は反対に色が消える。産卵は水面近くで卵をばらまく。
- ハチェット・フィッシュ
シルバー、マーブル、ブラックウィングが飼育されているが、我が国に来たことがあるのは、シルバーとマーブルである。マーブルは現在種切れとなっている。
- キロダス・パンクテイタス
ナノストマス・アノマラス(※アノマルス)
マジナータスの名で入ってきているのがアノマラスだと思っている。
- ナノストマス・トライファシェイタス(※ファッシアタス)、ペンシル・フィッシュ
« 「熱帯魚の飼い方殖し方」 石川貞二 その2 | トップページ | 「熱帯魚の飼い方殖し方」 石川貞二 その4 »
コメント