「金魚の飼い方」 中村中六 その3
第4章 金魚の飼い方
第1節 金魚飼うに当たって必要な基礎知識
1,水温
- 温水性魚類は15度位を越えて初めて活発に新陳代謝が行われる様になる。夏期の高水温が及ぼす影響については、コイ、フナの実験では食欲に影響があるのは35、6度以上で、死に至るのは40度近くになってからであるから、金魚も大体これに近い。
低温については氷の下でも死ぬようなことはない。
2,酸素
- 養魚池について水中酸素量の日変化を測定した記録によると酸素量の最高は午後2~4時の間であり、最低は午前4~6時の間にある。
3,水中の植物
- ヨシガマなどの水辺植物またはハス、コウホネなどの挺水食物は風邪を遮り水中酸素の増加にならず、魚の運動を困難にし益はない。
エビモ、マツモなどの沈水植物は益もあるが、アオコの繁殖が見られない。
ヒツジグサ等の浮葉植物は水面にかげを作り水温上昇を妨げる。
水底や石に付着する着生植物は金魚にとっての天然飼料として価値がある。
プランクトン性の植物はアオコよ呼ばれるが、魚の環境要因の一部としても天然飼料の始源となる点でも重要である。
4,水面の広狭
第2節 営利的な金魚の飼い方
1,経営の規模
2,池
3,用水
4,泥池に於ける採卵
5,稚魚の泥池への放養
6,放養数量
7,人工飼料の投与
8,成長度
9,水の出来具合
10,選別と魚の取揚
11,冬囲
12,害敵に対する注意
第3節 叩き池で高級な金魚を飼う場合
1,場所の選定
2,池の作り方
3,池の附属用品
4,用水
5,放養尾数
6,餌とその与え方
7,水替え
8,冬囲い、夏の日除け
第4節 家庭で小容器に金魚を飼う場合
1,器の選択
2,入れる魚の大きさと数
3,餌の与え方
4,水の替え方
5,器につく苔や水草の事
6,其の他
7,金魚を買う時の注意
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