「ファンシーグッピー」 その3
第2章 ファンシー・グッピーとショーへの招待
グッピーの歴史
- 1859年にドイツ人科学者Wilhelm Petersが、ベネズエラのカラカスにあるリオ・ガイール地方に産する魚をPoecilia reticulataと命名した。
グッピー氏とグッピー
グッピーという名の起源は、イギリスの植物学者であるRobert John Lechmere Guppy氏がトリニダットで採集した標本をイギリス博物館のAlbert Giujter博士が誤って新種とみなしRobert Guppy氏を記念して、GirardinasGuppyという名を付けたのが始まり。
ハーネル氏とファンシーグッピー
- デンマークのO.Winge博士の研究結果の公表により、実験動物の対象となり、繁殖されるようになった。
ポール・ハーネル氏
ドイツの家具師であったが、1930年代の末期にアメリカに移り住んだ。
ハーネル飼育方式
出来る限り「生餌」を与え、毎週20%の水を換えて野生種のグッピーを育てた。
ハーネル・グッピー
すべて長いベール状の尾を持ち、それらの殆どが強い色調で色彩られている。
ファンシーグッピーの種類・作出者
- ファンシーグッピーと作出者
Hohnel氏の赤系統のグッピーはフラミンゴ・グッピー、フレーム・グッピー、レッドテール・グッピー、ハーネル・グッピー、ファイアー・グッピー、レッド・ルビー・グッピーなどと呼ばれている。
Flank Alger氏は独創的な血統を作出した。
ドイツのEdward Schmidt氏は赤と黒がボディーから尾びれの全体を二分して色どられたグッピーを作出し、ドイツ・グッピーの流れを世界的なものにした。
イギリスのKenneth P.Fawcett氏はレオパード・グッピーやグリーン・グッピーの名と共に知られる。
さらに30年前にはAbbs博士は独自の系統を作出していたが、途絶えてしまった。
このように、ショーのためのファンシーグッピーの種類は、著名なブリーダーによって、雄グッピーの体色、体型が95%固定されたとき、一系統と数えられる。
最近流行の系統
- 昔のグッピー
今日、我々が二度と見ること出来ないものが多い。ファンシーグッピーの中にソードテイル、コファテール、ピンテールがあった。
- ヨーロッパのスタンダード
尾びれ、体型が重要で、鮮明な色彩が要求されなかった。無色のグッピーが多い。
- 今日のグッピー
流れるような尾ひれと型、強烈な色彩をもった大型グッピーが、特に強調されるようになった。
- アメリカのショースタンダード
1957年夏にT.F.H誌上で、始めてショースタンダードが発表された。
ボディー、尾びれ、背びれ、状態、姿勢、色彩に各20点が配分された。
- ドイツの傾向
1962年の10月号、T.F.H誌上でではドイツのグッピースタンダードが、Owen Stoezdach博士によって記述された。
ボディーに20点、背びれに30点、尾びれに40点、状態とひれのスタイルに10点が配されている。
ボディーと背びれの配点の内各10点は色彩、尾びれの色彩には15点が配分され、色彩だけに35点が与えられた。
- イギリスの傾向
ここ数年ダブルソード・グッピーが人気
- コンチネンタル・エメラルド
ボトムソードに幾分似ている血統に、ウィーンではじめて繁殖された、美しいコンチネンタル・エメラルド・グッピー(特にライアテール・エメラルド・グッピー)がある。
エメラルド・グッピーとファンテール・グッピーとの交配では、フラッグテール・グッピーが出る。
- 最近の流行は
広いV字型の尾をもち、その尾が体長と同じ長さがある。
ハーネル・レッド・ファンテール・ローメザー、グリーン・ファンテール、シュル・バリカラー・ファンテール、デルテンテ・ベールテール
- キングコブラ・グッピー
キングコブラ・ベールテール・グッピーが1965年、T.F.H誌上にて始めて紹介された。
このグッピーはアメリカのマック・グッピー養殖場にて作出されたものである。
最近流行種の作出には
- 突然変異の結果出てきた新しい種を淘汰繁殖して個々に飼育する。最も美しい雄と他の血統の雌を交配して、どの血統の雌がいい結果を出すか注意深く記録する。
グッピー・クラブへの招待
クラブの目的
グループの計画繁殖
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