「日本の金魚」 松井佳一 アルス 昭和18年
「日本の金魚」 松井佳一 アルス 昭和18年6月10日発行 定価1円50銭 特別行為税相当額7銭 104ページ B6版 アルス文化叢書37
著者の名は金魚を少し深く飼ったことのある人なら大抵知っているかと思います。特に金魚の系統図は多くの本に引用されています。
また、金魚の遺伝研究のみならず、金魚についての文献、美術品等の蒐集家としても有名です。
この本の他にも数多くの本を出しているが、古書界では可成り高価で取引されている。最近では「科学と趣味から見た金魚の研究」が復刻されたが、それでも16000円もする。昭和10年発行の本物はもっと高いです。
本書は金魚の飼育や遺伝ではなく、著者が所有する日本の文献、美術品、工芸品を中心とした本で、古書としては手頃な価格で時々見かける。
奥付よりその他の著書として
実験金魚の愛玩と飼育法 昭和11年 弘道閣
科学新書「金魚」 昭和16年 河出書房
その他
「金魚と錦鯉」昭和43年 金園社
構成
扉
口絵 ※本文といえるかもしれません
目次
まえがき
本文
1,金魚の種類
2,金魚の進化と其の系統
3,金魚飼育の沿革
4,浮世絵に表はされた金魚
5,金魚の古文献
奥付
---メモ---
西暦1943年=昭和18年
関連本
アルス関連
日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト
« 「観賞魚日記」 その3 | トップページ | 「日本の金魚」 松井佳一 その2 »
恐れ入りますが、友人は論文を書くとき松井佳一先生の資料を引用するといわれ、先生のお名前のアルファベットでどう書くかを頼まれました。私はMatusui Yoshikazuと思いますが正しいかどうかの確認をお願いします。それに金園社はKinyenshaが正しいかどうかもよろしくお願いします。ご迷惑すみません。
投稿: 董仕、DOND SHI | 2012年5月24日 (木) 23時14分
董仕、DOND SHI さん
いらっしゃいませ。
ご質問の件ですが
>私はMatusui Yoshikazuと思いますが
「よしいち」ですね。
「松井佳一追悼記」 松井魁(弟) 昭和57年 自費出版 の中に業績目録が記載されています。
この中でメキシコでの論文では「doctor Yoshiichi Matsui」となっています。
>金園社はKinyenshaが正しいかどうか
「金魚の飼い方・ふやし方」 新井邦夫 金園社 昭和37年 では「KIN-ENSHA」となっています。ハイフンはいらないかもしれませんね。
以上参考になれば幸いです。
ではでは
投稿: iti | 2012年5月25日 (金) 20時09分