「熱帯魚の飼い方殖し方」 石川貞二 その2
はしがき
フリスコ熱帯魚研究所長橋爪政之氏の20年以上にわたる研究にもとづきそこに私の経験と外国の文献による知識を加えたにすぎない
橋爪氏が折角集められた60余種の熱帯魚も・・・・・・・
戦後熱帯魚の普及がめざましいのに対して、何らの手引き書も無い状態であるため、各種の文献を土台にして、それに私の経験を加え大体の要点だけは落とさずに記述したつもりである。
昭和28年7月 フリスコ熱帯魚研究所にて
※ここから本文 自分のメモ程度です。
総論
第1章 飼育前の準備
1,水槽
a、水槽の大きさ
- ガロンはあまり使用しない単位なので、見当のつかない人もあると思うが、大体1ガロンは2升と思って差し支えない。正確にガロン数を出すには、縦横高さの三辺を吋(インチ)で測り、その3つを掛け合わせ231で割ればいい。
魚の数を決める方法として(※止水)体長1cmにつき10~12cm2の水面が必要だと言われている。
最近、小さなエヤーポンプを使って、水槽内に直接空気を送り込み、積極的に空気を補給しようとする試みが、我が国でも盛んに行われてきた。
これをエヤレイションと呼び、魚の数を、2倍にふやしてもいい。
b、容器の形、構造
- 総ガラスのもので、熱帯魚様に製作されているもの(鉄枠)も最近見かけるが、昔からバッテリーのガラス容器を代用していた。
c、水槽の置き場所
- 光は大体北向きの窓際ぐらいの明るさが、適当であると思えば間違えない。直射日光は必要ではなく、理想としては午前中2時間位の直射日光は望ましい。
電燈(※蛍光灯ではないようだ))の明るさは10ガロンの場合40ワットを8時間又は75ワットを4時間、15~25ガロンの場合60ワットを6~8時間、25~50ガロンの場合75ワットを8~10時間位つければいい。
2,水
- エントールと称する塩素濾過器も市販されている。
氷を溶かした水もいい水だが、雨水と同様に軟水過ぎる傾向があるため、1ガロンにつき茶サジ2杯程度の食塩を入れる。
3,砂
- 砂と1分の大磯を半分ずつ位まぜて使用する。
4,水草 ※各種の説明とイラストがある。
- 水草のない水槽は。家具のない部屋のようで見た目にも殺風景で何の面白みもない。
ヴァリスネリヤ(※バリスネリア)、サジタリヤ・ナタンス、サジタリヤ・サブュラータ(スブラータ)、ジャイアント・サジタリヤ
カボンバ、アナカリス、ミリオフィラム(松葉藻 マツモ)、ルドウィジヤ、クリプトコライン(ベケッティ、ウイリッシ、コルダータ、シリアタ、グリフィッシ)
スパタードック(河骨)、ハイグロフィラ(戦前にはなかった)、ウォ-タースプライト、アマゾンソードプラント、エキノドラス・ラディカンス(※ラジカンス)、リシヤ(※リシア)、ウォーター・レタス、ウォーター・ファーン、ウォーター・ヒヤシンス
5,水槽内の配置
- 砂の厚さは少なくとも5cmは欲しい。
6,各種の器具
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